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京都記念の追い切りが6日、東西トレセンで行われた。栗東では、2頭のGI馬のうちの1頭、タイムフライヤーが坂路でラスト1ハロン12秒1と鋭い伸びを披露。サンケイスポーツ調教評価で最高の『S』となった。一昨年のGIホープフルS以来となる白星へ態勢を整えた。
どんよりとした曇り空を吹き飛ばす猛烈リハだ。復活を期すタイムフライヤーが、荒れた馬場を苦にすることなく、パワフルな走りで登坂。手綱を取った和田騎手が大きくうなずいた。
「前走は少し硬さがあったけど、今回は滑らかになった感じがありますね。前回も(調教で)動いていたし、仕上がっていたと思うけど、今回の方がいいと思う」
ゆったりとした入りから、徐々にスピードに乗って直線へ。ラストの急勾配をチップを蹴散らしながら駆け上がって4ハロン52秒5。最後の2ハロンを12秒0-12秒1のハイラップでまとめた。
午前7時の馬場開門から30分ほどが経過し、他馬の調教で馬場が掘り返され、力を要する時間帯。そのなかでの好時計に松田調教師は「変わらず、調教は動きますね。まだトモ(後肢)が緩いなかで、(力の要る)ふかふかの馬場でも上手に走れている」と納得の表情だ。
一昨年のホープフルSを制して以来、白星から遠ざかっている。それでも、休み明けだった前走の中山金杯では勝ち馬と0秒2差の5着。当時の2着で、今回も上位人気が予想されるステイフーリッシュが斤量据え置きの56キロなのに対し、こちらは今回1キロ減の55キロ。指揮官は「(ステイとは前走)0秒1差でしたからね」と逆転に向けてニヤリと笑みを浮かべた。
前走の馬体重は10キロ増の464キロだったが「それで伸びなかったというわけではないからね。マイナス要因ではなかった」。結果には結びつかなかったが、陣営は“数字”が示す肉体的な成長を感じ取っている。
「きょう、しっかりとやったことで気持ちも入ってくる」
松田師は改めて、万全のデキと強調した。ダービー馬マカヒキと、出走メンバーでわずか2頭のGIホース。完全復活の時は、間違いなく近づいてきている。(山口大輝)
★京都記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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