サンダーガルチさんの競馬日記

ダービー出走予定有力馬血統診断 ①エフフォーリア

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春競馬もあとはダービーを残すのみ。

そこで、主な出走有力馬の血統に関する私見を書
かせていただきます。

元々、一口馬主クラブに入っていて、出資したい
馬の血統を調べることから始めたのですが、ここ
10年くらい、ダービーに出走する主な馬の血統を
調べてきました。

私の手法は8代血統表を作成し、父母に共通する祖先、
つまりクロス馬をチェック、それら全体を見て能力を評
価するものです。

このやり方はIK理論と呼ばれてるもので、詳しくはネ
ットで調べていただければと思います。

この理論については遺伝学的には疑問点が多いようなの
ですが、サラブレッドの能力評価はかなりけっこう高い
精度が得られます。

昨年はディープボンド、ガロアクリーク、オーソリティ
を優秀とし、コントレイルはその次の評価としたのです
が、オーソリティは回避。ディープボンドとガロアクリ
ークは惨敗。レースがスローペースになり、コントレイ
ルが勝ってしまいました。

ただ、ディープボンドやオーソリティの古馬になってか
らの充実ぶりを見ると、それほどトンチンカンな評価で
もなかったかなと多少は自負しています。

さて、1回目は皐月賞馬、エフフォーリア。

まず、主なクロスから見ていきます。

サンデーサイレンス 4×3
 Hail to Reason 5・6・7×5
  Turn-to 6・7・7×6
   Royal Charger 7・7・8・8×7

Northern Dancer 5×6
 Nearctic 6×7・5

サンデーサイレンスの近親交配とNorthern Dancerの
クロスしかない、大変シンプルな構造の馬。

サンデーサイレンスの近親交配は、昨年デアリングタ
クトとオーソリティという成功例を出し、今年は、こ
の馬を輩出したから、これからはどんどん生産され、
ターフにあふれかえることになるだろう。

当馬の場合、Northern Dancerの父Nearcticのクロス
も持っており、これが最後の直線の鮮やかな伸びを生
んだ。

ジャスタウェイとその仔マスターフェンサー、凱旋門
賞を連覇したエネイブルなど、Nearcticのクロスを持
つ馬は最後の直線で強烈な脚を繰り出す。

スタミナはHyperion、War Admiralなどがあるが、数
は少ない。

特に、サンデーサイレンスとNorthern Dancerの共通
のスタミナ源であるHyperionがのクロスが少ないとい
うのは痛い。

当馬の問題点は、クロス馬が全くない項があまりにも
多いことである。

シンボリクリスエスの父KrisS.の項、KrisS.の母
Tee Kayの項など、また母方にもいくつかの欠損がある。

このような馬は二千以上の距離で平均以上のペースに
なると必ず限界を見せる。

昨年の三冠馬、コントレイルも欠損の多い馬だったが、
スローペースに助けられて何とか三冠を達成できた。

菊花賞は3分5秒台という遅い時計の決着だったのに
もかかわらず、最後はアップアップだった。

エフフォーリアの場合も、二千以上のレースは苦しい
だろう。3歳秋以降は1600~1800米が主戦場になるの
ではないか。

サンデーサイレンスとNorthern Dancerのクロスだけ
という単純な構造による仕上げやすさによってデビュ
ーから皐月賞まで4連勝で来たが、ここから先は厳しい。

二冠達成はスローペースに恵まれないと厳しい。

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