まだウマニティ会員ではない方へ
会員登録(無料)するだけで、予想的中に役立つさまざまなサービスを無料で利用できます。

収支100万円超えの猛者がズラリ
全国トップ予想家たちの予想閲覧

予想に必携の高精度スピード指数
「U指数」を重賞で全頭公開

勝率40%超えを誇る堅軸候補
「凄馬」をメールでお知らせ

TVでも紹介!設定は10万通り以上
あなただけの予想ロボが作れる
この他にも20以上のサービスを無料で提供!
「香港の藤田菜七子」は"圧倒的成功"!? 藤田菜七子騎手にニュージーランドへ長期遠征のススメ? 若手女性騎手の生きる道─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2017年5月3日 8時2分 http://biz-journal.jp/gj/2017/05/post_3275.html
香港競馬において15年ぶりの女性騎手チョン・カーケイに、今夏にも来日のプランがあるとして話題になっている。
さしずめ日本では「香港の藤田菜七子」といったところだろうか(香港からは「日本のチョン・カーケイ」なのだろう)。2015年に見習い騎手としてデビューしたカーケイは、香港競馬における、これまでの女性騎手の最高記録19勝をわずか1シーズンで達成。最終的に37勝を上げ、記録を大幅に更新した。
また、今シーズンも好調を維持しており、現時点(4月29日)で19勝を上げ、香港リーディング11位に健闘。デビュー当初はアイドル的な扱いを受けていたが、近頃はすっかり"卒業"しており、1人の有力騎手としてファンにも実力を認められているようだ。
そんなカーケイ騎手が、香港競馬がオフシーズンとなる今夏にも日本に遠征するプランがあるという。
香港競馬からの短期免許といえば、先日もクイーンエリザベス2世C(G1)を日本のネオリアリズムで制した"雷神"J.モレイラ騎手が有名。だが、カーケイ騎手はまだ見習いの立場のためJRAでの騎乗は難しいようだ。そのため、まずは南関東を中心に地方競馬で実績を積む計画があるとのことだ。
ただ日本競馬のファンとしては、16年ぶりの女性騎手としてJRAで活躍する藤田菜七子騎手の「現状」と、同じく2シーズン目を送るカーケイをどうしても比較してしまうことだろう。
今年まだ2勝と苦戦している藤田菜七子騎手に対して、リーディング11位に奮闘し夏には日本遠征まで計画されているカーケイ騎手。その差は比べるまでもないと述べざるを得ないが、そこには明確な「理由」がある。
次のページ 同じ2シーズン前だが「経験値」という点では圧倒的にカーケイ騎手にアドバンテージがある
それは藤田菜七子騎手が今年20歳を迎えるシーズンであることに対して、カーケイ騎手が24歳のシーズンであることに関係しているのだが、実はカーケイ騎手は香港でデビューする前にニュージーランドで修行していたのだ。
香港競馬では騎手学校に入学した生徒の多くは本国でデビューする前に、ニュージーランドで見習い騎手として、下積みを重ねるのが通例となっている。カーケイ騎手もそこで約3年間経験を積み、通算523戦43勝の成績を残している。
それもただレースに騎乗して成績を収めただけでなく、落馬によって脳震とうを起こしたり、親指を骨折したりするなど決して順調ではなかった。だがその分、そういった"貴重な経験"が今の活躍に活かされている。
つまり、祖国でのデビューは藤田菜七子騎手と同じ2シーズン前だが「経験値」という点では圧倒的にカーケイ騎手にアドバンテージがあるということだ。
しかし、では藤田菜七子騎手が約4年後の24歳のシーズンで、JRAリーディング11位につけられているかと考えると「さすがに厳しい」と述べざるを得ないだろう。
現在の藤田菜七子騎手は騎乗機会こそまずまず確保できているものの、なかなか勝てそうな有力馬に乗れない。5月1日現在のリーディング11位といえば27勝を上げている岩田康誠騎手だが、現在2勝の菜七子騎手が4年後に勝ち星を10倍以上にできるかといえば、やや非現実的だ。
それどころか現状が続けば、いずれはもっと厳しい立場に立たされる可能性もある。世界中からトップ騎手が集う今のJRAで這い上がるのは、多くの若手騎手にとって困難を極めている。
そこで、行き詰まりが見える現状を打破するためにも、藤田菜七子騎手もカーケイ騎手のように、長期間ニュージーランドで武者修行してみるのも良いかもしれない。
ニュージーランド競馬といえば、短期免許で日本でも騎乗経験があり、藤田菜七子騎手が尊敬しているリサ・オールプレス騎手が、女性騎手ながらリーディングを獲得した国。競馬のレベルは日本に劣るが、全体の約30~40%ほどが女性騎手となっており、女性騎手が活躍できる下地が整っている"先進的"な国でもある。
また、女性騎手としてデビューから最短日数で100勝を達成するなど、名古屋競馬で通算273勝を上げた山本茜元騎手は、かつてニュージーランドに長期遠征した騎手としても知られている。現地でライセンスを取るまでに時間が掛かり満足な実績を残せなかったが、JRAのバックアップが望める藤田菜七子騎手ならば、直接レースに参加できる可能性もあるはずだ。
次のページ 何物にも代え難い貴重な経験にはなるはず
いずれにせよ、JRAでも経験を積むことは可能だが、女性騎手の活躍としては「後進国」と述べざるを得ない日本で、藤田菜七子騎手が現状を打破することは難しい。
例えば、フランス競馬が今年3月から重賞・準重賞を除くすべてのレースで女性騎手に約2kgの減量を与えたように、具体的なルール変更がない以上、フランス競馬も含めた「より良い環境」を求めて実力を磨くのも1つの選択肢といえるだろう。
少なくとも、何物にも代え難い貴重な経験にはなるはずだ。
この夏、仮にカーケイ騎手が来日すれば、地方競馬に積極的な遠征を見せている藤田菜七子騎手が対面する機会もあるかもしれない。日港を代表する女性騎手同士、可能ならば大きな刺激を受けてほしいところだ。
コメント投稿
コメントの投稿は会員登録(無料)が必要です。
香港競馬の女性騎手は勝ち星を重ねていますね