グリーンセンスセラさんの競馬日記

膝の大怪我は治りにくくて厄介。  武豊「負傷深刻」

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武豊「負傷深刻」でキタサンブラック大ピンチ!? 復帰戦で"制御不能"の暴走大敗、マイルCSで「片足ぶらぶら」騎乗も......─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル// 2017年11月21日 08時0分 http://biz-journal.jp/gj/2017/11/post_5072.html

19日に復帰を果たした武豊騎手だが、早くもその「状態」に不安が集まっているようだ。

 8日の調教中に落馬負傷した影響で右膝の靭帯を痛め、エリザベス女王杯(G1)のスマートレイアーを始めとする、先々週の騎乗を自重していた武豊騎手。

 その後、自身の公式サイトを通じて「先週末の騎乗を自重させていただいたことで、ケガはほとんど治っています。今朝は2歳馬の追い切りにも乗って違和感はありませんでしたし、今週末からの競馬に参戦します」と回復をアピールしていた。

 だが、実際には先週末になっても土曜日には騎乗せず、日曜日も2鞍だけと万全とはいえない状況だった。

 注目の復帰戦は19日の衣笠特別(1000万下、芝1800m)。武豊騎手は海外G1制覇を果たしたエイシンヒカリの全妹エイシンティンクルに騎乗し、2番人気の支持を受けていた。1番人気馬の2.3倍に続く、単勝3.5倍。3番人気馬が8.3倍だったことからも、エイシンティンクルは「二強の一角」といった評価だった。

 快速馬として知られた兄と同じ、逃げ馬のエイシンティンクル。抜群のダッシュ力で、この日も楽にハナを奪った。兄やキタサンブラックに見られるようにレースの主導権を握れば、抜群の勝負強さを見せる武豊騎手にとって絶好の展開に思えた。

 気持ち良さそうに先頭を走り、後続をどんどん突き放すエイシンティンクル。しかし、兄を彷彿とさせる圧倒的な逃げ切りを見せるのかと思えば、1000mの通過タイムは何と58.6秒。これは、このレースの直後に行われるマイルCS(G1)で、重賞3勝を誇るマルターズアポジーが刻んだ時計と同じである。

❖次のページ 膝を庇いながら騎乗していたようにも

 そのマルターズアポジーが15着に大敗したように、稍重でこのペースは明らかに飛ばし過ぎか。「どうした、武豊?」と思ったのも束の間、最後の直線で案の定早々に手応えを失い、ズルズルと後退。9着に惨敗した。結果だけを見れば、精密な体内時計を持つ名手らしからぬ"暴走劇"だった。

 約2週間レースに騎乗していなかっただけに、レース感が狂っていたのか。とはいえ、トップ騎手として30年余り、通算4000勝を誇る競馬界のレジェンドである。そうなると、どうしても膝のケガの影響を意識してしまうのだが......。

「改めてリプレーを見ましたが、膝を庇いながら騎乗していたようにも見えますね。馬に騎乗する上で極めて重要な部分のケガだけに、そこを庇うと様々な悪影響が出てもおかしくはないと思います。後続も大きく離れていましたし、ペースが速いことはわかりやすい状況でしたが、特に緩める気配もないように見えました。

トレセン内では『(右脚の)歩く姿がぎこちなかった』という話もありましたし、これが兄エイシンヒカリのように『あえてブレーキをしなかった』のか、それともケガの影響で『ブレーキできなかった』のかは、微妙なところですね......」(競馬ライター)

 ジョーストリクトリとのコンビで参戦したマイルCSも結果的には最下位大敗と、まさに「回ってきただけ」という内容。もっとも馬もG1で戦うには力不足の感もあり、武豊騎手うんぬんといった内容ではなかった。

 だが、気になったのはむしろ、レースよりもレース直前の様子だ。

❖次のページ スタート前の輪乗りの際、武豊騎手はずっとケガした右脚だけ鐙(あぶみ)に乗せずに騎乗

「スタート前の輪乗りの際、武豊騎手はずっとケガした右脚だけ鐙(あぶみ)に乗せずに騎乗していました。おそらく右膝の負担を、少しでも減らそうとしていたのだと思います。1度レースに乗ったことで症状が酷くなっていたのかもしれません。

いずれにせよ武豊騎手が理由もなく、G1の発走直前に片足をブラブラさせて騎乗するはずがないですし、周囲が考えている以上にケガが深刻な状態にある可能性はありますね」(同)

 調教中の落馬負傷として先々週のエリザベス女王杯(G1)などの騎乗が取りやめになった際は、「フライデー」(講談社)に小浦愛との"路上キス疑惑"を報じられた直後とあって、「タイミングが良すぎる」「意図的な休養では」という疑惑もあった。しかし、この日の2レースの騎乗や様子を見た限り、思った以上に深刻な状況の可能性が出てきた。

 そうなると気になるのは、今週末26日に行われるジャパンC(G1)におけるキタサンブラックの騎乗だ。

 キタサンブラックで制した昨年のジャパンCは、まさに武豊騎手の"神騎乗"がもたらした完勝劇だった。スタートから果敢に逃げてペースを支配、最後まで後続に何もさせずに逃げ切ったレース運びに武豊騎手本人も「一年で最高のレース」と自画自賛。

 なお、このレースは競馬雑誌『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)の「神騎乗2016 週刊Gallop SPECIAL AWARD」の第1位に選出されている。

 本誌には多くの競馬関係者から称賛の声が寄せられているが、その中でも印象的だったのが、トーセンバジルに騎乗してレースに参加していた内田博幸騎手の「2番手以下が(速いんじゃないかと思っていたペースが、実は)遅いと気付いたときには手遅れ」というコメントだ。

❖次のページ これまでも数々の負傷を驚異的な回復力で乗り越えてきた武豊騎手

これぞ"ユタカマジック"の神髄と思わせる、ライバルからの率直な感想。だが、問題は「今」の武豊騎手に、これを再現できるかどうかだ。

 復帰戦で惨敗したエイシンティンクルのような"暴走"では「2番手以下が(速いんじゃないかと思っていたペースが、実は)本当に速かった」になってしまう。これではさすがのキタサンブラックも、大敗を覚悟しなければならないだろう。

 とはいえ、まだ本番までに1週間残されている。これまでも数々の負傷を驚異的な回復力で乗り越えてきた武豊騎手だけに、なんとか万全な姿を見せてくれること祈りたい。

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