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2016年 ファンタジーS、京王杯2歳S
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●ファンタジーS
京都芝1400mは、スタートしてから約200m地点に名物の勾配のキツイ坂があることから、芝1400mにして後傾ラップが発生しやすいレースです。つまり、前が残りやすくなるということです。ただ、先週土曜日のスワンSでは、前日の雨の影響を受けていたにしても、外差しが決まったように、今年は例年よりも外差しが利いているので前残りが決まるかどうかまでは疑問です。それでも京都芝1400mで完全に前が崩れることもないでしょう。
また、今回はドロウアカードが逃げを意識したコメントを出していますが、この馬は前走は好スタートを決められたものの、もともとは出遅れ癖のある馬。今回で好スタートを決められなければ、一転してスローよりの流れになることも考えられるでしょう。
それよりも気になるのが、前走の新馬戦を馬なりで大楽勝したミスエルテが断然の1番人気に支持されているということ。この馬は新馬戦のPP指数がそれほど高くなくて、実際にこの新馬戦の凡退馬は、未だに1頭も勝ち上がれていません。まだ、1勝もできていない馬を相手に上り3F最速も譲ってしまっているあたりに、フランケル産駒のイメージ先行人気なのではないかという気がしてしまいます。相手がしょっぱいのでここは勝てないとは言いませんが、少なくとも私には前走からクラシック級を感じ取ることは出来ませんでした。
ミスエルテの新馬戦組を過少評価することで儲けてきた私としては、現状では〇の対抗評価が精一杯。本命◎は、実は先行力ある穴馬で!
●京王杯2歳S
今年は芝1200mの函館2歳Sの勝ち馬と、小倉2歳Sの勝ち馬が激突します。例年、函館2歳Sや小倉2歳Sは、一方が牝馬が勝つことが多く、勝った牝馬はファンタジーSやアルテミスSの牝馬路線へと駒を進めるため、早期のこの時点で激突することは滅多にありません。
しかし、今年は、レーヌミノルは牝馬ながら、こちらに出走してきました。レーヌミノルは前走の小倉2歳Sが2着に6馬身差をつける圧巻の内容。このレーヌミノルの「6馬身差」は、メイショウボーラーの5馬身差を抜いて、小倉2歳S史上ナンバー1の記録。また、1986年以降の30年間に行われた2歳重賞のなかでも第2位に該当する着差とのことです。
では、そのメイショウボーラ―はその次走のデイリー杯2歳Sでどうなったかというと、パフォーマンスを落としながらも勝利しました。では、1986年以降の30年間でナンバー1の着差「8馬身」をつけたサッカーボーイはどうなったのかというと…次走では、凡退しています。サッカーボーイは、阪神3歳(現・朝日杯フューチュ―リティS)で8馬身差をつけての圧勝でしたが、その次走の弥生賞では3着でした。
レーヌミノルは、メイショウボーラ―か? サッカーボーイか? また、レーヌミノルは、これまで早め先頭から後続に脚を使わせて押し切る競馬をしてきましたが、今回はこの先のG1を意識してもっと折り合いをつけるのか? 個人的にはレーヌミノルがどういうレースをするのかが楽しみです。
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