銀の荼毘さんの競馬日記

ダービー回顧🫢コラム風

 公開

416

⑴ 非常に優秀な走破

今年No1の秀逸な内容でした。

ペースは心の◎であったデシエルトが,通常のダービーと比較しても速いペースで逃げて,良い演出をしてくれたと思います。

添付の先週の結果分析におけるラップを見ても顕著ですが,これでは弱い馬が付け入る余地はありません。
ハイペースでありながらレース分類はMで,これも満足のいくものでした。

コースは,先週のオークスもそうなのですが,馬場の内側はそれほど伸びず,真ん中から外は非常に良く伸びたと思われます。

タイム指数938・タイムランクAとも,ケチのつけようの無いもので,
2017年レイデオロの時に現在の計算式になって以降最速・最高評価でした。


⑵ 八百長

八百長というと,騙くらかして金を盗る意味にとらえる人が多いのですが,本来「八百長」とはそういう意味ではありません。

昔「八百屋の長兵衛」という人がおりまして,この長さんは非常に将棋が強かった。
そこで噂を聞きつけて,長さんに将棋の対戦を挑む人が増えていったわけです。
長さんは真面目にやったら負けないわけですが,,,
これは商売の相手としておきたいという人には,時折,手を抜いて,
相手に勝ちを譲ることで店売上Upを達成していたと,まあそういう話なわけです。

誰でも彼でも,負けてもらって顧客化できるわけではないので,
そこは長さん,永年のカンで,
連敗させた方が,また挑戦また挑戦と来る相手は本気で負かし,
見栄っ張りで心の狭い相手だと,負けてもらっても嬉しいので,そういう相手には「わざとエラーをして」と,
こういう「使い分け=ヤリ・ヤラズ」を指して八百長と言うわけですなあ,,,

JRAのヤリ・ヤラズ(清水成駿予想記事用語)とは,正に「現代の長さん」と呼べるでしょう。


⑶ インチキ

八百長とよく似た言葉で「インチキ」というのがありますが,
正式には「インチキ」ではなく「インチケイプ」という地名で,
英国グレナップ城を居城(首都)とする現サザランド州のことであり,
サザランドが一時「インチケイプ辺境国(カントリー=伯爵領)」に成った時の伯爵領名です。

インチキ伯爵とは,本名はジェイムズ:マッケイという,わずか15年ほどの間に,
男爵位を与えられ,子爵位に昇格ののち,伯爵として封地を得るに至った,
もともと造船屋の社長を兼務していた平民出身の一官僚なのですが,
「証拠は無いけど,裏で何か悪いことをしないと,そんなに上手いこと出世できるわけないだろう」という,
「陰謀論=何かやってるはず」という,そういう目で見られることをインチキというわけですなあ,,,


⑷ ダービーに長さん,インチキ伯爵はいたのか?

もう八百長とインチキの違いはご理解いただけたでしょうか?

ダービーで,長さんの可能性があるのは2着以下の全ての馬で,
同インチキ伯爵の可能性があるのは勝ったドウデュース1頭ということになります。

既出⑴の回顧の通り,1着馬ドウデュースが当たらない以上,インチキ嫌疑をかけられる馬は無かった,では長さんはいたのか?

変更した銀の荼毘のプロフィールスナップをご覧ください。

これはゴール前4秒の地点での上位4頭を映したもので,🔴囲いは4着となったダノンベルーガの鞍上川田騎手です。

この時,ベルーガはアスクビクターモアの3/4馬身後方にいるわけですが,
この急ブレーキにより,いったん並ぶとこまで追い込み,最後クビ差ほど遅れて入線しました。

川田jockeyの追い方は,その昔,根本現調教師が「ヨーロピアン」と自称し,
馬上で,ドラえもんのタケコプターのようにステッキで輪を描いて,
突っ立ったような姿勢から両膝で馬を追うと言いましょうか?そういう,
ステッキはパフォーマンスで,実は脚で馬を制御しているような姿なのですが,
スターズオンアースと明らかに違うところは,自身の荷重のかけ方ですね。

この前後のスナップもあるのですが,後方に荷重をかけて,
差し切ってしまうところを4着に止めたと見ました。

オークスにて,追い込んで来るラインについて,
ナミュール・ピンハイの2頭が,外が伸びていて先行各馬,馬場の真ん中に誘導しているのに,
どうして2頭だけ走路を内に取るのか?そういう話もしましたが,
アスクビクターモアがデシエルトの直後というラチ沿から,ほとんど馬場の中央に誘導しているのと対象的に,
x字を書くように交差して内に位置を取っていることや,
位置取りから,ドウデュースとイクイノックスを前で待っていたダノンベルーガが,
追い込みに動いたのは,自身を抜いたドウデュースより2馬身以上も遅れてからであり,
最初からドウデュースには抵抗していないわけですなあ,,,

そこからラストスパートに入ったわけですが,
アスクビクターモアもハイレベルのレースをしてきていたので,最後の最後,手応えが怪しくなったのでしょうか。
こういうブレーキ行動が必要(長さんに成った)という感じですかね。


⑸ 総括

この時計で決まったレースですので,願わくば全馬実力発揮と来てもらいたかったところですが,
ドウデュース・イクイノックス・ダノンベルーガは非常に強く,また勝負付けは付いておらず,
皐月賞馬ジオグリフは,この3頭より少し落ちるかなという総括としておきます。

この日記へのコメント

銀の荼毘 銀の荼毘|2022年6月1日 14:46 ナイス! (2)

と,思ったらジオグリフは骨折判明。

そりゃ仕方なかったな。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記