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【香港QEIIC】ウインブライトが海外GI制覇
提供元:©サンケイスポーツ 4月29日(月) 05:03
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 【香港28日=渡部陽之助】チャンピオンズデーがシャティン競馬場で開催され、13頭によって争われたメインのクイーンエリザベス2世カップは、松岡騎乗のウインブライトが中団から伸びて快勝。初のGI制覇を海外で成し遂げた。タイム1分58秒81(良)は香港レコード。リスグラシューが3着だった。

 熱気あふれる香港の競馬ファンを、アッと言わせた。現地で10番人気の低評価だったウインブライトが、コースレコードのおまけ付きで海外GI初制覇。左手で力強くガッツポーズを掲げながらゴールに飛び込んだ松岡騎手が、満面の笑みを浮かべた。

 「スタートはよくなかったけれど、いい位置が取れました。素晴らしい日になりましたね」

 わずかに出遅れたが、最内枠を利して中団のインを追走。手応え十分に直線を迎えると、目の前に開けたビクトリーロードを突き抜けた。

 デビュー2戦目以外、全てレースに騎乗して全幅の信頼を寄せていた鞍上は、「自信はありました。他の馬に寄られても折り合いはついていた。教えてきたことが出せたかな」とたたえた。今回は相棒との「集大成の気持ち」と意気込んでの香港入り。24日にシャティンで追い切りに騎乗した後は帰国し、27日に日本で騎乗して再び香港へ入る強行軍にも「僕は日本の騎手ですし、ルーチンを壊したくなかった」。レースでもリズムを守り通して、ビッグタイトルをつかみ取った。

 次走は未定だが、宝塚記念(6月23日、阪神、GI、芝2200メートル)は選択肢のひとつ。帰国後の状態次第だが、国内でのGI制覇が次の野望だ。2001年に香港ヴァーズを制した父ステイゴールドに続く香港での栄光。乗り替わりが当たり前の時代に、二人三脚で信頼関係を築き上げてきた人馬が世界にその名を刻んだ。

★ウインブライトの競走成績はこちら

 ◆マーフィー騎手(リスグラシュー3着)「とてもよく走ってくれました。きょうは勝ち馬が強かったですね」

 ◆武豊騎手(ディアドラ6着)「4コーナーで置かれたぶんが痛かった。残念ですが、ウインブライトが勝って日本の馬の強さを示すことができたと思います」

★チェアマンズスプリントプライズ

 ◆武豊騎手(ナックビーナス6着)「もう少しいいスタートを切りたかったけど、馬が落ち着き過ぎていた。ラスト200メートルまで頑張ってくれたけど、力尽きてしまいました」

★香港売り上げ

 チャンピオンズデーの国内発売は、チェアマンズスプリントプライズが3億2656万3300円、QEIICが12億5200万8800円で、計15億7857万2100円。QEIICのみが発売された昨年(9億2671万8500円)を大きく上回った。

ウインブライト 父ステイゴールド、母サマーエタニティ、母の父アドマイヤコジーン。芦毛の牡5歳。美浦・畠山吉宏厩舎所属。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬。馬主は(株)ウイン。戦績18戦8勝(うち海外1戦1勝)。獲得賞金5億472万3000円(うち海外2億520万円)。重賞は2017年GIIフジテレビ賞スプリングステークス、GIII福島記念、18年GII中山記念、19年GIII中山金杯、GII中山記念に次いで6勝目。馬名は「冠名+輝かしい」。

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