藤沢雄二さんの競馬日記

フェブラリーS展望

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今週のグリーンチャンネルの『栄光の名馬たち』はカリブソングだったそうですが、交流重賞夜明け前のダート馬って普通に芝でも強かったと思うんですよ。だってカリブソングなんて金杯を59kgで、目黒記念は60.5kgで勝っているんだもんな。
ナリタハヤブサだって今でいう3歳時にはきさらぎ賞3着→ペガサスS(今のアーリントンC)2着→スプリングS2着でクラシック路線を歩んでいたし、ダートを主戦場にした後でも中京記念2着とかの成績を残している。

個人的には、当時はオープン特別の武蔵野Sを62kgで勝ったダイナレターが記憶に残っているのだが、とにかく一昔前のダート馬を擬人化するならイメージは『解体屋ゲン』になるだろうか。
役者さんでいえば佐藤二朗とかムロツヨシみたいな感じになるだろうか。
それこそ二郎系のラーメン屋でニンニクマシマシ+餃子にビールを豪快に流し込むような、そんなイメージ。

そして当時のダート馬ってわりと距離の概念を気にしていないところがあって。
これは地方競馬だけど、交流重賞になる前の大井の東京盃って昔から1200mのレースではあったけど、中央でいう毎日王冠みたいな性格で秋シーズンへの叩き台のようなレースだった。
春には東京ダービーや帝王賞を使っていた馬のシーズン初戦が1200mなのだから、若い頃は違和感を抱きながら見ていた。
でも競馬のキャリアを重ねるにつれ「調教代わり」という概念を覚えると、まあそれもアリなのかなとも思えるようになってきた。地方競馬には調教試験というがあるから、どうせそれを使うのなら銭が欲しいと関係者が思うのは自然なことでもあるし。

その東京盃は特殊なのかもしれないけど、いずれにせよダート馬の守備範囲は広いというイメージは持っている。その究極はやっぱりタケシバオーになるのでしょうか?
とにかく交流重賞の路線が整備されたことで逆にダート馬が軟弱になったような気はします。
野球のエースが以前は普通に中4日で先発完投を繰り返していたのに、今はやれ球数制限とかローテーションも中6日ないと…という姿はダート界とダブる気がしてなりません。

と、長めのフリを入れたところで◎は信念を持ってモズアスコット。
単純に力が一枚抜けていると思うんですよね。初ダートの根岸Sの勝ちっぷりはクロフネ級だと思うのですが、どうでしょうか?
なので相手探しだと思ってますよ、ボクは。

〇は一応、インティにしたけど、東海Sで控える競馬を試したのが気になる。いかにも前哨戦という捨てゲーム感から本番では逃げますよ、という小細工を仕掛けてきたのが弱気に感じるのよね。だって去年は外連味のない逃げを武器に連勝中の勢いそのままに戴冠したわけじゃない。
ゴーンウエストの系統って「肉を斬らせて骨を断つ」的な逃げが合っていると思っているし、あんまり溜めると逆に良くないのではないかと。

問題は3番手以下なのだけど、サンライズノヴァは人気になりすぎている気がするのよね。
これはアルクトスも同様なんだけど、チャンピオンズCを使っていないのが引っかかる。強くて逞しいダート馬ならば多少使い込まれていても音を上げないタフさが欲しい。

そこを意識するなら
▲ノンコノユメ
△デルマルーヴル
△モジアナフレイバー
こんな序列になるだろうか。
人気を考えたらブルドッグボスまで押さえていてもいいかと思うが、小久保厩舎の一件で栗東を間借りするという経緯からは心情的には応援できない。

さしあたりこんな感じでしょうか。
いずれにせよアウトサイダーの台頭がある一戦だとは思います。

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