グリーンセンスセラさんの競馬日記

史上最多タイとなる年間G1・6勝を達成したM.デムーロ騎手がいないのだ。本当にJRAの「忖度」でもあるのだろうか......。

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JRA「忖度」でM.デムーロ騎手「G1騎乗」拒否!? 年間G1最多勝「新記録」チャンスも3週連続"騎乗パス"で「謎行動」の理由?─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年12月16日 8時15分 http://biz-journal.jp/gj/2017/12/post_5348.html

 大いに盛り上がった今年のG1戦線も今週の朝日杯フューチュリティSを含めて、残り3戦。いよいよ、年の瀬が迫ってきた。ただ、そんなG1戦線に今"異常事態"が発生している。本来、その「中心にいるべき人物」がいないのだ。

 その人物とは述べるまでもなく、史上最多タイとなる年間G1・6勝を達成したM.デムーロ騎手だ。

 春のオークスから先月のマイルCSまで、10戦連続3着以内を達成するなど、今年のG1戦線でまさに無双の活躍を見せたイタリア人騎手。この秋はスプリンターズS、菊花賞、エリザベス女王杯、マイルCSと4勝の固め打ち。まさに「ミルコの秋」と述べても過言ではない状況だ。

 しかし、そんなG1コレクターがサトノクラウンで10着に大敗した先月のジャパンCを最後に、3週連続で中央でのG1騎乗がないのだ。2月のフェブラリーSから11月のジャパンCまで、JRAの平地G1・19戦連続"皆勤賞"だったデムーロ騎手が、ここ3週連続で不在なのはどうしたことか。

 まさか、ジャパンCの敗退で10戦連続3着以内の記録が途切れたショックということはあるまい。阪神ジュベナイルFに関しては、同日の香港ヴァーズでキセキに騎乗していたため仕方ないにしても、今週の朝日杯フューチュリティSにまで名前がないのは、なんとも寂しい。

 無論、たまたま騎乗馬がいないという見方もできる。ただ仮にそうであったとしても、時に非情な乗り替わりを繰り返してでも、有力馬に騎乗してきたのがデムーロ騎手だ。第一、チャンピオンズCを勝って統一ダート王に輝いたゴールドドリームに、フェブラリーSで騎乗していたのは、他ならぬデムーロ騎手ではないか。

 13日に川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿を楽勝したように、G1での"神通力"はまだまだ健在。常々「全部勝ちたい」と公言し、年間G1・6勝の記録を達成した際も「ニューレコードは大好き」と語っていた"勝負の鬼"が、ここで急に大人しくなったのは何故なのか......。

■次のページ G1年間最多勝記録の更新にJRAから“待った”が掛かっているなんて噂も

「一説には、まだリーディングを諦めてないという話があります。実際に、有馬記念の特集でJRAが行ったインタビューでは、隣にライバルのC.ルメール騎手がいながらも『今年リーディングを獲りたい』と話していました。それでG1のない裏開催に回っているとも......とはいえ、ルメール騎手とは21勝差(12月15日時点)。さすがにここからの逆転は、とても現実的とは言えません。

また、実弟の援護に徹しているという話もありますね。この秋のデムーロ騎手は、短期免許で来日中のC.デムーロ騎手に騎乗馬を譲っている明らかな傾向が見られます。

そんな"アシスト"もあって、C.デムーロ騎手は絶好調。すでに20勝以上を上げる大活躍を見せています。将来的には、兄と共に日本で騎乗するという話も......今年の活躍は、その『下地作り』なんて噂もあります。

あとはG1年間最多勝記録の更新にJRAから"待った"が掛かっているなんて噂もありますが......」(競馬ライター)

 JRA絡みは噂にしても、さすがに根も葉もないと述べざるを得ない。だが、もはやリーディングが絶望的となったデムーロ騎手にとって、G1年間最多勝の新記録を何としても成し遂げたいのは紛れもない事実だろう。

 現在は年間6勝で、武豊騎手(2度)、安藤勝己元騎手、池添謙一騎手の最多記録と仲良く並んでいる状況。だが、武豊騎手"公認"の「空気の読めない男」が、先人に遠慮をするはずがない。

■次のページ 抜かれないからこそ「輝きを失わない」という側面

 そう考えれば大レース、大記録になればなるほど燃える「貪欲な男」。その手綱を抑えられるとすれば、それこそJRAくらいのものとはいえるが......。

 そういえば、競走馬におけるJRA・G1最多勝も1985年にシンボリルドルフが達成してから、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカと何故か7勝で仲良く並んでいる。記録更新が懸かったキタサンブラックも前走のジャパンCであっさりと敗れ、結局、引退レースの有馬記念を勝っても、最多記録に並ぶだけとなってしまった。

 いつまでも最多記録として、抜かれないからこそ「輝きを失わない」という側面は確かに存在する。

 仮に今年のキタサンブラックが記録を更新していれば、大いに盛り上がったことは間違いない。だがそれと同時に、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカという元王者に光が当たる機会が減少する可能性にもつながるのではないか。

 果たして、それが良いことなのか、悪いことなのか。とはいえ簡単に破られないほど、その記録の価値が増すのは事実。いつかは更新されるものとはいえ「来たるべき時」に、そして何よりも「記録を破るに相応しい者」が現れた際に、新記録が樹立されることがベストといえるのだろう。

 そう考えると、本当にJRAの「忖度」でもあるのだろうか......。

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