山崎エリカさんの競馬日記

明日の見所(中山記念など)

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2019年 阪急杯、中山記念
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●阪急杯

阪急杯は、本番・高松宮記念に繋がりやすいレース。2013年のロードカナロアや2014年のコパノリチャードなどがこのレースを勝って、高松宮記念も優勝しています。また、2013年のこのレースを逃げ切り勝ちしたミッキーアイルも、次走の高松記念では2着と好走しています。

しかし、本番に繋がっているのは、このレースをハイペースで逃げ、先行して連対した馬がほとんど。このレースを差して勝った2013年のダイワマッジョーレや2017年のトーキングドラムは、高松宮記念ではドボンしています。

このメカニズムは至って簡単! 阪急杯が行われる阪神芝1400mは、スタートして約243mで最初の3コーナーを迎える阪神芝1200mよりも最初のストレートが1F分長く、逃げ、先行馬が多く出走しているほど、顕著にペースが上がりやすいからです。

つまり、阪急杯は、差し馬有利の流れになりやすいということ。過去10年を振り返っても、10年とも前傾ラップ。もっともペースに緩みが生じた昨年でも前半3F34秒2-後半3F34秒6で決着しています。ゆえにこのレースを不利な逃げ、先行策で連対した馬たちは、高松宮記念へと繋がり、有利な差しで連対した馬たちは、相手強化の高松宮記念では通用しないことが多いのです。

今年、このレースで勝ち負けするのは、逃げ、先行馬か? それとも差し馬か? 昨年のように馬場が軽ければ、昨年のこのレース同様にダイアナヘイローが再び逃げ切る可能性もありますが、昨年の阪神Cの上位馬に、ロジクライが加わり、昨年よりも先行勢が手強いのも確か。差し馬を中心視するのが上策でしょう。


●中山記念

中山記念は、一昨年からG1に格付けされた大阪杯への前哨戦ですが、ドバイ国際競走やQエリザベス2世Cの前哨戦としても大切な役割を果たします。中山記念がこの時期に行われていなければ、ジャスタウェイやリアルスティール、ヴィブロスのドバイでの快挙、ネオエアリズムの香港での快挙がなかったかも~と言っても過言ではないでしょう。

なぜなら、中山記念が行われる中山芝1800mは、タフなコースだからです。中山芝1800mは最初の1コーナーまでの距離が約205mと短く、スタートしてすぐに急坂を上がって行くコースのために、前半ペース事態は上がらずにスローペース。しかし、上級条件となると中緩みしないのがポイント。

これまでのG1馬やこの先のG1馬が集う中山記念ともなると、向こう上面の下り坂でスピードに乗せて、動いて行くことがほとんど。高速馬場ならば、坂を下った辺りの5F目から1F11秒台の脚が問われることも少なくありません。つまり、5F目から1F11秒台の脚を使っても最後までバテない持久力がなければ、勝ち負けに持ち込めないということ。

競走馬の前哨戦は、「心肺機能を鍛えて疲れを残さない」ことがポイントなので、中山記念は実にその条件を満たしていると言えます。休養によって失われたスタミナを、このレースで先行することで補うことが出来るのです。逆に言うと、基礎能力が高くなければ、休養明けでは厳しいものがあるでしょう。

実際に過去10年でこのレースを休養明け(中10週以上)で連対しているのは、2009年のカンパニー(1着)、2011年のキャプテントゥーレ(2着)、2014年ジャスタウェイ(1着)、2015年のヌーヴォレコルト(1着)、2016年ドゥラメンテ(1着)、2017年ネオエアリズム(1着)、2018年のアエロリット(2着)。G1勝ちの実績がある馬と、その後のG1馬ばかりです。

しかも、今年も先週の小倉大賞典こそ出遅れましたが、意欲の連闘策のマルターズアポジーが逃げる可能性が高く、緩みないペースで流れる可能性大。展開そのものは、差し、追い込み馬が有利になりそうですが、最後の直線が短い中山では、よほどの道悪にでもならない限り、向こう正面から動いて行く必要性があります。

しかし、差し、追い込み馬は、スタミナに自信がないから、前半で脚をタメているわけであり、それらが早仕掛けをすれば最後バテるのが常。逃げ馬も展開上不利な一方で、差し、追い込み馬の末脚も発しがちなレースなので、先行馬か向こう上面で動いて行ける馬を中心視したいところです。また、芝1800m以上の距離実績がない馬は、通用していないのでご注意を!


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