山崎エリカさんの競馬日記

本日の見所(中山記念など)

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2016年 阪急杯、中山記念
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●阪急杯

阪急杯が行われる阪神芝1400mは、スタートしてすぐ最初の3コーナーを迎える阪神芝1200mよりも最初のストレートが1F分長く、前半が平坦~下り坂のために、ペースが上がりやすいコース。逃げ、先行馬は、息を入れずらいため、短距離戦ながら差しが決まることが多いです。

また、この時期の阪神は、開幕週でありながらある程度は時計が掛かることもあり、例年、一貫して前半3Fよりも上がり3Fが掛かるハイペースよりの決着となっています。今年はレッツゴードンキの逃げに、ハイペースにはしたくないミッキーアイルが番手ならば、そこまでペースが上がらないかもしれませんが、昨日を見る限りでは例年よりも時計が掛かっていたので(ただし、強風の影響もあった模様)、完全な前残りになるようなこともないでしょう。

過去10年で、差し馬の勝利が5回。確かに2008年にローレルゲレイロが2014年はコパノリチャードがこのレースで逃げ切り勝ちを決めていますが、この2頭はその後のG1馬です。つまり、そのレベルの能力がないと逃げ切れないということであり、逆にこのレースを逃げ切ればG1当確とも言えます。あくまでも差し馬優勢という前提で予想を組み立てたいです。


●中山記念

二冠馬ドゥラメンテの始動で、「豪華メンバーすぎる」と話題の中山記念。一昨年の皐月賞馬イスラボニータ、2年前の皐月賞馬ロゴタイプ、昨年のジャパンCの2着馬ラストインパクト、そしてドゥラメンテの良きライバルとしてクラシック戦線を戦って来たリアルスティールもここから始動します。まさにG1級のメンバーで、“早くもクライマックス”と言っても過言ではありません。
 
しかし、中山記念は京都記念と同じく、昨秋のG1戦線を目標に置き、それなりの結果を出した実績馬が人気を裏切る傾向がとても強いレースです。一昨年は、前走の香港Cで2着のトウケイヘイローが、昨年は天皇賞(秋)を3着のイスラボニータが1番人気に支持されましたが、トウケイヘイローは6着に、イスラボニータは5着に凡退しました。

こういった傾向からこのレースでは、昨秋のG1で能力を出し切れなかった実力馬か、上がり馬を狙うのがベストです。ただ、前走があまりに強い内容の上がり馬を狙うと、春のG1戦線を見据えての調整の一戦で不発に終わることも少なくないので、上がり馬を狙うのであれば、前走で凡退している馬が理想です。

これさえ覚えておけば、今年の京都記念のように、簡単にビックボーナスを仕留めることも出来ます。今年も昨秋のG1戦線を目標に置き、「これは結果を出した部類なのでは?」という実績馬が、けっこう多く出走しています。しかし、実力ある馬の近走、特に前走で凡退した馬が京都記念ほどあからさまではないので、けっしてイージーとは言えませんが、そこまで難しくもないでしょう。高配当GETのチャンスは十分にあります。

また、中山記念が行われる中山芝1800mの舞台は、坂からのスタートの上に、さらにもう一つ上り坂を登っていくというコース形態にため、スタートで後手を踏むと前との距離を詰められずに後手後手のまま終わってしまうことも少なくありません。上級条件ともなると、2コーナーの下り坂でもペースが上がるので、結局、そこでも前との距離を詰められずに、ある程度、ペース速くとも前を残らせてしまう例がとても多いです。

過去10年でも完全な前残りパターンで差し切ったのは、前半からおっつけて行って、直線でもうひと伸びした2011年のヴィクトワールピサしかいません。(2010年のトーセンクラウンの差し切りは、タフな馬場の消耗戦で前が崩れたパターン)。ドゥラメンテは、ヴィクトワールピサ同様に、次走のドバイを睨んで速い流れを経験させつつの叩き台であろうことは容易に想像がつきますが・・・世界で通用するほどの器ならば、ヴィクトワールピサ級の走りが見せられるでしょう。しかし、ドゥラメンテはダービー以来の長期の休養で、もうワンランク成長しているという裏付けがないので、個人的には重い印は避けたいところです。

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