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【黒船賞】レース展望

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【黒船賞】レース展望

★2年連続2着のキングズガードが“3度目の正直”Vなるか



 21日(祝・木)に、高知競馬場でダート1400mの交流重賞・第21回黒船賞(交流GIII、4歳以上オープン、別定、ダート・右1400メートル)が行われる。近年は常にJRA勢が上位争いの主役を演じてきた重賞だが、昨年は1998年に行われた第1回のリバーセキトバ(高知)以来となる地方所属馬が勝利(エイシンヴァラー・兵庫)している。果たして今年は、どんな結果となるだろうか。



 JRA勢の注目一番手は、一昨年は3/4馬身差、昨年はクビ差と2年連続で惜しい2着に終わっているキングズガード(栗東・寺島良厩舎、牡8歳)。近走はJRAの重賞、オープン特別を使って善戦止まりが続いているが、地方で行われる交流重賞に限ればここまで2、3、2、2着と安定して上位争いに絡んでいる。



 近3戦はこれまで経験がなかった1200m戦を使っているだけに、実績がある1400mに距離が延びてガラッと変わる可能性もある。“3度目の正直”で黒船賞初制覇、そして17年7月のプロキオンS(GIII)以来の復活Vを果たす可能性が十分にありそうだ。



★適条件で巻き返しがありそうなサクセスエナジー



 マイルGIのフェブラリーSに挑戦して8着に敗れているサクセスエナジー(栗東・北出成人厩舎、牡5歳)は、交流重賞2勝を遂げるなど実績を残している1400mへの距離短縮で巻き返しがありそう。



 初のGI挑戦となったフェブラリーSでも騎乗した松山弘平騎手は、レース後に「GIで相手もそろっていたし、最後はジリジリでした」と語っている。相手が強かった上に、他にも速い馬がいたことで本来の先行策が取れなかったことも、結果に影響した印象だ。



 地方で行われた1400mの交流重賞に限れば、18年かきつばた記念(交流GIII)、さきたま杯(交流GII)の連勝に、兵庫ゴールドトロフィー(交流GIII)2着としっかり結果を出しており、今回は相手関係も楽になる。他馬より重い58キロの斤量は気になるところだが、上位争いに台頭する可能性が高いだろう。

★1400mにも実績があるテーオーヘリオス



 門別1200mで行われた昨夏の北海道スプリントC(交流GIII)で重賞初制覇を飾ったテーオーヘリオス(栗東・梅田智之厩舎、牡7歳)。この一勝で短距離戦に強い印象を受けるが、1400m戦も播磨S(1600万下)勝ちを含む4勝を挙げているだけに、距離延長を苦にすることはなさそう。



 重賞初V後の3戦はいずれも掲示板を外しているものの、キタサンミカヅキグレイスフルリープコパノキッキングと強力な相手に0秒7~0秒8差で辛抱しているだけに、今回のメンバーなら展開次第で上位進出の可能性もあるのではないか。



 これまでの実績を見ると、輸送時間が短い阪神・京都および滞在調整ができる函館・門別と、長距離輸送を伴う東京・中山・大井では結果が大きく異なっているだけに、今回は高知までの輸送をどうこなすかがカギとなりそう。当日の気配はしっかりチェックしたいところだ。



★初オープン勝ちで勢いに乗るヤマニンアンプリメ



 前走の大和Sで初オープン勝ちを果たし、勢いに乗って参戦する“紅一点”のヤマニンアンプリメ(栗東・長谷川浩大厩舎、牝5歳)が、重賞初制覇を狙っている。



 これまでの実績は他のJRA勢と比べると見劣るものの、昨春に牝馬限定とはいえアンジュデジールクイーンマンボといった強豪を相手にしたマリーンC(交流GIII)で3着しているだけに、牡馬との斤量差を生かして好勝負に持ち込める可能性がありそうだ。



 2月末で勇退した師匠の中村均調教師からバトンを受けた長谷川浩大調教師にとって、ここは重賞初制覇のチャンス。前走に引き続きのコンビとなる鮫島良太騎手にとっても、存在感を見せつける絶好の舞台となるのではないか。



★10歳馬のサクラレグナムが地元高知の大将格



 昨年の黒船賞は9番人気のエイシンヴァラー(兵庫)が勝利して波乱の決着となったが、そのエイシンヴァラーは前哨戦の黒潮スプリンターズCで6着に敗れてからの巻き返しで栄冠を勝ち取っている。そうなれば、今年の黒潮スプリンターズCを制したサクラレグナム(高知・田中守厩舎、牡10歳)に注目しない訳にはいかないだろう。



 10歳馬ということもあり注目度は薄れそうではあるが、黒潮スプリンターズCで2馬身半差をつけたエイシンバランサー(兵庫・新子雅司厩舎、牡7歳)は昨夏にJRA勢を相手にしたサマーチャンピオン(交流GIII)を制しており、今回のメンバーにも名を連ねている実力馬。さらに4馬身差の3着はJRAでオープン特別2勝を挙げているモンドクラッセだった。



 年齢を見ると苦しい印象を受けるが、実績だけみれば黒船賞に参戦した近年の地方勢と比べても見劣りしない。今週末の高松宮記念に出走する11歳馬のスノードラゴン藤田菜七子騎手騎乗でもあり話題となっているが、ひとあし早く10歳馬のサクラレグナムが結果を出す可能性がありそうだ。

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