口永良部島 噴火警戒レベル4に

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口永良部島噴火警戒レベル4に

2018年8月15日 12:33 公開

鹿児島・口永良部島：噴火警戒レベル４に引き上げ─毎日新聞 / 2018年8月15日 10時43分　https://mainichi.jp/articles/20180815/k00/00e/040/228000c

　気象庁は１５日午前１０時半、鹿児島県・口永良部（くちのえらぶ）島（屋久島町）で火山性地震が増加し、大きな噴火の恐れがあるとして、噴火警戒レベルを２（火口周辺規制）から４（避難準備）に引き上げた。火口から約３キロの範囲で噴石や火砕流への警戒を呼び掛けている。鹿児島県や同町は災害対策本部を設置した。

　気象庁によると、１５日午前０時ごろから火山性地震が増加しており、同日午前１０時までに２６回発生。震源は新岳（標高６２６メートル）の南西山麓（さんろく）付近の深さ約５キロと推定され、２０１５年５月の爆発的噴火前に発生した地震と同じ場所とみられる。今後火山活動がさらに高まる可能性があるという。

　島内で民宿を営む貴舩（きぶね）裕子さん（６９）は「きょうは台風で客を入れていなくてよかった。まだ明るい時間だったのも幸い。とにかく命が助かれば何とでもなる。戸締まりをして、着替えを持ってこれから逃げたい」と避難の準備を急いだ。

　口永良部島では、１５年５月２９日に爆発的噴火があり、噴火に伴う火砕流が発生して全島避難した。同年１２月２５日、避難指示は一部地域を除いて解除。８月１日現在の島内の住民は６５世帯１０５人。【杣谷健太、中村敦茂】