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今週は東京、阪神の2場で3日間開催。月曜阪神のメインでは、京都大賞典が行われる。注目はマーメイドSで重賞初勝利を飾ったウインマイティー。オークス3着のあと低迷の時期もあったが、5歳秋を迎えて完全復活。牡馬混合戦で地力強化を披露して、いざGⅠ戦線へ。
実りの秋に向けてウインマイティーが始動する。秋晴れとなった全休日朝の栗東トレセン。調整の順調ぶりに柴田助手が大きくうなずく。
「とてもいい夏休みを過ごしてくれました。メンタル面がリフレッシュされて、いい感じで戻ってきてくれて良かったです」
3歳時は忘れな草賞を勝ち、オークスでも3着。ただ、秋華賞(9着)で他馬にぶつけられてから闘争心を失い、レースをやめてしまう面が出て、低迷期が続いた。それでも、陣営は復活を信じ、調教コースを栗東CWコースからDPコースに替えたり、プール調整を取り入れるなど工夫。そんな地道な努力が実を結び、6月のマーメイドSでは1分58秒3のレースレコードで重賞初勝利。「いい勝ち方でした。速い時計で走れたのも良かったですね」と同助手は笑顔で振り返る。
今回は4カ月ぶりの実戦。柴田助手は「以前は周りの馬を気にしているところがありましたが、音を立てたりしても動じなくなりました。精神面も成長しています」と充実ぶりを伝えた。実際に9月30日には、栗東DPコースで6ハロン74秒9-11秒6の好時計をマーク。自己ベストを1秒6更新した。「リズム良く走れていて、気配もいいですね。かなりいい状態だと思います」と胸を張る。
今秋の最大目標はエリザベス女王杯(11月13日、阪神、GⅠ、芝2200メートル)。「距離的には心配していません。強い牡馬も出てきますが、期待しています」と力強く結んだ。
管理する五十嵐調教師は、来年2月限りで定年引退。スプリンターズS(GⅠ)のテイエムスパーダは15着に敗れたが、今週はウインマイティーが晴れ舞台への思いを込めて、阪神の2400メートルを舞う。(増本隆一朗)
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