藤沢雄二さんの競馬日記

ウマニティPOG指名馬ラインナップ②

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指名馬ラインナップの2回目です。
今回はそこそこ前評判は集めるだろうけど、少しリスキーな部分も含んでいる馬のグループです。
とはいえポジティブな理由とネガティブな理由を天秤にかけた時にポジティブな理由の方が多い、または強いから指名に踏み切った次第です。


⑤スーヴェニアギフトの2018(牡/美浦・宮田敬介)
父:ミッキーアイル
母の父:Souvenir Copy
競走馬名:トレジャーアイル
生産牧場:ノーザンF
馬主:サンデーサラブレッドクラブ

6月の東京でデビューするサンデーレーシングの馬で一番アツいのは
「ルメールを確保して1週目の1600mもしくは2週目の1800mを使う馬」です。
これは前回も書いたように、ここを勝つとメジャーエンブレム・ステルヴィオ・グランアレグリアが該当して重賞級、それもGI級が望めるレベルです。
ところが1400mでデビューした馬では、そもそも新馬勝ちしたのが横山典弘とのコンビのアエロリットだけになってしまいます。
それでもまあ勝ちさえすればGI級ということになるんですけど、信頼度はあまり高くありません。

一方で新馬戦を勝てなかった馬はどうかというと、重賞勝ちを果たしたのは2014年に京都2歳Sを勝ったベルラップだけです。
とはいえ、なんだかんだで期間内には勝ち上がりはしていたので、大砲狙いと考えると物足りないところはあっても丸スベリはなかった上に、該当馬もそう多くはなかったので片っ端からリストアップする手はありました。今の5歳世代まではね。

ところがここ2年では該当馬が増えたこともあってか法則通りにはいかなくなっているんですよね。
でもサンデーレーシングですから、どうしてもブランド人気をしてしまいます。
なのでポイントが少なければ戦略的に見送る手もアリだったりします。

で、今シーズンはのっけからブエナベントゥーラが2着と勝てませんでしたから、重賞級と睨んでいた方には「ご愁傷様です」って感じになってしまうのですね。もちろんこれは6月の東京開催に限った話ですけどね。

ただ、新馬勝ちしてくれれば重賞級の期待は大幅にアップするので、首尾良く勝てればゲームを進めるにあたって優位に立てる魅力はあります。

なのでどっちのメンタルに重きを置くかなんですね。
1回表から攻めダルマと化して片っ端からサンデーレーシング勢を狙うのか、それとも「なんで1回表からスリーバントでツーランスクイズ、なんて追い込まれたサインを出してくるんだよ!?」と窮屈に考えるか。

というわけでトレジャーアイルです。
本馬は『6月13日の東京1400mをルメールで』とデビュー予定が出ています。
レース選択は微妙といえば微妙なのは認めます。

でもね、過去にPOG指名していたミッキーアイルの産駒は何か指名したいのよね。

今シーズンはモーリスの人気が高くて、モーリスに対しての分析があれこれあります。
本格化したのが堀厩舎に移籍した4歳以降なので晩成なのでは?という声に対して
「そもそもトレーニングセール出身だし、3歳春までに2勝しているから単なる晩成型ではない」という意見には頷くところはあるのですけど、じゃあシンザン記念でそのモーリスに影を踏ませなかったのはどの馬ですか?

他ならぬミッキーアイルですよ!
だから種牡馬としてのポテンシャルは高いと思ってるし、それ故に結果を残してほしいのです。

で、ノーザン勢のミッキーアイルの先陣を切るトレジャーアイルは堅実な母系でもあるので、仮に新馬勝ちできなくても期間内2勝ぐらいは見込めそうではあります。
そしてこの春に開業した宮田厩舎というのも魅力的に感じます。
こう考えるとポジティブな要素の方が強いかと判断してのチョイスになりました。


⑥マーゴッドディドの2018(牡/栗東・友道康夫)
父:Frankel
母の父:Exceed And Excel
競走馬名:(ピエトラサンタ)
生産牧場:ノーザンF
馬主:金子真人HD

友道厩舎ー金子真人HDの黄金タッグからこの馬をチョイス。
昨シーズンはポタジェとラインベックの二択で、ポタジェの方に期待する人が多い中
自分は「それはラインベックでしょ!」と言い切って、その読みは当たっていたのですけど、結果としてどちらも重賞には手が届かなかったので痛み分けみたいな形に終わりました。

で、今年のこのタッグはディープインパクト産駒のヨーホーレイクとFrankel産駒のピエトラサンタの二択なんですけど、そりゃ前者をチョイスするのが普通ですよね。
実際、ボクも前者が正解だと思っています。
じゃあ、なんでこっちなの?と思いますよね。
オークス週のドラフトで、ヨーホーレイクは2位で書いたけど獲れなくて、ドラフト下位に名前を忍ばせていたピエトラサンタは獲れちゃった。それだけの話ですw

ヨーホーレイクとピエトラサンタの二択が安田隆行厩舎か矢作厩舎だったらもう少し票が割れそうな気がしますけど、友道厩舎ですからね(苦笑)
POG本でもピエトラサンタは「距離が保ってマイルまで」とコメントが出ていたので、短距離志向ではない厩舎適性にマッチするのか?という疑問はあります。
なのでそこが嫌われているのかもしれませんが、露出のあるFrankel産駒の中ではさほどPOG人気はしてないのよね。
でも友道厩舎も1400mならそんなに成績は悪くない。NHKマイルCを除外になったジュンライトボルトが橘Sで2着になっているので、それなりに対応してくると思います。
ならばギャップを突いてみる価値はありそうと思ってチャレンジしました。

近況も、POG本に書いてあった通りに函館に入厩したようなのでゲート試験合格から秋に備えることになると思います。
結構、『夏は函館でゲート試験を受けて秋のデビューへ』と書いてあってもその通りにいかないことは多いんですよね。それに今年は裏函がないですから、そう考えると函館入厩は朗報です。


⑦オールザウェイベイビーの2018(牡/栗東・須貝尚介)
父:ハーツクライ
母の父:Grand Slam
競走馬名:アレクサンドロス
生産牧場:ノーザンF
馬主:吉田勝己

おなじみと言っていいのかわかりませんが、須貝厩舎の早期始動のハーツクライ産駒狙いでピックアップ。
わりと早い段階で宝塚記念の日の1800mを福永騎手でという予定が出ていたので、かなり人気するかと思っていました。
ただね、母が18歳と高齢になっての産駒という点と、KTレーシングが撤退したために吉田勝己さんの名義になっている点が割り引きたい材料でもあるんです。

昨シーズン、旧KTレーシング勢でかなり人気を集めたのがアルジャンナとエカテリンブルクでした。
特にアルジャンナなんて、デビュー前は「ダービー馬はこの馬で決まり!」ぐらいの言われ方をしていましたからね(^^;)
でも結果はというと勝ったのは新馬戦だけで、重賞で2着2回と3着1回があったもののダービーはシンガリ負けを喫したとあって、それなりに稼いだわりには印象がよくありません。
またエカテリンブルクも新馬勝ちの後は伸び悩んで6戦1勝という成績でした。
それでも2000万弱は稼いだので、クリーンヒットではなくても2000万は稼ぐという計算はできます。

で、須貝厩舎ー旧KTレーシングの組み合わせだとトリオンフにシュバルツボンバーが思い浮かびます。
POG期間内は両馬ともに1勝止まりでしたけど、古馬での成績込みなら悪い印象はありません。

とにかくアルジャンナのイメージダウンで人気が落ちているなら、素材的には2000万クラスは見込みるので狙い目とみての指名です。


⑧ウリウリの2018(牝/栗東・中内田充正)
父:ラブリーデイ
母の父:ディープインパクト
競走馬名:ジャカランダレーン
生産牧場:ノーザンF
馬主:金子真人HD

父と母だけでなく、祖父と祖母も金子オーナーの勝負服で走った「THE・金子ブランド」です。
実はラブリーデイもPOGで指名しておりまして、今年はドゥラメンテ・ミッキーアイル・ラブリーデイと過去のPOG指名馬から3頭も新種牡馬がいるという特別なシーズンでもあるんですね。

個人的には、ラブリーデイにとってモーリスがいまいましい存在でね。
忘れもしない2015年。中山金杯で初重賞を手にすると一気にブレイクして、秋の天皇賞までに重賞6勝の大活躍。西日のあたる富士山を見ながらの天皇賞の表彰式で「年度代表馬は決まった」と確信したのを今でも覚えています。
ところが、マイルCSから香港国際競走のたった3週間の強烈なインパクトでモーリスは年度代表馬の座を掻っ攫っていった。
あの年、年度代表馬の選出方法がポイント制だったら間違いなくラブリーデイが年間勝ち点はトップですよ。それをたった3週間で覆したモーリスは、CSだけ本気出す鹿島アントラーズみたいで心証が悪いんですよ。
香港国際競走の表彰式で国際映像から聞こえた、あんなに悲しくて空しい君が代は後にも先にもない。

だからラブリーデイには種牡馬で見返してほしいと切に思っています。
その期待を担うのが金子ブランドのジャカランダレーンであってほしいのです。

父も母もタフに活躍した馬だから期待も高いのですけど、それ故に中内田厩舎の“ゆとりローテ”がマッチするのか?という疑念はあります。
特性を活かすなら数多く使ってくれる厩舎の方が良さそうな気はするんですよね。

5月28日にゲート試験に合格後も在厩で調整を進められているようなので、7月5日の阪神1600mもしくは11日の牝馬限定の阪神1600mの新馬戦辺りでデビューできればいいのかな~とは思っています。

その③に続きます。

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