ビター ティーさんの競馬日記

今年初のG2レース日経新春杯の位置付けは?! G2は、やっぱりG2なのです!

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 新年最初のG2レース「日経新春杯」。このレースが古馬になった明け4歳の馬たちや5歳以上の馬たちにとってどんなレースになのか、このレースで1~3着になった上位入賞馬を中心に、出走馬たちが次のレースにどんなレースを選択しているのかを知っておいて、日経新春杯の予想を進めたいと思います。

 まず、過去10年間、このレースで複勝圏に入った30頭の内16頭が3カ月後の天皇賞(春)に出走しています。この他に、大阪杯に2頭。宝塚記念に2頭。ヴィクトリアマイルに1頭。ドバイシーマクラシックに1頭。つまり、G1タイトルを狙う馬たちがその実力を推し量るために出走してくるレースであることが明白です。

 なかでも、天皇賞(春)をターゲットにしている馬が過半数(16/30)です。この年の前期(6月まで)のG1に出走しなかったのは8頭で、その内訳は2着馬が4頭、3着馬が4頭です。1着馬で前期(6月まで)のG1に出走しなかったのは1頭もいません。

 4歳馬にとっては、古馬になってG1に挑戦するだけの成長力が備わったかを最初のG2で確かめるためのレース。それが『日経新春杯』の役割(位置付け)になっていると言えます。

 一方、5歳以上の馬たちにとっては、G3ウイナーを始めとして重賞(G3)善戦マンや3勝(1600万下)昇格馬が、そんな勢いのある4歳馬たちと力関係を推し量り、また、その年のG1に出走するための賞金を加算するための役割(位置付け)のレースになっていると言えます。

 そんな新年早々のG2における4歳馬VS5歳以上の成績は、1着馬について4歳馬8勝、5歳馬1勝(トゥザグローリー)、6歳馬1勝(パフォーマプロミス)・・・と4歳馬に軍配が上がります。圧倒的に4歳馬が1着馬になっています。

 このレースが、昨年よりも成長したかを確かめるレースとして各陣営が出走させているG2だと考えれば、リピーターになる馬は、初めてこのレースに出走した時は成長しきれていない馬であり、翌年以降このレースで成績が上がる馬は珍しいようです。もちろん、連覇を狙うようなレースではないので、リピーター?的な馬の成績を示してみるとそのことがよく分かると思います。

  サトノノブレス   1着→11着→3着

  アドマイヤフライト 2着→3着→8着→14着

  ダコール      10着→不出走→5着→4着→13着

  フーラブライト    3着→2着

 こんな感じで、複勝圏内に来るリピーターがいないわけではありませんが、フーラブライトのように着順が上がるのは珍しいようです。

 本気でG1への挑戦権を得るつもりで出走してくる馬が連対するのか、このレースで連対できたからG1に挑戦するのか、どちらが先か分かりませんが、前の年に比べてG2ならすんなり勝てるだけの能力に成長してきたかどうかを見極めなければなりません。つまり、日経新春杯を単独で考えるのではなく、G1でも戦える器
(うつわ)として有望であるかどうかを含めて、天皇賞(春)に向かう可能性についても踏まえて予想を組み立てる必要があります。
 5歳以上ならステップアップを図ろうとするG3ウイナーか重賞で連対経験のある馬のなかで、初めてG2に出走することが本命候補の条件になります。

 4歳馬なら、3歳クラシックで首位争いに加わったことのある馬か、まだ底を見せていない上がり馬が、古馬G1馬への可能性を求めて挑戦してきたと認められそうな馬を候補として絞ることになります。

 さて、今年の出走馬でG1に出走できそうなのは
  1.ダイワギャグニー  G3ウイナー 
  3. サトノソルタス   G3連対馬
  4. サンレイポケット  G33着
  6. エアウインザー   G3ウイナー
  8. サトノインプレッサ ダービー4着
  9.ヴェロックス    皐月賞2着・菊花賞3着
  10. アドマイヤビルゴ  底を見せていない4歳馬
  11. クラージュゲリエ  皐月賞5着・ダービー6着

 この8頭に絞れます。すでにG1に出走した馬やG2を経験している馬は、このレースの先に本当の目標があるので仕上がり途上で出走すると思われます。これらの馬たちは、過去の例から本命候補から外し、連下以下のヒモ候補には残します。

 本命候補として絞られたのが
  9.ヴェロックス    皐月賞2着・菊花賞3着
  10. アドマイヤビルゴ  底を見せていない4歳馬
  11. クラージュゲリエ  皐月賞5着・ダービー6着

 この中から連対した2頭が、初のG1に向かうことになると思いますが、過去10年間でG1に挑戦した22頭の内15頭は1レース叩いてからの挑戦、2レース挟んだのは4頭。G1に直行したのは3頭と、なっています。

 もし、その2頭が天皇賞(春)に目標を定めるとしたら、叩き台となるレースは日経賞G2が有力で、過去10年で最多の9頭が出走し、成績は2-1-2-4となかなか優秀な成績を収めています。これは日経新春杯1~3着までの馬たちの成績ですが、1着だった馬に限れば

  次走?日経賞G2 2-1-0-0

 G2レースの格としてはかなり優秀で、覚えておくと日経賞の予想をするときに参考になるのではないかと思います。

 しかし、G1での成績に結びつくかと言えば・・・同シーズンのG1に挑戦した22頭の内、上位に入賞したのはわずか3頭です。

   天皇賞(春)1着 ヒルノダムール   2011年
   天皇賞(春)2着 グローリーヴェイス 2019年
   天皇賞(春)3着 シュヴァルグラン  2017年

 残念ながら日経新春杯に出走する馬たちにとってG1は厚い壁(1-1-1-19)となっています。やはり、G2はG2にだけ通用するということです。それは先のこととしてこのレースの予想は
 
  ◎ 9ヴェロックス
  ○ 10アドマイヤビルゴ
  ▲ 11クラージュゲリエ
  △ 3サトノソルタス
  △ 8サトノインプレッサ
  × 1ダイワギャグニー
  × 4サンレイポケット
  消 6エアウインザー
  注 5ミスマンマミーア
  注 7バレリオ
  注 12ワセダインブルー
  注 13レイホーロマンス
  注 14ショウリュウイクゾ

 3着候補については、意外な穴馬もありそうなので手広くいきたいと思います。

これでなんとか的中しますよう<(_ _)> 幸運を祈ります。

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