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【レパードS】香港のホー騎手が巧みな騎乗でカフジオクタゴンを重賞初勝利に導く
提供元:©サンケイスポーツ 8月8日(月) 04:54
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香港から短期免許で来日したホー騎乗の7番人気カフジオクタゴンが、大外15番枠から中団を進むと、直線は先に抜けた1番人気のタイセイドレフォン、外から伸びた2番人気ハピとの競り合いをクビ差しのいで重賞初勝利を飾った。ホー騎手はJRA重賞2度目の騎乗で初V。オメガパフュームの半弟ホウオウルーレットは5着だった。




蒸し暑い新潟に、香港の名手が新風を吹き込んだ。3歳ダートの登竜門と呼ばれるレパードS。直線の熱い叩き合いを制したのは7番人気の伏兵カフジオクタゴンだ。先週から短期免許を取得したチャクイウ・ホー騎手に導かれ、食らいつく2着馬をクビ差しのいだ。

「Thank you! ありがとうございます! 先週はダートはあまり好きじゃないと言いましたが、これでダートレースがもっと好きになりました」

先週のアイビスSDアヌラーダプラ17着)に続く2度目の騎乗でJRA重賞初勝利となったホー騎手は、会心の騎乗に白い歯を見せた。昨年のクイーンエリザベスⅡCをラヴズオンリーユーで勝った矢作厩舎の馬での勝利に、「水曜に追い切った際はちょっと太いと感じたけど、返し馬で脚が軽く、競馬でも手前をしっかり替えてくれて別馬のように感じました。矢作厩舎の馬で勝たせていただけたこと、厩舎の皆さんが素晴らしい状態に仕上げてくれたことに感謝したいですし、チームをたたえたいです」と喜びもひとしおだ。

その矢作厩舎から7日夜、モーリスドゲスト賞にキングエルメスが出走。矢作調教師は現地のフランスにいるため新潟には不在だったが、臨場した安藤助手が「いい呼び水になって良かったです。応援しています」と連絡を取ると、トレーナーは「そうだな。良かったよ。うれしい」と喜びを分かち合ったという。

安藤助手はオクタゴンについて、「大型馬でまだまだ体が緩く、成長の余地を残しています。馬は本当に真面目。ここ数戦の内容が良かったし、今回のパフォーマンスができるなら古馬のオープンでも楽しみが持てるのかなと思います」と大きな期待を持つ。ダートの名馬たちを輩出したレースを制したカフジオクタゴンが、今後も砂の王道を堂々歩んでいく。(三浦凪沙)




カフジオクタゴン…父モーリス、母メジロマリアン、母の父メジロベイリー。芦毛の牡3歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。北海道洞爺湖町・レイクヴィラファームの生産馬。馬主は加藤守氏。戦績8戦4勝。獲得賞金7539万6000円。重賞は初勝利。レパードS矢作芳人調教師、チャクイウ・ホー騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+八角形」。

■チャクイウ・ホー…1990年5月25日生まれ、32歳。香港出身。2009年に香港で騎手免許を取得。10/11年シーズンに39勝を挙げて見習い騎手チャンピオンになると、その後は安定して香港リーディングの上位に名を連ねる。20年チャンピオンズマイル(サザンウインド)でGⅠ初勝利。香港最強マイラーのゴールデンシックスティとのコンビでGⅠ6勝。日本馬ラヴズオンリーユーでクイーンエリザベスⅡCを制している。7月30日から初の短期免許で来日。英語名はヴィンセント。




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