藤沢雄二さんの競馬日記

千代の富士追悼馬券を考える

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7月31日の日曜日。
甲府から新宿にちょうど着いたところで千代の富士の訃報を知った。

大袈裟に言えば、今年一番驚いたことかもしれない。
だって病魔に侵されていたなんて思いもしなかったもの。

千代の富士で思い出すのは、『休場明けの千代の富士は鉄板』と思っていたこと。
同じ九重部屋に保志(北勝海)がいたから出来た芸当なのだけど、力士としては小兵でケガの多かった千代の富士が横綱になって、ケガもさることながら序盤戦で2敗ぐらいしてしまうと『調子落ち』と判断してスパッと休場して立て直し。
で、万全の状態で復帰すると2場所、3場所と当たり前のように優勝する。
毎回、休場明けの時は『不安説』がスポーツ新聞や雑誌に飛び交っていたのだが、その度に「出てくるからには仕上がっているんでしょ?」と思っていたから、絶好の勝負どころなのに…って思っていました。当時、中学生~高校生の頃。イヤなガキですねww

ホント、「なんで日本にはブックメーカーがないんだろう?」とよく愚痴っては同級生に怪訝な顔をされていましたけど。

ブックメーカーがあれば…と思ったことは他にもあって、酒井法子があらゆる新人賞を総ナメにしていた年のレコード大賞の新人賞。オッズをつければ間違いなく“単勝元返し”レベルの状況だったわけですが、「田原俊彦が松田聖子に勝って、近藤真彦が中森明菜に勝った新人賞なら今年は立花理佐じゃないの?」と言って「さすがにここはのりピーでしょ」と散々突っ込まれたわけですが、そう言った面々を唖然とさせたことがあるんですよw
あの頃の方が間違いなく博才はあったよな…(相当遠い目)


話を戻そう。

千代の富士でピンと来るのは『サクラチヨノオー』。まさに千代の富士から名前を採った馬にして天下のダービー馬ではあるが、残念ながら後継馬には恵まれなかった。ただ、そもそもが1985年生まれの馬だから、名種牡馬になっていたとしても2016年の現在に直仔がいるとは思えない。
では、ということで『母の父』として名を残していないかと調べてみたが少なくとも中央競馬には『母の父・サクラチヨノオー』という現役の馬はいなかった。netkeibaのデータベースで引っ掛かったのが160頭あまりしかいないのも寂しい話ではあるが…。

そこで千代の富士といえば「ウルフ」の愛称で親しまれたので『ウルフ』を馬名に持つ馬を探してみた。
ヒットしたのは3頭。
・プラウドウルフ(牡5)
・シゲルウルフ(牡2)
・ホワイトウルフ(牡2)

このうちプラウドウルフは放牧中だが、2歳の両馬は在厩である。
で、ホワイトウルフは土曜日の札幌の新馬戦に想定が入っている。
だが『ホワイトウルフ』では益荒雄の愛称になってしまう。

今週、最も注目を集めそうなレースは小倉記念だろうが、北海道出身の大横綱の追悼馬券の舞台には適していなさそうである。せめて札幌記念ぐらいじゃないと…だが、札幌記念ではちょっと日にちが空きすぎる。

国民栄誉賞を授賞したくらいの人だから、きっと“追悼馬券”も規格外になるのかもしれない。
切り口を変えてみよう。


千代の富士と言ってはいるけど、亡くなられた時の名前は正確には九重親方である。大鵬・北の湖のように「一代年寄」として現役時代のしこ名を踏襲できるだけの実績はあったのだが、九重部屋を継ぐことでそれは辞退した。おそらく追悼馬券のキモはそこじゃなかろうか?

『九重』だから「九が重なる」。
でも枠番は8までしかないから「九が重なる」→9のゾロ目は存在しない。



…………いや、待て。
あるよ、「九が重なる」馬券。WIN5だ。
これなら9番の馬が2勝以上すれば『九重』が成立する。

だけど『9のゾロ目』の全てをカバーする買い目を抜き出しても結構な数になる。『9のゾロ目』だけでは適当ではない。

もう一歩踏み込もう。
千代の富士の幕内での優勝回数は31。白鵬に抜かれたものの歴代2位の大記録である。
これだ。『9のゾロ目をクリアして、5レースの勝ち馬の番号の合計が31』になればいい。
いや、そうは言ったものの『9→9→A→B→C』でA+B+C=13を満たす組み合わせはまだまだたくさんある。

もう一押し。
千代の富士といえば黒のまわしが印象深い。
まだ関脇ぐらいの頃までは水色のまわしだったような記憶があるが、横綱になってからは黒だったハズだ。
どうやら今週のWIN5対象レースは全て15頭以下になりそうだ。ならば全てのレースで『2枠2番』が成立する。
『九重+黒枠=31』は「9→9→9→2→2」ということになる。ポーカーのフルハウスのような出目なら点数も絞ることができる。そしてフルハウス=『満員御礼』。国技館のイメージにも近い。

「9→9→9→2→2」の出目の全パターンを抜き出してみる。
・9→9→9→2→2
・9→9→2→9→2
・9→9→2→2→9
・9→2→9→9→2
・9→2→9→2→9
・9→2→2→9→9
・2→9→9→9→2
・2→9→9→2→9
・2→9→2→9→9
・2→2→9→9→9
全部で10点。これならチャレンジする価値もあるだろう。
あとは3~5番人気ぐらいの適度な人気の馬が2番か9番を引くのを待てばいい。

これだけは土曜日の夜の内に忘れずに買おう。
日曜日の昼に冷静になったら絶対に買わないだろうからw

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