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ポイントは3F目。
12.2-10.6-11.0-11.7-12.0-11.6-11.3-12.0=1.32.4
1着◎ブエナビスタ
牝馬相手では能力が抜けているブエナビスタにとっての唯一の不安点は、1600mという距離に対応できるかどうかという点であった。上記のラップを見ると、3F目の「11.0」は例年に比べてかなり速い。これによって、ブエナビスタがポジションを上げる可能性が消滅したと同時に、先行馬にとっても早仕掛けの持続力勝負を自重せざるを得ない流れになった。その現れが、後ろから3F目の「11.6」。過去5年の中で、今年がもっと遅いラップである。結果的には、これがブエナビスタの勝因となった。ここでペースが上がらなかったため上がり2Fの瞬発力勝負となり、強烈な瞬発力を武器とするブエナビスタにとっては都合の良い流れとなった。
ただ、勝ったとはいえ牝馬相手に薄氷の勝利であり、カツラギ指数的にも昨年の桜花賞と同レベルで古馬牝馬のG1としてもかなりレベルが低く、やはり1600mに対する適性は低いと言わざるを得ない。
2着…ヒカルアマランサス
持続力タイプのヒカルアマランサスにとしては、ペースが速かった3F目で前の3頭を追いかけずに控えたことが逆に仇となり、自ら苦手な瞬発力勝負を挑む結果となってしまった。実際、ラップが落ちたラスト1Fで馬群から抜け出してきたが、その前の1Fではスピードアップに対応できずに、逆に馬群に飲み込まれそうになっている。2~3番手を走っていたブラボーデイジーやプロビナージュが0.2秒差で踏ん張っていることを考えると、もう少し積極的に前を追いかけていれば勝ち切れていたはず。
3着…ニシノブルームーン
ブエナビスタとほぼ同じポジションから、直線では馬群の外に進路をとったブエナビスタに対し、ニシノブルームーンは馬群の中に進路をとり追い込んでくるが、わずかに及ばずの3着。ただ、ブエナビスタと同じ瞬発力タイプのニシノブルームーンとしては、ブエナビスタよりも内に進路をとってのこの結果は、着差以上の能力差があると言わざるを得ない。
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