藤沢雄二さんの競馬日記

ホッと安堵の中京2歳S勝ち~POG第8節~

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4頭が出走した先週のPOG戦線ですが、期待のラインベックが中京2歳Sで断然人気に応えて快勝しました。


【出走結果】
・7月20日 中京5R
△グラマラスマリー 4着 1.37.0・重(1着馬とのタイム差+0.4)
単勝オッズ 29.4倍(9番人気)
【採点:5.5】
△ファシネイティング 13着 1.38.9・重(1着馬とのタイム差+2.3)
単勝オッズ 22.9倍(7番人気)
【採点:3.5】
《ラップタイム》12.7-11.6-11.9-12.0-12.2-11.9-11.9-12.4

2頭使いとなった中京の新馬戦は、グラマラスマリーが4着、ファシネイティングは13着でした。

《グラマラスマリー・浜中俊騎手》
時計のかかる馬場は良かったと思います。
切れというよりは渋太いタイプ。
マイルよりは距離はあった方が持ち味を生かせるでしょう。


4着だったグラマラスマリーは、ゴール前で追いにくい場面があった(2着馬に乗っていた福永騎手が戒告)のですけど、不利を受ける前から自身も内にササリ気味ではあったし、処分の対象になったのは福永騎手ではあったけど勝ち馬もだいぶ内にササっていたから福永騎手だけが制裁対象になるのは可哀想な気はします。
まあ9番人気を考えると悪い内容ではなかったですし、使った上積みもありそうです。
どうやら続戦のようで8月17日の小倉1800m辺りを視野に入れているとか。
間違ってもフルゲートにはならないでしょうから、今回同様に先行できれば勝機もあると思います。

一方のファシネイティング。
調整過程からして「どうして使った?」と調教師を問い詰めたい小一時間…という結果になってしまいました。
いいとこ探しをするなら、とりあえずスタートは良かったですね。
でも向正面でのスピードの乗りが悪くて位置を下げてしまい、そのまま見せ場もなく…。
レースを見た印象では「ミルコも一体、何やってんの?」というように感じたのですけど、中京2歳Sでハッピールーラで向正面で持っていかれ気味に進出したものの失速したのを見ると、もしかしたらミルコはどこか具合が悪いんじゃないかとも思えてきました。
まあミルコの場合は、中京でうっかり勝ち星を重ねて札幌のWASJに選出されないためのヤラズなんじゃないのかという疑惑もあるけどw

ただ、ルーラーシップ産駒で430kgというのは牝馬であることを考慮しても小さいとは思います。
既に放牧に出ていますけど、馬体重アップのためなら晩秋ぐらいまで塩漬けでもいいかなという気はします。その頃になればダートの中距離の番組もちょこちょこあるでしょうから。


・7月20日 中京9R スポーツ報知杯中京2歳S
☆ラインベック 1着 1.36.5・重(2着馬とのタイム差-0.3)
単勝オッズ 1.2倍(1番人気)
【採点:7.5】
《ラップタイム》12.8-11.9-12.2-11.8-12.1-11.6-11.6-12.5

中京2歳Sに出走したラインベック、見事に快勝しました。

《福永祐一騎手》
スタートの上手な馬ですが、ハナへ立つ競馬は避けたかったのでそこだけ気をつけました。
この馬場で決して楽をするところはなかったんですが、その中で結果を出してくれましたし、いい経験になったと思います。
ディープ産駒だけに、良馬場の方がいいのでしょうからね。

《友道康夫調教師》
雰囲気は良かったですし、今日も優等生でした。
レースの前に「逃げないように」と話をしていましたし、理想的な形でした。
馬場の影響もあり、しんどい競馬になりましたが、今後に向けて良い経験になったと思います。
この後は夏休み。次走は距離を延ばしていきたいと思います。

8頭中5頭が未勝利馬という組み合わせでやれメンバーレベルがどうだとか、勝ち時計が1Rの未勝利戦より遅かったからどうだとか、この良血馬に対するアンチの声はありますけどね、それって「公開スクーリング2回で2300万円稼いだ」ことに対する僻みでしょ。
労せずして今後の重賞戦線に名乗りを挙げたことに対しての批判はお門違いだと思うんですけどね。
まあアンチの声が大きければ大きいほど、ラインベックに対する評価は高まると思っているので弱い犬の皆様、どんどん吠えてくださいw

とにもかくにも勝って結果を残したことがなによりで、陣営の思い描いた勝ち方ができたことが最大の収穫でしょう。
ウマニティPOGでは落札できなかったヴァリッドブラックが奇しくも先週の中京の新馬戦に出走したわけですけど、戦前は優等生という評価だったのにいざレースを使ってみると「馬っ気がキツかった」ということでアッサリと去勢ですからね。それを考えても「イメージ通り」という結果を残せたのは、この先のビジョンを描くためにも大事だったと思います。
時計面の評価は二の次でいいと思っていますけど、ペースの違いはあれど稍重の新馬戦から時計は詰めていますし、2着馬との差は新馬戦より広がっているのですから内容的にも前年のアドマイヤマーズと遜色ないでしょう。
それだけに今後が楽しみですし、ブルトガングのこともあるから「とにかく無事に」という思いも強くなるのですけど、とりあえず陣営は次戦は距離延長を示唆しております。
まだ秋競馬の番組は発表にはなっていませんけど、例年通りなら野路菊S・アイビーS・萩S・東京スポーツ杯2歳S辺りになるかと思われます。
掲示板を見ると『オープン特別(リステッド)だと他馬より1kg増になるから重賞で』という書き込みがあったけど、これはあくまでも個人的な考えですけど1kg増になるといっても56kgだから「それぐらいで泣き言を言ってんじゃないよ」とは言いたいですね。なんなら野路菊Sから使い出してもいいと思いますよ。
その根拠は、ウオッカがダービーを勝ったのも「エルフィンSを56kgで勝ったから」と思っているところはあるわけで。牝馬限定とはいえ牡馬換算で58kgになる斤量を厳冬期の3歳2月に克服できたからあのクラスの馬になったと思っていますし、過去の名馬も「他馬より重い斤量でアッサリ勝つ」という履歴を持っているケースが多い印象はあります。
その点、野路菊Sであれば例年通りなら少頭数は間違いないですし、そこまで負荷のかかるレースにはならないでしょうから色々と試しやすいかとは思います。
昨今の使い分け問題、前述のブルトガングのことを思うと、使える時に使うというのは大事なことだと思います。スター候補だからこそ、ファンの前に姿を見せてナンボではあると思うのですがどうでしょう?


・7月21日 函館1R
△フランジヴェント 2着 1.10.5・良(1着馬とのタイム差+0.1)
単勝オッズ 2.1倍(1番人気)
【採点:6.0】
《ラップタイム》12.1-10.7-11.4-12.0-12.0-12.2

函館の未勝利戦に出走したフランジヴェントは2着でした。

《クリストフ・ルメール騎手》
ラストはいい脚を使ってくれたけど、流れが落ち着いてしまって、前が止まらなかったね。

予定を前倒ししての出走だっただけに勝ち切らないといけなかったかとは思いますが、6番人気の伏兵のマイペースの逃げにまんまとやられてしまいました。
それでも初戦よりはレース内容も良かったと思うのですぐにチャンスは来るでしょう。
レース後は放牧に出ております。もう1回中2週で8月11日の牝馬限定の1200mの未勝利戦でもいいかと思ったりもしたのですが、その日はルメールが札幌ではなく新潟だというので、それなら放牧でも構わないでしょう。
まあ函館を2回使ったのなら札幌開催のうちにもう1回使ってもいいかとは思いますが。


第8節終了
2-3-0-7/12
《指名馬の騎手成績》
福永祐一:2-1-0-0
クリストフ・ルメール:0-2-0-1
松若風馬:0-0-0-2
北村友一:0-0-0-1
川田将雅:0-0-0-1
浜中俊:0-0-0-1
ミルコ・デムーロ:0-0-0-1

《人気度数》
1番人気:2-3-0-2
2番人気:0-0-0-2
6番人気:0-0-0-1
7番人気:0-0-0-1
9番人気:0-0-0-1

さてスペシャルワールドではラインベックのおかげで3位に浮上。
まだ順位云々を言う時期ではないですし、別に開幕前から優勝しようなんて思ってもいないから、当面は順位表の1枚目をキープできれば…というのが正直なところですけど、ことPOG的なことで言えば函館2歳Sをどこの馬の骨かわからないマネーゲーマーに持っていかれたのは面白くないね。

スペシャルワールドでは来シーズンから「開幕時は10億POGポイントでヨーイドン」というようにルール変更がアナウンスされたわけですけど、変更のアナウンスがあまりにも短絡的で内容をすり合わせる余地があると思っていますが、それはさておき今シーズンの1週目の入札結果を受けて即座にルール変更が発表されたということはあのマネーゲームが限りなく反則に近いことは意味しているとは思うのよ。ボートレースで言うならスタートでフライングがあったようなものでしょうか。
で、ボートレースならフライングをした選手は判定があった時点でレースからフェードアウトするわけですけど、そのフライングのおかげでインが逃げられなくて展開がグチャグチャになることはあるわけですよ。

まあスペシャルワールドではそのまま“レース”は行われているわけですけど、展開のグチャグチャ加減はそれに近い感じはします。
実際、各プレーヤーの指名馬の成績を見ているとどこかしらにミスがあるような感じはするので、自分は泥仕合になってくれた方が展開が向く可能性は高くなるので、その方が優勝争いに絡める可能性が少しでも高くなるかと思うと一概に悪いとは思わないのですけど、“フライングを切った”人がそのまま先頭にいるというのはやはり追走する側としては面白くないわけで。

さりとて個人的には他のプレーヤーほどは不利に巻き込まれているわけではないので、現状にそこまでの不満を抱えているわけではありません。
とにかく指名馬の無事を祈りつつ、しっかりと応援していくところであります。

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