ふれいずさんの競馬日記

【レース展望】 ~皐月賞(1)~

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「非サンデー系」種牡馬の産駒が掲示板を独占し、近年稀に見る結果となった桜花賞。
この皐月賞においても2歳王者のローズキングダムがキングカメハメハ産駒であり、その王者を前哨戦で破ったアリゼオはシンボリクリスエス産駒。再び「サンデー王国」の牙城を崩すべく魅力的な馬が集まっている。
対するサンデー王国もこのまま引き下がるわけにはいかず、ここには10頭もの精鋭を送り込んできた。しかもそのいずれもがオープン勝ちか重賞連対の実績がある強力布陣。
この夏には真打ちとも言えるディープインパクトの仔がデビューを待ち構えており、王国の威厳を保ったままディープへ引き継げるかにも注目したい。


・ヴィクトワールピサ
そのサンデー王国の筆頭がこの馬。ネオユニヴァースの仔と言えば昨年の覇者アンライバルドやダービー馬ロジユニヴァースが記憶に新しいところ。
新馬戦ではローズキングダムの後塵を拝したものの、その後は2000mで4連勝。先行差し自在、同距離同コースの弥生賞を完勝、重馬場もクリアと、まさに死角のない本命馬とも言える馬だ。
無理に死角を探すとするならば、スローペース経験しかないところか。前半1000m60秒を切るような流れは一度も経験しておらず、皐月賞特有の厳しい流れになった際にもたつく可能性もある。
昨年のロジユニヴァースも同じように厳しい流れの経験がなく、本番で惨敗(同馬は体調面の影響も大きかったようだが)。ロジとは違い時計勝負に不安があるわけでもなく、良馬場ならば34秒前半で上がれる瞬発力があるのは心強いところだが。
乱ペースになりそうなメンバー構成でもなく、杞憂に終わる可能性が高いのも事実。
むしろ最大の不安は武騎手負傷による乗り替わりなのかもしれない(岩田騎手はGI1番人気での勝ちがない)。

・ローズキングダム
非サンデー系の筆頭格であり、昨年の2歳王者。
休み明けの前走が物足りない内容だっただけに、巻き返しなるかに注目が集まるところ。
その前走、小柄な馬には厳しい力のいる馬場だったのも影響してか、じりじり差を詰めての3着止まり。デビュー以来馬体が減り続けているのも印象が良くなく、成長力という点でも疑問符が付く。
小脚のつかえるタイプでもあり、中山コースは不向きではないのだろうが、今の馬場ではプラスとは言えず、距離未経験なのも不安。
正直プラスと言える材料に乏しく、現状では「2歳王者の意地」に期待するしかないようにも思えるが……。

・アリゼオ
先手を取って楽に逃げ切った前走は上手く行き過ぎた感があるものの、もともと逃げ馬というわけでもない。新馬戦では後方から上がり3ハロン34.2の豪脚でヒルノダムールを差し切っており、本番と同条件のホープフルSでは好位から楽に抜け出して完勝。この自在性こそが魅力とも言える。
前走で時計のかかる馬場へも対応しているし、重馬場も新馬戦で経験済み。
不安があるとすれば、共同通信杯で敗因に挙がっていた「他馬を気にする」ところであり、外枠からスムーズな競馬ができれば有力。

・ハンソデバンド
共同通信杯でアリゼオを破って3連勝。中山は一度しか経験がないが、ジュニアCを制しておりコース適性に不安はない。
距離未経験は気になるところだが、スローとはいえ前走のラスト1ハロンが11.3。1800mの重賞でこれだけ走れるならば、あと1ハロンの延長は問題ないか。
パートナーの蛯名騎手が桜花賞を制して勢いに乗っているのも心強いところ。あとは共同通信杯以来というローテーションが気になるところであり、当日の馬体重などには注意が必要だ。


*続きは夜に…。

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