佐藤洋一郎さんの競馬日記

電子版穴馬絞り 

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穴馬絞り

 金曜日から月曜日まで4日連続JRAのダ
ンゴを打ち、コラムなどを書き続けたことな
ど…記憶にない。競馬エイト発刊に携わって
以来半世紀、開催日のダンゴもコラムも一回
たりとも休んだことはない(父の葬儀=火葬
場から民家の電話回線を借りて原稿を送った
こともある)し、米国からもロンドンからも
香港からもあの手この手で原稿を送り続けた

ネットもメールもない時代に時差の大きい海
外から閉め切りに間に合わせていたことを思
えば、今回のパニックなどたかがしれている
。が、やはり4連闘は疲れる。
 大きなため息をつきつつ、しわくちゃにな
った12日のエイトの終面(1面秋華賞)を
開いたら、余白にこんなメモがあった。
The wind is rising we must endeav
or tolive.
ポール・ヴァレリー 海辺の墓地 
堀辰雄 風立ちぬ いざ生きめやも 
ジブリの「風たちぬ」も? 
ああそうだった。◎ウインドライジズの馬名
を勝手に想像して、ヴァレリーの詩をパクった
堀辰雄、そのタイトルを孫引きした? 宮崎駿
男 そして北原…白秋ステークス。
風(台風)が去り、みな努力して生きていか
なければならない、そういうことを怖がりメ
ジャーの息子が言っているのか。
⑱番から大まくりして新潟から凱旋し、同じ
7Fのサウスポー・ステージでまたもやもまれ
ない大外枠を引いた。オレも頑張るぞぉ~と
自ら腕まくりして疲弊したダンゴ打ちを励ま
している。その隣で中京の重の1200をデ
ッドヒートで勝ち取ってきた★フェルトベル
グも腕を撫している。千八でも勝っているこ
の馬に距離を問うなかれ。
静まり返った草原にふたたび桃色の風が立つ。

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