サンダーガルチさんの競馬日記

ダービー出走予定有力馬血統診断③ ステラヴェローチェ

 公開

187




主な成績 サウジアラビアRC1着、皐月賞3着

主なクロス
Northern Dancer 4×6・6

Mr.Prospector 4×5
 Nashua 6×7・7
  Nasrullah 5・7・7×8・8・8・8
 
Busted 5×5

Wild Risk 5・8×8

父の母方にあるNureyevのキーとなる馬を押さ
えた、優秀な配合馬。

エルコンドルパサーは二重三重のクロスによって
Nureyevの再現を目論んだような配合だが、当馬
は、クロス馬を集めることで、Nureyevの能力を
ある程度再現できている。

父バゴは2004年の凱旋門賞1着馬。翌年アルカセ
ットが勝ったジャパンカップに種牡馬お披露目の
ため出走し、8着と惨敗。

まず初めに問題点を指摘しておくと、3代目にあ
るBrushing Groomの血が古く、現在の日本では9
代目以降に後退しているBlandfordなどが、8代
目に生きていることである。おかげで、早熟のス
プリンターの血Nasrullahのクロスが5代目にで
き、強く影響している。

ただ、Nasrullahのクロスは多いものの、この馬
はWild RiskとBustedというステイヤーのクロス
がある。この2頭はBlandford系で、Nasrullah
と9代目か10代目でBlenheim~Blandfordとつな
がる。

NasrullahのスピードとBlandford系ステイヤー
のクロスを生かした馬は、一昔前の日本では成
功例が多かった。代表的な馬は、マヤノトップ
ガンとテイエムオペラオー。

このほかにスピードの血として、Mr.Prospector
やHail to Reasonのクロスもある。

Mr.ProspectorにはNasrullahの仔Nashuaがあり、
結合状態は強い。NashuaはベルモントSをぶっ
ちぎりで勝った馬だが、このクロスを持つ馬は
速い流れの中距離以上のレースで先行し、早め
先頭に立つとそのまま押し切るような強い勝ち
方をする。代表例はチョウカイキャロルとノー
リーズン、フリオーソ(船橋)。

欠損部分はほとんどないが、唯一の懸念と言っ
ていいのは、母の母の母方(血統表の一番下)
の部分にクロス馬がないこと。ここがスタミナ
を伝える部分とされているので、クロス馬がな
いのは一抹の不安を覚える。ただ、 5代目と
いう高い位置でBustedやWild Riskのクロスが
あるので、問題にはならないのではないか。

前面に生きるスプリンターの血をステイヤー
の血で強化しており、本格化すれば長距離戦で
相当強いはず。

完全に仕上がっている状態なら本番が楽しみな
一頭である。

この日記へのコメント

コメントはありません。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記