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コントレイルに大差つけて圧勝!アーモンドアイ年度代表馬に


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コントレイルに大差つけて圧勝!アーモンドアイ年度代表馬に

 JRAは6日、「2020年度JRA賞」の受賞馬を発表し、年度代表馬にはアーモンドアイ(牝6歳)が最優秀4歳以上牝馬とともに選ばれた。混戦との見方もあったが、蓋を開けてみれば283票中236票を集める圧勝。昨年はGI3勝の活躍に加え、3冠馬3頭の直接対決となったジャパンCを完勝したことも評価された。芝GI9勝の歴史的名牝に、また新たな勲章が加わったことになる。



 最後のタイトルも、圧勝でもぎ取った。

 注目の2020年度の年度代表馬はヴィクトリアマイル天皇賞・秋ジャパンCのGI3勝を挙げたアーモンドアイに決定。記者投票283票の83%にあたる236票を獲得し、44票のコントレイルに192票もの大差をつけ栄冠に輝いた。

 「彼女は昨年も強かった。2歳から高いポテンシャルを見せてくれて、最後のレースまで頑張ってくれました。忘れられない馬。3年間、騎乗することができて幸せでしたし、彼女の子を楽しみにしています」

 すでにターフを去った愛馬からの最後の贈り物に、主戦のルメール騎手が笑顔で喜びを伝えた。

 史上まれに見るハイレベルな争いだった。3歳馬ではコントレイル皐月賞、ダービー、菊花賞デアリングタクト桜花賞オークス秋華賞の3冠をいずれも無敗で制覇。古馬戦線は牝馬が旋風を巻き起こし、グランアレグリアがGI3勝(安田記念スプリンターズSマイルCS)。クロノジェネシス宝塚記念有馬記念の両グランプリを制圧した。

 例年なら、どの馬が代表馬に輝いても不思議ではない“名馬の一年”。その中での圧倒的な得票数は、コントレイルデアリングタクトとの直接対決となったジャパンCでの完ぺきなパフォーマンスと、史上最多の芝GI9勝の大記録が高く評価されたということだ。

 「注目を集める馬がそろったところで結果を出し、名実ともに最強のまま、競走生活を終えられてよかった。輝きを保ったまま最後まで頑張ってくれた。感謝しかありません」。管理した国枝調教師もラストイヤーの死力を尽くした奮闘に賛辞を惜しまない。新型コロナウイルス禍にあって、以前からの輝きを失わない名馬の走りは、明るい話題を提供し続けた。

 今春には繁殖牝馬としてのキャリアをスタートさせる女王。すでに北海道安平町のノーザンファームで母になる準備に入っており、初年度の交配相手はエピファネイアが予定されている。琥珀(こはく)色の瞳で打ち立てた金字塔。その続きは次の世代へと引き継がれていく。 (内海裕介)

アーモンドアイの競走成績はこちら

 ◆2度目の年度代表馬…アーモンドアイは2018年にも年度代表馬に選出されている。年度代表馬に2度輝いた馬は、他にシンザン(1964年、65年)、スピードシンボリ(67年、70年)、ホウヨウボーイ(80年、81年)、シンボリルドルフ(84年、85年)、シンボリクリスエス(02年、03年)、ディープインパクト(05年、06年)、ウオッカ(08年、09年)、ジェンティルドンナ(12年、14年)、キタサンブラック(16年、17年)がおり、史上10頭目となる。



 ●JRA賞…1954年に始まった表彰制度で、87年からJRA主催。競走馬部門の選考は中央競馬の報道に携わる新聞、放送記者クラブに3年以上在籍している記者と専門紙トラックマン(今回の有資格者は283人)の投票で、各部門の投票数の1/3以上の票(95票)を集めた最多得票馬から選出され、各部門の受賞馬の中から年度代表馬が選ばれる。



 ◆記者の目…2020年の年度代表馬はアーモンドアイに決まった。記者もアーモンドに投票した236人のうちの1人だが、正直、ここまでの大差がついたのは意外。3冠馬コントレイルとは接戦になると予想していたからだ。

 決め手は直接対決のジャパンCでの勝利に尽きるが、一方でJRA賞創設後の3冠馬は全て年度代表馬に選ばれてきた歴史もある。それだけクラシック3冠には重みがあり、そちらを重視する声が上がっても不思議はないと思っていた。この結果を見ると、選考する記者の基準が少しずつ変化していることも感じられる。

 以前は勝ったレースの格が重視され、ダービーや有馬記念は「GI2勝ぶん」と評価される風潮にあった。それが、近年は純粋にその年に最高のパフォーマンスを見せた馬が選出される傾向が強まっている。決してクラシックの重みが薄れたわけではないが、アーモンドの圧勝は、近年の流れを象徴した結果ともいえそうだ。(レース部デスク・越智健一)



 アーモンドアイ…2015年3月10日生まれ、鹿毛の牝6歳。父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、母の父サンデーサイレンス。北海道安平町・ノーザンファーム生産。現役時は美浦・国枝栄厩舎所属で主戦はクリストフ・ルメール騎手。戦績は15戦11勝で、GI勝利は18年桜花賞オークス秋華賞ジャパンC、19年ドバイターフ天皇賞・秋、20年ヴィクトリアマイル天皇賞・秋ジャパンC。芝GI9勝、総獲得賞金19億1526万3900円はともに歴代1位。馬名の由来は「美人とされる顔の目の形」。

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TERAMAGAZINE|2021年1月15日 23:50 ナイス! (0)


無敗のクラシック3冠馬コントレイル

仕方ないよ

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