亀丸少年さんの競馬日記

【ジャンル;読書】僕は去年9月に単行本を即読んで印象に残っているこの本が文庫になったので、ご紹介を。

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大鹿 靖明 (著) 「東芝の悲劇」 (幻冬舎文庫)

<内容紹介>
粉飾決算、原子力事業の失敗、遂には看板の半導体事業も放出――超名門企業・東芝はなぜ崩壊したのか? 20年に及ぶ取材から浮彫りになったのは、権力に固執し責任をとらず決断もできない、歴代トップの無様な姿だ。東芝で起きたことは、今も日本の政・官、そしてあなたの会社でも起きている。全組織人必読、衝撃のヒューマンドキュメント。

僕自身は、ほぼ一年前に単行本の新刊で読んでいましたが、内容の濃いドキュメントとして、強く印象に残った作品です。
それが、やっと文庫になったんですね。今朝も日経朝刊の広告で見かけたので、この書き込みを。

そして、<東芝で起きたことは、今も日本の政・官、そしてあなたの会社でも起きている。>ということはこの一年間を振り返っても、まさにその通りという残念な結果に。
だからこそ、文庫になって読みやすくなったこの本を、未読の多くの方に読まれるとしたら、それはそれで意義があることかも、というのが私見ですが。

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この日記へのコメント

(退会ユーザー)|2018年8月15日 9:44 ナイス! (1)

私は思うのですが、「失敗の本質」を読んでいない組織の
経営者は居ないと言って良いくらいだと思います。
しかし、自分が組織の一員になった時、どの立場での一員
であるかはよらず、知らないうちに、組織の病理に陥って
しまうのではないかと思います。
部下の立場にいる人が、上司がおかしいと思っても、指示を
無視できるものでしょうか。
組織のトップに立った時、平社員と同じような謙虚なままの気持ち
を持ち続けられるものでしょうか。
外から見る限り、賢明な判断を出来ても、組織内部に入った時、
人間はいつのまにか悪習に染まり、穴に陥ってしまうものなのだと
思います。
優秀な人間を自分の周りに集めておいて、それでも、それらの人の
上に立って安心できる人はどんな人でしょうか。
やはり、競争相手になりそうな優秀な人間は、中枢から遠ざけたいと
思うことも、普通の人間なら仕方ないかも思ってしまいます。
そういう組織の人間関係の有り方の中に「失敗の本質」があるから
分かっていたつもりが、いつのまにか、誤謬をおかしていたになる。

亀丸少年|2018年8月15日 8:58 ナイス! (1)

e-ミントさん、どうも。

「自分の最初の勤務先」でしたか?

それでは、僕とは距離感が全く違うし、緊迫感、切迫感も半端なかった、ということでしょうか。

かつての大戦の「失敗の研究」に全く学ぶことなく、軍隊から一般の民間企業、組織に変わっても、その本質は何も変わらずに、また失敗を繰り返している国なのでしょうか、残念ながら、我が国は。

(退会ユーザー)|2018年8月15日 8:39 ナイス! (1)

自分の最初の勤務先なので、関心を持って、読みました。
「悲劇」の物語が始まる頃、既に退職していた。
それでも、
物語の最初の方では、何人か知っている人の名前が
ありました。
読んでみると、最初の芽が芽生えた頃、退職したよ
うだ。

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