馬券王くるわさんの競馬日記

血の宿命・・・ステイヤーの歴史は終わらぬ ~菊花賞(G1)~

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レースが終わって2日過ぎて、色んな方がレースを
振り返っていらっしゃるでしょうから、
私は少し違った角度からレースを振り返ってみましょう。

一昔というか・・・もうかなり前になりますが、
マグネチュードという生粋のスプリンター種牡馬が
いました。その血を父に持つ皐月、ダービーの2冠を
制した逃げ馬ミホノブルボンが、血の宿命に逆らって
無敗のまま3冠を目指したのは、もう20年以上も前になりますか。

相手にはダービーで16番人気ながら2着に来たライスシャワー。
こちらは当時 長距離レースに活躍馬を出していたリアルシャダイを
父に持ち、血統的にはこちらが上との評価でした。

当時はスプリンター血統のミホノブルボンが菊花賞の3000mを果たして
乗り切れるかどうか?その一点で専門誌や新聞などは検討されていました。

そして、菊花賞当日ファンが下したジャッジは・・・
単勝オッズ1.5倍の1番人気でした。

レースはいつも通りのミホノブルボンの逃げではなく、
中距離血統馬キョウエイボーガンが玉砕覚悟の逃げでスタートしました。
ミホノブルボンは控えて2番手追走、ライスシャワーは5番手追走。

後続を離して逃げていたキョウエイボーガンが最終コーナー手前で
失速する中、ミホノブルボンが先頭に替わり、史上2頭目の無敗の
三冠馬を目指してゴールを目指します。
しかし・・・直線半ばで、ライスシャワーに交わされると、
もう差し返す力は残っていませんでした。

このレースが私が見た菊花賞で血の宿命を感じた最後のレースでした。

ここ最近はレース自体が、中距離、長距離問わず、ラスト4ハロン付近まで
馬なりで進み、4コーナー出口までの間で、馬群がぐっと詰まって
一団になり、直線ヨーイドンの競馬ばかりでスタミナよりも瞬発力勝負で、
重要なのは血統よりも展開と位置取り。

JRAの方針で、3歳秋までに結果が出ないと出走するレースすら
なくなってしまうため、晩成傾向の多い長距離血統が敬遠され、
マイル血統主流になってしまったこともそういったレースが多くなった
要因のひとつでもあるでしょう。

そんな中で久々に血を感じることが出来たレースが、先日の菊花賞でした。

3000mのレコード決着となれば、スピードだけでは持ちませんからね。

ワンアンドオンリーの事は、レース前日にブログでも書きましたから
もうあれこれ書くのは止めておきます。

ただひとつ言えることは、JCや有馬記念であればこんな走りには
ならないでしょう。
あの馬が止まったところは、ラスト400m付近ですから。

それよりも勝ったトーホウジャッカルは本当に強かった♪

まだ5ハロンくらいは走れそうでした(笑

この馬の母方自体は、血統的には短距離傾向でしょうが
父のスペシャルウィークの血が強く出ているのでは
ないでしょうか。
このスペシャルウィークの産駒ではインティライミをはじめ
クラシックディスタンスを得意とする産駒が多くいるように
母系の血よりもスペシャルウィークのスタミナ食が
強く出る傾向が多いように感じます。

キャリアはまだ7戦ですし、まだまだ底のある血統ですから
今後の活躍が楽しみですね♪

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