藤沢雄二さんの競馬日記

共同通信杯展望

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今度は共同通信杯を考えてみる。

このレースの肝はマイラプソディがスンナリ勝つのかどうかの判断でしょうね。
普通に考えたら勝つのでしょうけど、クイーンCのエントリーで述べたように
「ダービー前に2000mで勝った馬の距離短縮は嫌う」という考え方なので、重箱の隅を突く価値はあると思っている。
京都2歳Sが重賞に昇格したのが2014年なのだが、マイラプソディの前に5頭の勝ち馬が誕生している。
その5頭の中から3頭が次走に1800m戦を選んでいる。

ドレッドノータス→スプリングS7着(3番人気)
グレイル→共同通信杯7着(1番人気)
クラージュゲリエ→共同通信杯3着(4番人気)

上記のように3頭とも勝っていない。
都合良く考えるなら、これだけでマイラプソディには逆風のデータである。

またマイラプソディの中間の調整ではあるが、追い切りを見た感じではすこぶる良さそうだが、坂路で4F50秒台ながら終い1Fが12秒台後半というのは先週の東京新聞杯で人気を裏切ったレッドヴェイロンの調整過程によく似ている。
先週、そのレッドヴェイロンの馬券をしこたま買っていたいだけに、今週は簡単に飛び付くのは危険だと脳が囁いている。

その一方で、マイラプソディが首尾良く共同通信杯も買って無傷の4連勝で皐月賞に駒を進められれば、コントレイルとの無敗馬対決で盛り上がることは必至。
そもそもマイラプソディの名前はキーファーズ側から武豊に「名前をつけて」とオファーがあって、それを武豊が快諾してラプソディと名付けようとしたところ馬名審査に通らなくてマイラプソディになったという経緯がある。
思い入れの強い馬だけに武豊が簡単に取りこぼすとは考えにくい。

とにかくマイラプソディには「勝つ理由」も「負ける理由」も同じくらいあるのが悩ましい。

じゃあマイラプソディを負かすとしたら…と考えると、やっぱりルメールとミルコの騎乗馬に目がいく。
だけどダーリントンホールは葉牡丹賞の3着馬である。
葉牡丹賞の3着馬がダービーまでの重賞で通用したことなんて記憶にない。それも格上挑戦でなんて、そんな馬はいないハズだ。この馬はせいぜい3着がいいところだろう。

フィリオアレグロは新馬勝ち以来の2戦目。共同通信杯ではリアルスティールが新馬勝ち直後で大仕事をやってのけたけど、やはり明け3歳の重賞では至難の業。
おまけにマイラプソディを嫌おうかという「2000mを勝っての距離短縮」である。人気薄ならいざ知らず、単勝4倍台の2番人気では食指は動かない。この馬の頭を買うくらいなら素直にマイラプソディの頭を買う。

京成杯4着のビターエンダーは?と考えるが、京成杯が新馬勝ち直後の馬のワンツーを思うと低レベルと言わざるを得ない。津村→ミナリクもプラスには思えない。

川崎のエンには未知の魅力はある。
でもさ、岡田総帥のイギリスダービー云々の話は、やはりネタはネタのままであってほしい。
選挙での泡沫候補が本当に当選してしまうと面白くないのと一緒だ。

そうなると行き着くのは単純に2勝馬という理由でココロノトウダイになる。
厳しく判断するなら「福島デビューで新潟1800mで未勝利勝ち」なんて履歴はおおよそクラシック向きではない。
でも単勝12倍の4番人気であれば一票を投じる価値はある。3戦2勝2着1回と底を見せていないのは事実なのだから。

いずれにせよ馬券妙味はあまりなさそうなレースではある。
WIN5があるから避けては通れないだけで、単品の馬券は他で勝負するのがいいだろう。
見学料程度でいいかと思います。

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