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30代の頃だったろうか。大学時代の友人と酒の席で人生について話した。人生、と言ってもその年頃の血気盛んなサラリーマンにありがちな「人生の勝ち組」とか「負け組」とかそんな下世話な話だ。やれ同期の誰それが昇進したとか、ボーナスをいくらもらったとか、景気いい話を立て続けにしたその友人の口癖は「スタートが肝心」。仲間内でも就職活動を終わらせたのは一番だったし、結婚も一番早かった。出世も早く、その日彼は課長代理になったばかりで元気一杯だった。
流れで話題は社内の役職の「略語」に及んだ。たとえばkkcは係長、kcは課長、bcは部長、と嬉々と説明する友人は最後にニヤリと笑いながら訊いた。「じゃあ、kddってなんだと思う?」
前に倣えばkdは課長代理だろう。だがもう一つのdが分からない。首をかしげる私に友人は尚もニヤニヤしながら答えた。「課長…代理…止まりだ。」
数年後、再び一献酌み交わし、大方の不安と期待を裏切らず「kdd」となっていた友人。以前のギラつきは消え、憑き物が落ちたような笑顔で美味そうに酒をすすり、遠くを見ながらこう言った。
「いやぁ、俺もとうとう負け組に吸収されたわ。」
果たしてそうか?と思った。オギャァと生まれてから呼吸を止め臨終を告げられるまでが人生ならば、生きているうちに勝ち負けを論ずるのは気が早い。死ぬ前に「あぁ、幸せな人生だった」と思えればそれで人生勝ちなのでは?と慰めではなく、本音で答えた。終わり良ければ全て良し、だ。
競馬も詰まるところ一緒で終わり良ければ全て良し、だ。ただ人生とは違って競馬こそ、彼の口癖ではないが「スタートが肝心」だ。人生でスタートは全てを決めないが、競馬では短距離戦など、スタートが全てを決めてしまうこともある。
例によって話題を強引に繋ぐ橋が出来たところで今週の格言を紹介しよう。
曰く「スタート上手の競馬上手」。
馬券の中心に据えた馬が大きく出遅れ最後方からのレースとなり、1ミリも良いところなしで終わった、という経験を持つ読者も少なくないだろう。私など3回に1回がそれだ(笑)。出遅れは百害あって一利なし。スタートの巧拙はレースを大きく左右する。
出走メンバーのレースVを見た。新馬戦、未勝利でも1戦目にきちんと勝ち上がるようなメンツである。さすがに際立ってスタートが下手という馬はいなかったものの、マイネルケレリウスは?という感じだ。逆に上手い!と手を打ってしまう程の絶妙なタイミングで発馬している馬が2頭。ノッキングポイントとドルチェモアだ。特にノッキングポイントの新馬戦は、よーいドン!でポンと出た時点ですでに他の馬とは半馬身くらいの差がついている機敏さでセンスの良さを窺わせる。直線の伸びも筋力の使い方に無駄がなく、真っすぐ矢のように伸びる。どこまで行けるかは分からないが、とりあえずここは連勝し、クラシックロードに乗って欲しいものだ。
(文:のら~り)
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