グリーンセンスセラさんの競馬日記

【チューリップ賞(G3)展望】

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【チューリップ賞(G3)展望】2歳女王ソウルスターリングと巻き返しを図るリスグラシューの「2強」が再び激突!シンハライト妹の参戦で桜花賞を占う!─GamblingJournal ギャンブルジャーナル /2017年2月26日 7時00分 http://biz-journal.jp/gj/2017/02/post_2690.html


 昨年は、後のオークス馬シンハライトと桜花賞馬ジュエラーが激突したチューリップ賞(G3)。春のクラシック本番に向けた王道トライアルで、今年も世代をリードする「2強」が激突する。

 先週のアーリントンC(G3)は、単勝1.9倍のペルシアンナイトが3馬身差で圧勝。一躍、牡馬クラシックの有料候補に躍り出た。そんなペルシアンナイトに良馬場で唯一の土を付けた牝馬がいる。無敗の2歳女王ソウルスターリング(牝3歳、美浦・藤澤和雄厩舎)だ。

 現役時代、無敗のまま引退した父フランケルの軌跡を辿るように、ここまで3戦3勝。底知れぬ強さを見せる2歳女王にとって、ペルシアンナイトの活躍はこの馬の評価をされに裏付ける結果となった。デビュー2戦目のアイビーS(OP)で、後のアーリントンCの覇者に付けた着差は1馬身3/4。まさに完勝といっていい着差だ。

 早くも「天才少女」と称されている昨年の最優秀2歳牝馬。1週前の追い切りでは美浦のウッドコースで4ハロン52.7秒、ラスト12.7秒と順調な動きを披露した。

 無論、目標はまだ先であり、関西への遠征が続くことからも藤沢厩舎らしいソフトな仕上げになるが、師は『サンケイスポーツ』の取材に「2歳の頃よりたくましくなったし、気持ちにも余裕が出てきた」と成長に目を細めている。

 牡馬よりも「ハイレベル」といわれている今年の3歳牝馬クラシック路線で、その頂点に君臨するソウルスターリング。主戦のC.ルメール騎手も惚れ込む「16冠ベビー」が、どこまで快進撃を続けるのか大きな注目だ。

 そのソウルスターリングにきっちり借りを返しておきたいのが、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で2着に食い下がったリスグラシュー(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

昨年の2歳女王決定戦では、ソウルスターリングに1馬身1/4の差を付けられたリスグラシュー。しかし、向こうが1枠2番の絶好枠からそつのない競馬をしたことに対して、こちらは大外の8枠18番から出遅れるロス。

 それでも、後方から上がり最速の末脚を駆使して0.2秒差まで追い上げた走りに「最も強い競馬をしたのはこの馬」という声も多い。

 そんなリスグラシューにとって阪神JFと、そして桜花賞(G1)と同舞台で争われるここは、借りを返す絶好の機会。もしここで2歳女王を負かすようなことがあれば、一躍クラシックの中心に躍り出ることになる。だが、逆に連敗を喫すれば、当然本番での巻き返しも厳しくなるだろう。武豊騎手とのコンビで存在感を発揮したい一戦だ。

 この「2強」に割って入るとすれば、やはり別路線組か。特に紅梅S(OP)を制したアロンザモナ(牝3歳、栗東・西浦勝一厩舎)は、昨年の覇者シンハライトと同じ軌跡を歩んでいる。

 2走前のこうやまき賞(500万下)は出遅れた上に、勝負所で大きな不利を受けて競馬にならず。あれがこの馬本来の走りでなかったことを証明したのが、前走の紅梅Sだ。

 好スタートから無理をせず中団へ。先頭集団を見るような絶好位につけると、最後の直線では外に持ち出され、抜け出しを図ったエントリーチケットをねじ伏せるようにして2勝目を飾った。

 決して派手なレースではないが、昨年紅梅Sからチューリップ賞の連勝を決めたシンハライトを彷彿とさせるような勝負強い競馬。2戦2勝と手の合う幸英明騎手と共に「2強」に一泡ふかせに行く。

 そのシンハライトの妹となるミリッサ(牝3歳、栗東・石坂正厩舎)は、巻き返しが期待される一頭だ。

ディープインパクト産駒の姉に対して、こちらはダイワメジャー産駒とタイプが異なるだろうが、その分こちらの方がマイルに特化している可能性が高い。

 新馬戦を快勝して挑んだエルフィンS(OP)では、単勝1.7倍に推されながらも敗戦。まずまずのスタートを切ったものの、約3カ月ぶりのレースに掛かり気味のミリッサ。ルメール騎手もなだめるために手綱を引かざるを得ず、ズルズルと最後方へ。チグハグな競馬ながらも、最後の直線では上がり最速の33.9秒の脚を駆使して3着だった。

 まだまだ荒削りだが、一度使われて変わってくれば面白い存在。今週から復帰する福永祐一騎手の手綱捌きにも注目だ。

 他にもエルフィンSでミリッサに先着したアドマイヤローザ、紅梅Sで2着のエントリーチケットなど、まだ見限るのが早い伏兵陣も虎視眈々。3着以内に桜花賞の優先出走権が与えられるため、弱気になる理由は何一つない。

 昨年はシンハライトとジュエラーによる本番さながらの叩き合いに、その年のクラシックの行く末が垣間見えたチューリップ賞。実力馬同士の熱戦が期待される今年は3月4日(土)の15時35分に発走予定だ。

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