藤沢雄二さんの競馬日記

総武Sを考える

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今週のWIN5を考えた時に、最大の難関になると思われるのが中山10Rに組まれている総武S。
なんといってもその施行条件から「荒れることがほぼ必定」だから。

先々週のフェブラリーSが東京1600mでGIとして行われるのはある意味、フェアじゃないんですよ。
というのも芝スタートのレースでもあり、そもそも「ダート1600m」というコースはJRAでは東京競馬場にしかないから。

まあ「ダートグレード」という括りで考えた時に、地方競馬側の最高の舞台が帝王賞と東京大賞典の大井2000m(右回りの根幹距離)というのであれば、対をなすのは「左回りでの根幹距離」ということで府中のマイル戦ということなんでしょうね。

でもJRAのダート戦で考えれば
中山・阪神・京都・中京・新潟→コーナー4回の1800m
札幌・函館・福島・小倉→コーナー4回の1700m
と東京以外ではコーナー4回の中距離戦ができるのですね。

ということは本来なら中山1800mでフェブラリーSを行うのがフェアなんじゃないかと思うのですが、おそらく先述のような兼ね合いがあると思われるので、フェブラリーSは府中のマイル戦なのかと。

余談ですけど、フェブラリーSで「7歳以上から勝ち馬が出ていない」ことは、このワンターンのマイル戦という点にあると思われます。
象徴的なのは2009年の7歳のカネヒキリとヴァーミリアンが連を外して、サクセスブロッケン→カジノドライヴの4歳馬ワンツーのあの年ですね。
これが来年以降もヒントになると思います。

閑話休題。
じゃあその結果、どうなるかというと、これは中山競馬の開催時期にも左右されてしまうのですが
「中山1800mでは一線級が出てこないメンバーでオープンのレースが行われる」ということですね。

中山1800mのダートのオープンクラスの競走は重賞のマーチSを筆頭に年間5回あるのですけど、そのどれもがまともには決まらない。

■マーチS(過去10年)
単勝平均配当 1,293円(5.2人気)

■ポルックスS(2014年~2022年)
単勝平均配当 1.037円(4.0人気)

■総武S(2015年~2021年)
単勝平均配当 2,970円(4.8人気)

■ラジオ日本賞(2012年~2021年、なお新潟開催の2014年を除く)
単勝平均配当 858円(3.7人気)

■師走S(2011年、2014年~2021年)
単勝平均配当 3,193円(5.0人気)

データはザックリとしたものだが、調べてみた44レースで馬連と馬単の1番人気で決まったレースは1つもなく、1~3番人気で上位独占となったレースも2つしかない。
大袈裟に言えば、人気サイドの馬券を買えば買うほどハズレる方向に進むのだ。

で、今回の総武Sで1番人気が見込まれるのがバーデンヴァイラーなのだが、こんな危なっかしい人気馬もいない。
単純に前走の摩耶Sは11頭立てのスンナリとした流れ。
2走前の2勝クラス勝ちは16頭立てだったものの大外枠からスムーズな競馬。
要するに揉まれた経験がないのだ。
そんな馬が3番枠を引いて、果たしてこれまで同様にスムーズな競馬ができるだろうか?

しかも今年の4歳馬。
確かにレベル高くて層が厚いのは否定しないが、アベレージが高いだけで人気になると脆い点が目立つのは気になるところ。
しかもそれは芝での話であって、ダート路線は意外にもかなり悲惨な状況だ。

・シリウスSでゴッドセレクションが1番人気16着
・メイショウムラクモがみやこSで2番人気5着、師走Sで1番人気10着
・ポルックスSでラペルースが2番人気16着
・門司Sでホールシバンが1番人気13着
・ダノンハーロックがアルデバランSで1番人気4着、仁川Sで1番人気11着

粒揃いのハズの4歳世代でこれだけオープンで人気馬が沈んでいるのだから、バーデンヴァイラーを信頼するのはオープンで1回結果を出してからでも遅くはない。

というわけで馬券のだスタートはバーデンヴァイラーを消すところからスタート。

まだ結論を出すには至っていないのだが、狙ってみたいところは
トランスナショナル
ハギノアトラス
タイガーインディ
エイコーン
ですね。
一応、マイネルユキツバキまでは考えているのですが、ノドが鳴るというのが引っ掛かります。

他の人気になりそうな馬ではダノンファストは買う気ないです。
サンダーブリッツもあまり気乗りはしないですね。

とにかくここは荒れるという直感を大事にしたいところです。

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