覆面ドクター・英さんの競馬日記

覆面ドクター・英の阪神JF・2022

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まずは先週の回顧から。印を打った馬達がだいたい上位には来てくれたのですが、肝心の断然一番人気のテーオーケインズは最後の直線で苦しがって横向いてました。そこを石川騎手騎乗のジュンライトボルトが鋭い末脚繰り出し、石川騎手の初G1制覇おみごとでした。大一番での友道厩舎さすがですね。福永騎手のクラウンプライドの絶妙の逃げも良かったし、ここのところ絶好調モードの横山典騎手のハピもちゃんと買ってましたが、まあしょうがない結果でした(三連単マルチ100円は持ってたので3着と4着逆だったら、よりありがたかったのですが(笑))。

今週は阪神JFです。上位人気馬が実力拮抗で、どこからでも入れそうなメンツです。桜花賞とすごくつながるレースだけに来春をイメージして軸馬選ぶのが正解にもっとも近いのではないかと思います。

それでは恒例の全頭診断へ。
<全頭診断>
1番人気想定 リバティアイランド:新馬戦を出遅れながら31.4秒の末脚で派手に差し切ったが新潟で、他にも4頭が32秒台の末脚を繰り出しており、高速馬場だっただけと思われ、アルテミスSは進路無く差し遅れた感じもあった2着だったが、半姉(父ディープインパクト)も新馬勝ちの後、期待されながらもいまだに1勝クラスに居るように母母父ザールが日本に向かなかったように、オーストラリアでは良血でも日本との相性いまいちなのでは。人気先行気味で、頭では買いたくないタイプ。中内田厩舎だけに使って上向くタイプでもないのでは。

2番人気想定 ラヴェル:新馬戦は相手弱めの小倉で出遅れつつもきっちり勝ち、アルテミスSは更なる成長みせて断然人気のリバティアイランドに勝った。相手が前詰まったのはあったが、再戦しても、こっちの方がもう強いのではという内容。半姉のナミュールも、この秋も秋華賞2着したり活躍しており、また矢作厩舎だけに大一番にきっちり照準あわせてくるはず。

3番人気想定 ドゥーラドゥラメンテ×キングヘイロー×ステイゴールドと地味な牧場からだが近親に短距離で活躍したクリスマスも居り、底力ありそうな配合。夏の札幌の洋芝で芝1800Mの未勝利と札幌2歳Sを連勝して、ここに備えての動きは良い。瞬発力勝負があまり向かない可能性と、斎藤新騎手というのが関西のG1では心配な部分。

4番人気想定 ウンブライル:マイルCS勝ちのステルヴィオの全妹。1400Mでの連勝で前走はもみじS勝ちと地味だが、サンデーレーシング・ノーザンF的な使い分けの要素もあったと思われ、むしろ1F延長は歓迎に思え、頭まである。

5番人気想定 モリアーナ:東京マイルで新馬勝ち、夏の札幌1800Mのコスモス賞を勝ったが鞍上はマイルの方が良いと言っており、4か月あくが、ノーザンFの馬だけに、きっちり仕上げてくるはず。クラシック路線うんぬんより、ここに全力で来るのでは。

6番人気想定 ブトンドールビッグアーサー産駒だけにスプリンターと思われもっと人気下げてくれるだろうが、母母父ジェネラスなように母系からスタミナ注入し、前走のファンタジーSは差し競馬で1400Mで2着に来れたように、ここのマイルも差し競馬できれば、もう1F延長もこなさるのでは。

7番人気想定 ミスヨコハマ:例年わりと出世レースの赤松賞の勝ち馬だが、スローを先行してのラッキーな勝利だったように、ここでは厳しい。

8番人気想定 キタウイング:優れているので海外から連れ戻した種牡馬のダノンバラードだが、確かに、安い馬から結構勝ち星量産している。新潟2歳S勝ち馬だが、ここでやれるスケールは感じない。

9番人気想定 サンティーテソーロ:中山のマイルで逃げて2連勝してきた。ただ、ここの瞬発力問われるG1向きでなく、ローカル牝馬重賞など小回りで活躍するタイプでは。

10番人気以下想定
リバーラ:新潟の1200Mの未勝利勝ちからファンタジーSを10番人気勝ちと連勝での参戦だがやはり短距離向きでマイルのG1は向かなそうなタイプ。

ドゥアイズ:夏の札幌で1勝2着2回(前走は札幌2歳S2着)と洋芝で結果を残してきたルーラーシップ産駒。瞬発力勝負向きでなく、ここでは要らないか。

アロマデローサ:おなじみバラ一族で、昔からトライアルまでの血統で本番では要らないと、言ったらとうとうスタニングローズ秋華賞を勝っちゃいましたが、この馬は母父ワークフォースが日本適性下げているようにスケール感じない。

シンリョクカダノンシャークの近親で父がディープからサトノダイヤモンドとなり、新馬勝ちしたが、出走するのも好勝負するのも難しい。

ミシシッピテソーロ:6月に東京の新馬戦を7番人気で勝ち、8月に新潟のオープンのダリア賞を4番人気で勝った勝負強いのだろう馬。ただアルテミスSは5番人気9着と馬体12kg増えたわりに、レース内容は成長見せられず。早い時期に下級条件でさっさと稼ぐのが今のダノンバラードの種牡馬の立ち位置では。

ムーンプローブ:追分Fのモーリス産駒で、追分Fだけにガシガシ鍛えてないだろうから、新馬戦は負けたが、未勝利戦と白菊賞は少差ながら連勝してきた。のびしろありそうで、穴にはいいのでは。

エイムインライフ:母母ビリーヴのノースヒルズの馬だが、新馬勝ちしたものの、白菊賞は3番人気6着とあまり進歩みられない内容で、買い要素見られず。

イティネラートル:デビュー戦で函館の1000Mを使ってきたり前走の1400Mが使った最長距離だったように、短距離向きなのだろう。瞬発力が問われるこのマイルG1は向かない。

ハウピアレッドファルクス×ジャングルポケットの配合ののびしろはありそうな馬だが、未勝利勝ちだけ、という状況だけにここでは厳しい。

<まとめ>
有力:ラヴェルウンブライル

ヒモに:リバティアイランドドゥーラモリアーナ

穴で:ブトンドールムーンプローブ

この日記へのコメント

闇に降る雨 闇に降る雨|2022年12月11日 22:39 ナイス! (1)

全頭をここまで診断できるのすごい知識ですね。尊敬します。今週も参考にさせていただきます。ちなみにシンリョクカは新馬戦を現地で見てたので思い入れがありオイシイ馬券いただきました。

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