佐藤洋一郎さんの競馬日記

電子版穴馬絞り 女帝降臨i

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穴馬絞り

【京都11R・エリザベス女王杯】トリッキーな東京2000(天皇賞・
秋)の内枠は「怖い」ともらしていたルメール騎手が、ものの見事にその
難関、狭き門をすり抜けた。さすがルメール!と祝杯をあげる若い馬友た
ちを「スミヨンが内枠だったら閉めていただろうし、ほかの外人騎手でも
、あんなに内をがら空きにはしない。
 結果的には何事も起きないきれいな競馬だったけどね」と海外競馬通の
”長老”が戒めた。それもこれも天皇陛下御即位慶祝の舞台を汚してはなら
ないーという配慮のたまものですよ。
 昔聞いた話だけど「内ラチ添いは馬Ⅰ頭分くらい空けて走らなければなら
ない」という内規があって、JRAの騎手たちがそれをきっちり守ったお
かげでもある…。
 こんな酒宴の雑談を思い出しながら満を持してインから一気に抜け出す
◎①ブライトムーンの華麗なマジカル・フィニッシュを思い描いた。直線
入り口の内ラチが外されてオープンになったロンシャン(凱旋門賞門)よ
りずっと前から、淀の外回りは内回りとの接点が開けて、詰まったり閉じ
こめられたりすることはない。
 4コーナーまで窮地に置かれていても、じっと我慢していれば活路は大
きく開ける。その空間を白鳥のように、光輝く月のように羽ばたくブライ
トムーンは桜花賞、秋華賞、そしてこのステージに君臨した女帝ファレノ
プシスの孫娘なのだ。
 ルメールが突き進んだ純白の王道を、ユーイチが飛翔する。
 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲クナイゴトノ不思議ナケレド。
 それこそが女帝即位の舞台。

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