佐藤洋一郎さんの競馬日記

【電版穴馬絞り 】 樫の森をなぎ倒す春嵐の目アーモンド

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【東京11R・オークス】
 新馬から桜花賞(4着)までの4戦でレー
スの上がり最速(桜は2番目)を繰り出して
きたトーセンプレスがスクラッチ(取り消し)
した。
 鋭い決め脚を一気に炸裂させるタイプには
”ガラスのk靴(蹄)”を履いた馬が多い。極
限のキレが前肢に大きな負荷をかけ、それに
よって競走生命を断たれたり、大一番を取り
こぼしたりする。トウショウボーイとその息
子ミスターシビーにいやというほど教えられ
た。
 デビュー戦からの4戦がすべて上がり最速
! というアーモンドアイが、なぜ2度も3
ヶ月のインタヴァルを取ったのか。その疑問
をトーセンブレスが明かしてくれたような気
がする。
 たっぷり間隔をあけてケアしてきた”最速馬
”のヶ3月ではなく、1ヶ月余の詰まった大一
番で果たして…?

 ◎オハナはには新馬を勝てなかったアーモン
ドを越えるエリートガール(新馬→特別勝ち)
の実績がある。しかもアーモンドやワルキュ
ーレのようなストレッチランナーの、はるか前
で競馬のできる柔軟な脚もある。フローラ賞の
ふがいなさ(3番人気で14着)を見たとき、
かつて同じトライアル(サンスポ賞4歳牝馬S)
を1番人気で大敗(最下位)し、オークスで抽
選馬ルピナスとデッドヒート(クビ差2着)し
たスズガーベラを思い出した。
 オハナの敗因はガーベラのようなフケ(発情
)ではなく、気質によるものらしい。こうした
メンタルな弱点を一発でカバーして2着したチ
ューニー(2003年、13番人気)が、地下
道の枠場で舌を縛られるのを目撃した。
 レース経験が浅く、気質面の弱点がつかみ切
れていなかった若駒が、このような矯正具で劇
的に変わることがある。
 今回はじめて気性難を矯正するためのブリン
カーを着用する⓲オハナの祖母は、あのバケモノ
(サクラバクシンオー陣営がそう呼んで畏怖し
た)ノースフライトの孫娘だ。魔法のようなブ
リンカー(斜眼革)がオハナを箒に乗って空を
走る魔女に変えるか!?
 ⑰ロサブランカには新馬からいきなりG1で
結果を出すような天才少女、キャリア無用の薔
薇一族の血が流れている。
 アーモンドアイの際立った資質は認めるが、
あまりにキレすぎるアシが、ここに集中したロ
ーテを組んできた今回は実を結んだとしても、
息の長いキャリア積み重ねる障害になる可能性
がある。過酷な2400mを無事にクリアして
くれることを願いつつ…。

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