藤沢雄二さんの競馬日記

ルール改正もいいけどね…~第2回開札~

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ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、来シーズンのスペシャルワールドのルール変更が発表されました。

https://umanity.jp/info.php?id=4408

まあG2ワールドより下のカテゴリーの方には早晩、直接の影響がある話ではないので「なんのこっちゃ?」という内容なのですが、簡単に言えば「来シーズンからは一律10億POGポイントでヨーイドン!」ってことですね。

なんでこんなことになったかというと、今シーズンの第1回の入札で法外なマネーゲームが勃発したから。

https://pog.umanity.jp/news_column/column.php?code=11652
(2019年)

https://pog.umanity.jp/2018/news_column/column.php?code=10599&year=2018
(2018年)

上記にリンクした伊吹雅也さんのPOG分析室のそれぞれの第1回入札における表を見れば一目瞭然なんですけど、まあそういうことです。

それを受けて木曜日の夕方に来シーズンのレギュレーションの変更が発表されたのですが、ルール変更そのものは私も望むところではあるのですが、運営さんに言わせてもらう。
あなた達、プレーヤーのことを一つも考えていない!

問題を重視して素早く対応しました(ドヤァ
と言いたげな木曜日の発表だったわけですが、“(ドヤァ ”じゃねーんだよ!
なんで入札やっている真っ最中の木曜日に発表するの?
要するに手持ちPOGポイントの繰越を廃止ってことは「残しても意味はない、使い切ればいい」ということでマネーゲームの二次災害を引き起こすのはわからないの?

今シーズンのレギュレーションで既走馬の獲得賞金が70%になるという、戦略を左右しそうな変更を発表したのも新シーズン開始の告知と同じタイミングでしょ。
今回の発表だってそれぐらいの時期で良かったんじゃないの?

そりゃ、一律10億POGポイントでスタートというのはわかりやすい。
だけどさ、シーズンBやシーズンCで得たボーナスポイントまで持ち越せないってどういうことよ?

運営側は「そのポイントで補強すればいい」って思うかもしれないけど、そのボーナスポイントを得られるような成績だったらシーズンの陣容は固まっているだろうし、もう補強の必要もないハズだ。
年末年始の頃に補強を考える必要のある人は大概、残留争いに巻き込まれている人だとは思うが、その年のゲームプランを組み立てる段階で「残留ラインギリギリ」のところに目標を設定する人はまずいないし、そのラインの人は表彰にありつけるわけがない。

だからさ、問題なのは「G1ワールドのうちにウマニティポイントをPOGポイントにしこたま交換している」ことであって、前年度の指名馬が稼いできたPOGポイントはランキングを見れば可視化されているのだから、前年度の指名馬が稼いだPOGポイント及びボーナスポイントのみ繰り越し可であれば、入札の配分をする時に誰がどのくらいのPOGポイントを持っているかはおおよその見当はつくし、その程度の差であれば法外なマネーゲームだって発生しない。

なので結論を出すのが早すぎる!
もう少し議論の余地はあるだろう。


さて本題。
第2回の入札は6勝6敗の五分でした。
6勝は全て単独入札だったので競合した6頭全部がダメだったことになるのですけど、別にそうだったから(ルール変更に)文句を言っているわけではない。

2回目以降の入札というのは、それまでに入札できるチャンスがあったのにスルーされてきた馬ということなので、そもそもの話として大量のポイントを使うのは理に適っていないと思うんです。
だからあくまでも2回目以降の入札では「ご縁があれば」ぐらいの額しか入札していない。そこは自分の曲げられない部分なので、競合が発生した時点でほぼアウトなのは織り込み済みなので構わない。
ただ入札期間の真っ最中に、入札に影響のあるレギュレーションの変更を発表して寝た子を起こすようなマネをするのはどうなのよ?

さしあたり、入札はしたけど落札できなかった6頭は以下の通り。
(母の名前で表記します)
・ゴレラの2017
・プラスヴァンドームの2017
・ボシンシェの2017
・ハワイアンウインドの2017
・エフティマイアの2017
・ラシンティランテの2017

ゴレラはおそらく今週の目玉だったと思います。
ただ再三指摘しているように、今シーズンのサンデーレーシングは開幕週の1600mと、この2週目の1800mにルメールを確保しなかったわけで、全てはそこが引っかかるんです。
最注目のタピッツフライは全姉が、このゴレラは厩舎が開幕週の1600mで結果を出していて、それぞれにそこを使える最初の入厩過程にもかかわらず前者は4週目の1800mに、後者はレーンで2週目にという采配はやはり腑に落ちない。
ただ、6月の東京デビューのサンデーレーシングの勝ち上がり率自体は高いので片っ端から拾いに行く手はあるんですよ。でも大量のポイントを突っ込んでまで取りに行くような長打コースは望みにくいというだけで。

プラスヴァンドームは「中内田厩舎の既に栗東に入っているディープインパクト産駒」だから、誰も行かないのなら手を挙げますよって話ではあるのだけど、サイズは小さいし、入厩しているとはいえプールでの調整しかしていないようなので先々に難儀しそうな馬であるのもまた事実。

ボシンシェは先週3勝のシルク勢でゲート試験に合格と、2週目の入札での上げ要素はあったのは確かですけど、母系を考えるとダート色が強い印象で、そこを考えると強くは推しにくい。そりゃ貰えるなら貰いますけど…ではあるのですが。

エフティマイアは調教は動いているのだけど、馬体重が450kgぐらいというのを見かけてエピファネイア産駒ならもう少し体重が欲しい印象もあって…というところでした。兄と姉は堅実なんだけどワンパンチ足りないところがあって、こっちの狙いは別に相手なりに走るタイプを陣容に加えるという意図だったのだけど、長打コースとなるとちょっと微妙よ、とはアドバイスしたい。

ハワイアンウインドは「堀厩舎のサンデーレーシングが残っているなら…」というつもりの入札だったのですが、いざ入札してみると、仮に落とせた時にちょっと手駒がスプリント路線に寄りそうだったので、入札しておいてなんだが、あまり好手ではなかったと思っていました(^^;)

ラシンティランテは父・母共にPOGで指名していたので早い段階ではリスト入りしていたのですけど、思い入れだけで欲しいというところまでは至らず…という状況だったので、こちらも余るようなら引き取るぐらいの感覚の入札でした。


そしてここからは無事に落札できた馬の紹介です。
1回目の入札で確保できた馬の牡牝の比率が6:2であったことから、第2回の入札はどちらかと言えば牝馬の方を積極的に入札する方針でした。
結果的に4頭の牝馬と2頭の牡馬を確保しました。


・スペシャルフロートの2017(牝・栗東/河内)
競走馬名:マカロンパフェ
父:ロードカナロア
母の父:スペシャルウィーク
馬主:社台サラブレッドクラブ
生産牧場:社台F

6月5日にゲート試験に合格しているのに気がついて、新潟デビューを目標にしているとのことで入札。
母系からそれなりに距離が保ちそうなのもロードカナロア産駒であることを考えると好材料。
祖母のダイイチフローネは河内調教師の騎乗で新馬勝ちをしており、そういう縁も大事ですね。


・ロイヤルマリーの2017(牝・栗東/千田)
競走馬名:グラマラスマリー
父:ダイワメジャー
母の父:Monsun
馬主:社台サラブレッドクラブ
生産牧場:社台F

縦縞勢からもう1頭、ダイワメジャー産駒のこの馬をピックアップ。
こちらは早くから動けそうなダイワメジャー産駒ということで、1週目に入札しようかと考えていたくらいではあったのですけど、他にめぼしいダイワメジャー産駒がいたのでそちらを優先させたという経緯がありました。
比較的若手になる千田調教師なのでそんなにマークも厳しくないだろうと思っていました。
既にゲート試験は合格しており、中京の後半ぐらいにはデビューできるのではないかと思っております。


・スターズアンドクラウズの2017(牝・栗東/角居)
競走馬名:ヴェニュセマース
父:Siyouni
母の父:Makfi
馬主:サンデーレーシング
生産牧場:ノーザンF

角居厩舎でゲート試験合格済どころか7月14日の中京でデビュー予定という話で手を挙げたところ、「〇〇厩舎の馬なら貰っておきます」シリーズの入札で唯一確保できました。
持ち込み馬ということで、正直なところ距離適正とかは未知数だと思いますが、まあ角居厩舎ならなんとかなるでしょうw


・ファシネイションの2017(牝・栗東/松下)
競走馬名:ファシネイティング
父:ルーラーシップ
母の父:シンボリクリスエス
馬主:近藤英子
生産牧場:ノーザンF

昨シーズンに指名したエトワールの半妹になります。
5月24日にゲート試験に合格しており、正式な始動がいつになるかはわかりませんが、わりと堅実に頑張ってくれた姉以上の活躍を期待します。


・カリズマティックゴールドの2017(牡・栗東/松下)
競走馬名:ビップリバプール
父:リアルインパクト
母の父:Charismatic
馬主:鈴木邦秀
生産牧場:ノーザンF

新種牡馬のリアルインパクトからピックアップしてみたくて探してみたら残っていたこの馬をチョイス。
リアルインパクト産駒の始動が早いのは好材料。
上もわりと堅実なので、うまい具合に出走回数を稼いでくれればいいかと思っております。


・アナスタシアブルーの2017(牡・栗東/高野)
競走馬名:(カーフライターク)
父:エピファネイア
母の父:ファルブラヴ
馬主:(サンデーレーシング)
生産牧場:ノーザンF

こちらも新種牡馬のエピファネイア産駒からのピックアップ。
ザッと調べていたら6月1日に栗東に入っているのと、血統面のSadler's Wells≒Fairy King 4×3がキモになるんじゃないかと見て入札してみました。
ここに来てまた活力の出てきた母系でもあるので、その流れに乗れれば…と密かに期待しています。


以上の6頭を加えても14頭で、あと残り6頭の指名枠が残っています。
この先も適度に横槍を入れられながら、お安く確保していければ…と考えております。

この日記へのコメント

藤沢雄二 藤沢雄二|2019年6月11日 12:21 ナイス! (0)

>ロシアンさん
落札するだけなら、20頭×5,000万ポイントという机上の計算で問題はないと思います。

ご指摘のようにディープインパクト産駒だけでは20頭は埋まりませんし、
下手すると基本枠の10頭すら埋めることすらできませんので、全ワールド共通ということであれば
ディープインパクト産駒のお代が下がる可能性はあるかもしれませんが
戦略的にディープインパクト固めをしたところで、あまり機能しない印象があるので特に実害はないと思われます。

さすがにディープインパクト産駒が0だと心許ない部分はありますけど
かといって4頭以上いても小回りが利かない感じもするので。

ただ使い切りルールだと、逆に100万ポイント台の馬にドカンといかれる可能性が高くなるので、
それもどうかと思うのですけどね。

ロシアン@ ロシアン@|2019年6月10日 14:12 ナイス! (1)

10億ポイントでは

20頭落札できますかね?

ディープ産は最低でも6260万ポイント必要です。この辺も来期は変わるのでしょうかね!

藤沢雄二 藤沢雄二|2019年6月10日 8:04 ナイス! (1)

>KazuPhotoさん
まあどんな形とはいえ、運営を動かしたという点においては意味はあったと思います。

で、2回目の開札結果が21億5000万ポイントでしたっけ?
ああ、これは落札王を狙っているな~と思いましたよ。

そうなるとそのボーナスポイントもどうすんだ?って話にもなってくるので
ルールについての議論はしていくべきだと思っています。

藤沢雄二 藤沢雄二|2019年6月10日 7:58 ナイス! (2)

>緑坂さん
発表のタイミングが悪すぎます。
せめて2回目の入札終了後でないと、全員が同じ条件にはならないので。

まあルールについては議論の余地はあると思っているので、とりあえず慌てるなと主張したいです。

ta51|2019年6月9日 22:18 ナイス! (1)

こんばんは。
>要するに手持ちPOGポイントの繰越を廃止ってことは「残しても意味はない、使い切ればいい」
>ということでマネーゲームの二次災害を引き起こすのはわからないの?

はい、まさに同じこと思いました。
第2回入札は早期入札して競合しないでお手頃価格で落札する予定が
今回の発表だったので落札額王を狙ってしまいました。

ポイントはスペシャルワールド昇格の為に
2年半前から準備してきたので他に使い道のないポイントを返されても・・って感じです。

前シーズン入札なしで降格せず、
今シーズンに丸々ポイント繰越してるウマニティ選抜枠のメンバーもどうかと思います。
(これを見越して1頭全力入札者に競り負けないように18億PP以上で入札した。)

(私がコメントするのもアレですが)
誰もがベストなルールはないかもしれませんが
魅力のあるスペシャルワールドになるといいですね。

不的中にもほどがある 不的中にもほどがある|2019年6月9日 21:22 ナイス! (2)

ルール変更タイミングが開幕2週目ってのはホントびっくりしました

藤沢雄二さんの言われるように思慮に欠けていますし、内容も短絡的過ぎると思います

過去にも良くありましたが、今後更なる内容変更があるような気がしますね

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