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【予想のテーマ】
10頭という小頭数の登録になった天皇賞に向けた前哨戦、実績・能力共に抜けた存在であるキセキの取り扱いが最重要項目とみている。
前哨戦という特殊なレースだけに、このレースはキセキが負けるとすれば・・・、というテーマで予想をしていこうと思います。
それにはキセキという馬をしっかり検証していかなければなりません。
・キセキ 川田 牡6
3歳時に泥んこの菊花賞を勝っていますが、同馬の真骨頂は、今回鞍上の川田騎手による脚質転換によるタフな逃げであることは確かでしょう。以前は瞬発力勝負の差し馬というイメージもあったのですが、タフ逃げに転じてからはGⅠでも再三好走と現役屈指の実力馬という認識で、
誤りはないでしょう。
そんなキセキに得意の高速逃げを打たれたら、勝利はほぼ彼のものになってしまうでしょう、しかし私のテーマはキセキが負ける・・・事です。
前哨戦で、出来るなら本番に疲れを残さない様に楽に勝ちたい!が陣営の本音でしょう、ならば彼は今回番手、もしくは好位先行競馬、逃げてもスローで行くのではないでしょうか?
この展開ならば、純然たる直線の脚力競馬に強い馬にやられる・・・。
これを大前提で今年の阪神大賞典は攻めていくつもりです。
想定オッズでは、キセキ以外の単勝一桁馬は、ユーキャンスマイル・ボスジラ・メイショウテンゲンの3頭、では有力馬検証へ。
【有力馬検証・前走成績】
・ユーキャンスマイル 岩田康 ジャパンC 2400M:5着
近走は着実に力を付け、GⅠでも好走できる位置にまできている。
スローからの瞬発力勝負に絶対の自身を持っており、天皇賞(秋)ではアーモンドアイを上回る33.7の末脚を使った、能力や直線の脚力を考えたらキセキを破る馬の最有力候補といえる。
不安はやはり右回りでのパフォーマンス低下だろう・・・、菊花賞3着など全く走れないという事はなく、あくまでも低下だが、人気の一角を担う馬に明らかな不安を感じていて重い印は付けにくいというのが現状評価。
・ボスジラ 武豊 早春S 2400M:1着
目下、3連勝中と勢いにのる4歳馬、まだ8戦のキャリアでもあり今後に向けたも魅力的な馬という認識は持っていますが、ディープ産駒の勢い、金子オーナー・血統・鞍上武豊という背景は過剰人気の材料満載でしょう。実際に戦ってきた相手は微妙ですし、3勝クラスの前走も着差はクビ差です・・・。そして鋭い脚は使えない鈍足馬という事は、今回キセキが負ける展開にマッチしません。キセキが逃げをうたないスローな展開なら同馬は勝負にならない危険視したい一頭です。
・メイショウテンゲン 松山 ダイヤモンドS 3400M:2着
ステイヤーズ・ダイヤモンドSと長距離レースで好走しての人気でしょうが、ボスジラ同様に典型的な鈍足馬故、長距離でこそなのでしょう。
そして、この2戦で戦ってきた相手はお世辞にも強力とは言えません。
ボスジラにはまだ、未知の魅力をある意味感じますが、あのアルバートでさえ、このレースでは4着が精いっぱいだった事を考えると、この人気で同馬を買う気にはなれません。
※:人気馬で、キセキを負かす可能性を見いだせるのは右回りでもユーキャンスマイルだけでしょう。キセキが高速逃げをうった時にボスジラの馬券内突入が考えられますが、今回はキセキは逃げないと前提していますのでね。
【注目馬検証】
・トーセンカンビーナ 藤岡康 松籟S 2400M:1着
ボスジラ同様に3勝クラスを勝ったばかりの格下馬だが、3歳の早い時期から注目していた馬で個人的には重賞の舞台で活躍するのは遅かったとさえ思っています。
距離を伸ばして、成績安定となっていますが、距離が長くなることにより追走が楽になるレースが増える事が原因だと思っています。
出遅れ癖もあり、人気では買いづらいところのある馬ですが、直線の脚力は一級品で、今回の私のテーマに合致する馬で注目馬としたい。
※:結果的に注目馬として取り上げたのはトーセンカンビーナ1頭だけとなりましたが、瞬発力勝負で馬券内・・、3着候補まで拡げるならば、レノヴァール・ムイトオブリカード・タイセイトレイルまで推しても良いですね。
馬券は着順まで当てる三連単で勝負するしかキセキを買う以上オッズ的に厳しいでしょうから・・・。
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