覆面ドクター・英さんの競馬日記

覆面ドクター英の有馬記念・2021

 公開

1,448

まずは先週の朝日杯FSの回顧から。ドウデュースは、ゆったり仕上げの友道厩舎だけにこの時期のマイル戦はあんまり向かない、しかも武豊騎手も勝っていないレースでもあり、危険な人気馬と思っていましたが、鋭く伸びてくれましたね。武豊騎手はホープフルS勝って、リーチ一発で決めたいとのリップサービスもありましたが、アスクワイルドモアでコマンドラインに勝つのは、実際はちょっと厳しいかも。

有馬記念だと思うと、ああ年末だなあ、と感じます。今年は特に、コロナで色々ありすぎる一年だったのですが、まあ無事に生きてて、こうやって競馬やれる幸せをかみしめなきゃ、と思っています。

それでは恒例の全頭診断へ。

<全頭診断>
1番人気想定 クロノジェネシス:歴史的名牝もとうとう引退レースとなる。昨年の有馬記念を勝ち、ドバイで2着、宝塚記念圧勝、凱旋門賞7着からの臨戦。タフな馬でも、さすがにお疲れ気味では。無事まわってきて繁殖入りして活躍馬たくさん出してほしい。血統的にも色々な種牡馬つけれそうでシーザリオのように、活躍馬連発してほしい。調教は結構いい動き見せているが調教師も絶好調時には及ばないとコメント。ただ昔と違って引退戦もきっちり作ってくる時代だけに悩ましいところ。

2番人気想定 エフフォーリア:秋の天皇賞ではコントレイルやグランアレグリアを下して、世代交代を印象づけた新王者。3歳の年末だけにさらなるのびしろ期待でき、クロノジェネシスとも好勝負十分可能だろう。成長力ありそうな血統だけありここも勝って、来年も王道路線で大活躍できる器では。東京向きと言う人も居るがダービーで瞬発力勝負で取りこぼしており、中山のこの距離ぴったりでは。調教も良い。

3番人気想定 タイトルホルダー:菊花賞は絶妙な逃げ切り勝ちだったが、スタミナかなりある母系だけに好走期待はできたが、さすがにあそこまで鮮やかだと再現は難しいのだろうが、能力あるので、また違ったパターンでの好走は期待できる。兄の横山和騎手への乗り替わりも面白い。スタミナ生かして大逃げからの粘りこみあるかも。馬場も内が止まらない状況が先週まで続いており、チャンス大。調教も引き続き動いており調子落ち無さそう。

4番人気想定 ステラヴェローチェ:バゴ産駒らしく渋った馬場ではめっぽう強いが、序盤毎度もたつくので人気になってしまうだろうから悩ましい一頭。序盤ゆったり行って、終い伸ばしてくるMデムーロ騎手は合うのだろうが、いかんせん今の中山競馬場の馬場がまくりや外差しには厳しい状況で、逆風跳ね返せるか。

5番人気想定 アカイイト:エリザベス女王杯で10番人気で勝ってしまったが、それ以前から末脚は豪快ではあった。ここもまくって好走可能な中山合いそうでもありちょっと楽しみ。ただ先週まではまくりや外差しが決まりにくい馬場だったので、馬場次第か。

6番人気想定 ディープボンド:凱旋門賞帰りのステイヤーだが、距離足りなかったにしろ、皐月賞10着、中山金杯14着とボロ負けしており、中山競馬場は向かないのかもしれない。凱旋門賞は惨敗だったが、調教の動きは絶好で春の天皇賞でも2着に来ており、ここもやれて良い能力あるはず。

7番人気想定 アリストテレス:昨秋の菊花賞でコントレイルを追い詰めた時の迫力は戻らないまま、前走のJCも正直がっかりな内容。そう大きく負けてるわけでないし、はじめて逃げてみたチャレンジでもあったのだが、何やってもうまくいかない袋小路に入ってしまった感じで、あまり期待できず。乗ってる武豊騎手で変わるかどうかか。

8番人気想定 アサマノイタズラ:セントライト記念は9番人気ながら外伸び馬場など条件揃ってズドンと差し切る好走したが、なかなかあの再現は無さそう。先週までの中山の馬場も外差しが全然決まらなかっただけに厳しいか。

9番人気想定 キセキ:今回が引退レースのようで、長らく頑張ってきて、お疲れ様と言いたいが、完全にピーク過ぎており、馬券は一切買わない予定。

10番人気以下想定
ウインキートス:今年は目黒記念勝ち、オールカマー2着とこのくらいの距離で強い馬で、関西遠征の前走は丹内騎手ともども、エリザベス女王杯では消したが(5番人気10着)、スタミナ豊富なマイネル・ウイン軍団だけに、穴で狙ってみる手はあるか。函館出身の丹内騎手もそろそろG1でも関東圏ならやれていいはずで、同じ道産子として期待したい。

パンサラッサ:ロードカナロア産駒の中距離型で、この2戦は2000Mを逃げてオクトーバーS,福島記念と連勝してきた。ただここではスタミナ自慢のタイトルホルダーが厳しいペースでも行きそうで、この馬が2500Mを逃げ切る姿は思い浮かばない。中山金杯あたりはぴったりだと思うが。

ペルシアンナイト:元々マイルの強豪だったが、7歳の今年は札幌記念とチャレンジCの2000Mで3着としぶとく頑張っている。たださすがにピーク過ぎており、激走は期待薄。昨年7着してるように距離はこなすのだろうが。

シャドウディーイヴァ:秋の府中牝馬Sでは鋭い末脚を見せたが、JCでは距離的に、そう鋭い末脚使えないだろうと思った通りだった。ここも距離向かず、京都金杯あたりの方がずっと良さそう。

モズベッロ:昨年の日経賞2着があるので全く合わない舞台ではないのだろうが、指数的にも出なくなってきて二けた着順続いているように、馬場が渋っても厳しいのでは。

メロディーレーン:大きくなって350kg前後の小さなステイヤーで前走3勝クラスを勝ってきたが、さすがにここでは厳しい。ここは半弟のタイトルホルダーに頑張ってもらう立場か。

ユーキャンスマイル:阪神大賞典がもっとも合うステイヤーで、昨年の有馬記念で11着だったように中山は合わない印象で、ピークも過ぎた。後方勢には厳しい馬場が続いており要らない。

エブリワンブラック:キタサンブラックの全弟だが全4勝がダートだけで、未勝利クラスや1勝クラスでは芝でもそこそこ走れていたが、芝のトップとやるのはきつい。

<まとめ>
有力:エフフォーリア、クロノジェネシス

ヒモに:タイトルホルダー(内伸び馬場向き)、ディープボンド、アカイイト(外伸びる馬場向き)、ステラヴェローチェ(外伸び馬場向き)

穴で:ウインキートス

 ナイス!(24

もっと見る

この日記へのコメント

コメントはありません。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記