KandNさんの競馬日記

皐月賞2019 予想

 公開

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えー、ご無沙汰してます。
いや、もう私を知ってる会員さんなどいるのだろうか。

なんせ気が向いて、5年振りに競馬予想してみる気になったので…。
暇な人はまあ読んでみてください。では早速。


① ステップレース分析

まずは各ステップレースのハロンラップを並べてみた。

スプリングS(良馬場)
 12.6-11.4-11.8-12.1-12.1-12.1-12.0-11.6-12.1
 35.8-36.3-35.7

弥生賞(重)
 12.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.3-12.2-12.1-12.3-12.6
 36.9-49.4-37.0

きさらぎ賞(良)
 13.0-11.3-12.0-12.3-12.6-12.4-12.0-11.5-11.9
 36.3-37.3-35.4

京成杯(良)
 12.8-10.9-12.5-12.0-12.9-13.0-11.8-11.8-11.4-12.1
 36.2-49.7-35.3

若葉S(やや重)
 12.5-11.5-12.9-12.8-12.5-12.4-12.0-11.7-11.6-12.2
 36.9-49.7-35.5

ホープフルS(良)
 12.8-12.0-13.0-12.5-12.2-11.8-11.8-12.2-11.5-11.8
 37.8-48.3-35.5

東スポ杯(良)
 12.7-11.5-12.0-12.3-11.9-11.6-11.6-11.4-11.6
 36.2-35.8-34.6

共同通信杯(良)
 13.1-11.7-12.3-12.4-12.0-12.0-11.2-11.0-11.1
 36.2-35.8-34.6

朝日杯FS(良)
 12.7-10.9-11.7-12.4-11.8-11.3-11.2-11.9
 35.3-24.2-34.4

毎日杯(良)
 12.9-11.5-12.1-12.2-12.0-12.2-11.2-11.2-11.9
 36.5-36.4-35.3

各レース同日の古馬1000万クラス~オープンクラスとの時計を比較した時、
レベルが同等なのは札幌2歳S、弥生賞。この2レースが時計面でも強い内容と言えそう。
次点で共同通信杯、ホープフルSと続く。スプリングS、若葉S、毎日杯はやや見劣る。
まあ、若葉S、毎日杯に関してはハロンラップから考察したレースレベルに疑問の余地があるので、
そもそも判断材料に入ってはいないが…。


② レース展開

  内目の枠を引いたので、順当にランスオブプラーナが逃げる。
 人気薄で比較的自由に乗れる立場を活かしてダディーズマインドが
 競りかける。他人気馬も先行脚質の馬が並ぶので、
 自然と先行争いが激しくなりペースは速く流れ、直線では底力勝負の様相。
 先行、差しで底力の上位馬が狙い。底力上位の馬が少なければ、追込馬も台頭の余地あり。


③ 各馬考察

アドマイヤマーズ

 少頭数で超スローに流れた共同通信杯では、前を抜かせず2着と初黒星を喫した。
 これまでのレースを見ても、上がり勝負のレースばかりで、高負荷のレースを
 経験できていないのが割引材料。
 GⅠ馬ではあるが、そのGⅠのレースレベルにも疑問が残るので、肩書きだけである程度人気するなら、
 実力の裏打ちがない分最も「危険な人気馬」と言えるであろう。今回は不要。


サトノルークス

 6頭立て、スローペースのすみれSを勝っても、ここではなんの自慢にもならない。
 むしろまだ前々走の500万クラスのレースの方が、この皐月賞には敷衍できる内容。

 12.8-11.0-11.7-12.0-12.1-11.9-11.3-12.4-12.2
 (35.5-36.0-35.9)

 一定のペースで澱みない流れを抜け出しての快勝。ただ、内々の経済コースを通ってのものであり、
 あくまで「500万クラスにしてはレベル高いほう」ぐらいのレース。
 一気に相手強化のここでは厳しいと見る。


ファンタジスト

 朝日杯FSでもスプリングSでも善戦。2レースの比較でいくと、
 スプリングSの方がより厳しいラップを刻んだレースで、この流れを、捲くりながら
 最後までしっかり伸びての2着は評価できる。
 しかしながら、とかく厳しいラップを踏む傾向が強い皐月賞を耐え得るかどうかは判断に迷うところ。
 スプリングSがもう少し流れる展開だった上での結果ならば今回も買い目には入れたのだが…。
 未知数の部分が多いので、断言はできないものの、
 それなりに人気は集めると思うので、取捨に迷う一頭だが、切る方向で。


ダノンキングリー

 共同通信杯を勝って無敗で挑むこととなった皐月賞。確かに同レースで使った末脚の
 32.6には目を奪われるが、舞台が直線の長い府中。中間が緩めばこのぐらいの末脚が出せる馬も
 いるだろう。もちろん極上のキレ味ではある。
 問題はこの資質が活かせるレースであるかどうか、今回の皐月賞は例年同様、
 どちらかと言うとキレよりも底力に比重が掛かるレース展開になりそう。
 では当馬の底力はというと前々走のひいらぎ賞が秀逸。

 12.4-11.1-11.2-11.3-11.6-12.0-12.0-12.1
 (34.7-22.9-36.1)

 という超前傾ラップを中団から早め進出で差し切るのだから恐れ入る。
 こちらのレースの方が朝日杯FSだったのではないかと疑いたくなるほどのレースレベル。
 このレースを勝ちきったのだから、底力も十分に有しているといえるだろう。

 間違いなく買い。


ランスオブプラーナ

 アルメリア賞、毎日杯と逃げて連勝したことで、自信はつけただろう。
 皐月賞は是が非でも逃げに拘ってくるはず。しかしながら、有力先行馬がズラリと並ぶ
 メンバー構成の中で逃げるとなると、ペースがハイに流れてしまいそうで、脚質的に不利。
 例年の皐月賞の傾向ともいえるのだが、ハイペースのGⅠ舞台を凌ぎきるとなると相当の
 底力が要求されるので、展開に助けられたこれまでとはわけが違う。
 底力の証明材料が皆無のため、問答無用で消しの一頭。


クラージュゲリエ

 底力を計る意味でレベルの高かった札幌2歳Sで、大外を回しての3着は価値がある。
 その後共同通信杯で、ダノンキングリーに府中の長い直線で明らかなキレ負けを喫していることから、
 使える脚が一瞬なのだろうと推測できる。この資質から推測すると札幌2歳Sはあくまで、
 仕掛けを我慢したのが嵌った為の3着だったのではないか?
 同レースを勝ったニシノデイジーの早め進出で押し切った挙動と比較するとやはり見劣る。
 資質のバランスはレースと合うので押さえまでが妥当だろう。


ヴェロックス

 若葉Sでは後続を0.5秒離しての勝利だっただけに、鮮やかには写ったが、内容を紐解いてみると、
 実はなんてことはない普通のレース。
 ラップ推移は、

 12.5-11.5-12.9-12.8-12.5-12.4-12.0-11.7-11.6-12.2
 
 とまあミドル寄りの中緩みレース。
 前を行く2頭が道中、他一団を離し気味に進めたので、
 この2頭以外は末脚勝負に持ち込まれた一戦といえるだろう。
 この流れの中で、当馬はやや早めに進出して、最後まで他馬に追いつかれることなく抜け出したのは、
 悪くない内容といえるだろうが、相手強化の皐月賞では、馬群と共に雪崩れ込むのが精一杯。
 抜け出すまではない。


ニシノデイジー

 重馬場だった弥生賞のハロンラップを紐解くと、

 12.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.3-12.2-12.1-12.3-12.6
 (36.9-49.4-37.0)

 で、中間締まったかなりのきついペース。この中を終始行きたがり折り合いを欠きながら、
 前々で進めて、馬群を捌きながら4着は負けて強しの内容と言ってよい。
 勝ったメイショウテンゲンとは直線抜け出すまでのスムーズさに差がありすぎた。
 ホープフルSでも弥生賞同様に内で包まれて厳しい競馬を強いられた為の3着で
 着順以上に強い内容。更に言えば札幌2歳Sもかなりのきついラップを踏んでおり、
 これを勝ちきった底力は世代屈指と言えよう。
 課題はやはり折り合いだが、殊、皐月賞においては、ペースが澱みなく流れることが多いこと、
 およびメンバー構成からこの傾向を踏襲するであろうことが窺えるので、さほど心配はしていない。
 東スポ杯でのロングスパート競馬にも瞬発力で対応出来ているし、余程の不利が無ければ当確だろう。
 枠順次第で多少、印の上げ下げは勘案するが、買わない手はない。


メイショウテンゲン

 何度も書くが中間が締まった弥生賞を勝ちきったのはそれだけで、評価対象。
 ただ、2着、3着、4着馬に比べ、レース運びが終始スムーズで、恵まれすぎた感が強い。
 スムーズだったきさらぎ賞では5着に沈んだように、瞬発力がなさ過ぎる。
 底力に比重が掛かるレースになると予想しているので、瞬発力はさほど求めないが、あまりにも…。
 この資質から推測するに、恐らく重馬場が当馬に嵌ったのではないかと思う。
 怖さはあるが今回は見送り。


シュヴァルツリーゼ

 僅か2戦目の重賞挑戦で2着は立派。字面だけでも凄いことだが、内容も濃い。
 まずゲートを出てから横の馬に寄られて、大きく出遅れ。緩まない流れの中を
 更に脚を使う暴挙で徐々に差を詰めながら、残り600mから一気に捲くっての2着入線。
 ゲートでの不利を受けての距離ロスと、4角で大外を回わらされての2重の距離ロスがありながら、
 2着に食い込むパフォーマンスは並みの馬では出来ない芸当。
 逆に新馬戦では抜きん出た末脚を披露しているので不安要素がない。
 新馬戦の内容からはゲートをスムーズに出られれば、本来は好位差しの王道競馬が出来る馬。
 キャリア2戦と石橋脩騎手が煙幕となって、人気も薄いだろう。配当妙味は十分すぎるぐらいある。
 ポテンシャルを見込んで本命◎。


ラストドラフト

 前走の弥生賞ではこれまでにない逃げ競馬で7着敗戦。なぜ逃げに出たのかについては、
   ① 鞍上が変わったことと
   ② 重馬場だったこと、
   ③ 少頭数で他に前に行く馬がいなかったこと
 などが考えられるが、結果的に失敗に終わったので、今回は番手に控えるはず。
 番手で進めて快勝した京成杯は、緩やかに進んでの直線だけの競馬であり、
 ハイペースにも耐えられる底力を見せたとはいえない。
 前走の弥生賞の着順がもう少し上なら、推せる材料にはなったのだが…。今回のところは見送る。


サートゥルナーリア

 前走ホープフルSは中間きつい流れの中、番手で進めて最後は狭い馬と馬の間をこじ開けての勝利。
 かなり強引な勝ち方だったことは否めないが、この挙動が取れるのは怯まない勝負根性の表れ。
 経済コースを通ったことで、最後に脚を残せたことも勝ちきれた要因ではあるものの、
 同じことが皐月賞でも出来る可能性は大いにある。内目の枠に入れればなお良し。
 買い目には当然入れる。 


ブレイキングドーン

 シュヴァルツリーゼの挙動よりは見劣るが、弥生賞では締まった展開の中を捲くり気味に進出して、
 3着確保は地力の高さの証明といえる。同じく厳しい流れのホープフルSでも
 最後の直線でサートゥルナーリアに寄られた影響もあって5着入線。
 まあ、あの不利がなくても多分5着入線だったとは思うので(笑)、強く推すまではないかなという印象。
 平均点以上を取れる器用貧乏、つまりは善戦マン。掲示板には載れるが、勝ちきるまでは…。


ダディーズマインド

 それまでは控えての好位差し競馬で惜敗を喫してきたが、前走500万クラスを逃げて
 快勝の結果を残したことで、当レースにおいても逃げに拘ってくると推測。
 相手強化、同型の存在もある中で、前で粘り込める要素を全く感じない。消し。


クリノガウディー

 レースステップはファンタジストと同様の朝日杯FS→スプリングS。
 朝日杯ではファンタジストより先着し、スプリングSでは後塵を拝した結果から、
 ミドルペース以上の流れになると後半持たなくなると推測できる。
 この粘りの無さは皐月賞においては致命的で、他レースにおいても余程展開に恵まれないと、
 今後活躍するのは難しい。食指は伸びない。


タガノディアマンテ

 前走スプリングSではミドルの流れをやや後方から差しきれず4着。
 前々走のきさらぎ賞では瞬発力戦を最後方から差しきれず2着。
 この2走から判断すると資質は瞬発力寄り。エリカ賞も瞬発力戦だったが3着に終わったのは
 番手につけて脚を溜められなかったからだろう。
 前に行っても後ろに行っても悉くステップレースですら勝ちきれていない馬が、
 GⅠの舞台で活躍できる筈もない。不要。


アドマイヤジャスタ

 中間締まったペースのホープフルSの2着は評価できるが、最後の直線がスムーズだったのに
 勝ちきれなかったところは勝ったサートゥルナーリアと比べるとやはり見劣る。
 他馬との相手関係で今回サートゥルナーリアを△としているのでこれ以上の印は与えられない。
 掲示板に載るぐらいはあるかもしれないが、妥協で点数を増やすのはポリシーではないので
 馬券対象からは外す。


ナイママ

 高負荷の札幌2歳Sで2着は強調材料といえるが、その後パッタリなのは、
 基準以上のキレが不足しているから。力勝負向きの資質なので今回の舞台では聊か不気味ではあるが
 このキレ不足具合だと、大逃げでもしない限り、馬券圏内は無理と思われる。

余禄 エメラルファイト

 スプリングSは低評価を覆して快勝。好位からでも一定レベル繰り出せる瞬発力を有しながら、
 負荷の掛かった札幌2歳Sでも4着入線と好走できたようにパワーもそれなりに併せ持つ万能型の馬。
 しかし、スプリングSの1:47:8は古馬戦との時計面の比較でやや見劣り感が否めない。
 更に付け加えると朝日杯やアイビーSの取りこぼし方が後方から差しきれずの内容だったのが、
 スプリングSでは差しきれたのは、スプリングSのメンバーレベルが低かったからという疑念が沸く。
 (スプリングS組が評価できない理由を補完する意味で当馬の評価もここに記してみた。)


④ 結論

 ◎(10)シュヴァルツリーゼ
 ○(4)ダノンキングリー
 ▲(8)ニシノデイジー
 △(12)サートゥルナーリア
 ×(6)クラージュゲリエ


ハッキリと上位4頭が抜けているとみるので、これを重視して馬券を構築したい。
仮に資金10000円とするならば、下記の配分で。

 馬連 

 (10)-(4) × 3000円
 (8)-(10) × 2000円
 (4)-(8) × 2000円

 三連複
 (10)-(4)-(12)× 1000円
 (10)-(8)-(12)× 1000円
 (4)-(8)-(12)×  1000円

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この日記へのコメント

孤高の競馬好き|2019年4月14日 14:07 ナイス! (2)

クラージュですが、
ノリサンが最内枠か最外なら抑えました。

ゼファー ゼファー|2019年4月14日 13:59 ナイス! (1)

読んでて面白いです。

弥生賞以外のレース判定は同じ感じですが、弥生賞のレベルが高いとは評価出来なくて・・・
私もシュヴァルツリーゼ買いますが(笑)

お時間が有る時でいいので、弥生賞についての判定基準を教えて下さい。

KandN KandN|2019年4月14日 11:47 ナイス! (1)

孤高の競馬好きさん。

読んでいただき、ありがとうございます。

孤高の競馬好き|2019年4月14日 11:31 ナイス! (1)

こんにちは。
勉強になります!
参考にさせて頂きます!
ありがとうございました!

KandN KandN|2019年4月13日 11:19 ナイス! (2)

イータンさん

読んでいただき、ありがとうございます。

イータン イータン|2019年4月13日 7:07 ナイス! (1)

はじめまして、こんにちは♪

とても参考になりました。

ありがとうございます。m(__)m

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