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【オールカマー】センテリュオ豪快差し重賞初V
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産経賞オールカマーが27日、中山競馬場で9頭によって争われ、戸崎騎乗で5番人気のセンテリュオがハナ差の接戦を制して重賞初勝利を飾った。2着は2番人気のカレンブーケドールで、出走した2頭の牝馬がワンツー。1番人気のミッキースワローは5着に終わった。
◇
秋の中山GIIで、牡馬を尻目に女の戦いが繰り広げられた。4歳カレンブーケドールと5歳センテリュオ。ともに重賞初勝利を懸けたハナ差の接戦を制したのは、1歳年上のセンテリュオだ。
「ゴールしたときは、かわしたか分かりませんでしたが、勝ってくれて馬が力を出し切ってくれました」
初コンビの戸崎騎手が笑顔で振り返る。道中は後方待機。1000メートル通過64秒3の超スローペースとなり、これを嫌って各馬が動き出してペースアップしたのが幸いした。先に動いたミッキースワローの後ろから進出し、直線でためていた力を解き放つと、粘り込みを図るブーケドールをゴール直前で捕らえた。
「ペースは遅いと思ったけど、途中から流れてくれて良かった。外々を回って差し切るんだから力がある証拠です」と鞍上は切れ味を絶賛した。
ホッとした表情を見せたのが高野調教師だ。「めちゃめちゃうれしいです。素質はあるけどデビューが遅かったし、勝てるレースを勝てなかったり、重賞で人気になっても成績を出せなかったり、ここまで長かった」と笑みがこぼれっぱなしだった。
次走は、昨年4着のエリザベス女王杯(11月15日、阪神、GI、芝2200メートル)へ向かう。「そこを目標にローテーションを組んできました。昨年の4着はフロックじゃないですし、より状態を上げていきたい」とトレーナーの意気も揚がる。
5歳秋に開花した遅咲きのディープインパクト産駒。この勢いで、ビッグタイトルも手中に収める。(柴田章利)
★27日中山11R「産経賞オールカマー」の着順&払戻金はこちら
■センテリュオ 父ディープインパクト、母アドマイヤキラメキ、母の父エンドスウィープ。鹿毛の牝5歳。栗東・高野友和厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績16戦5勝。獲得賞金1億7529万6000円。重賞は初勝利。産経賞オールカマーは高野友和調教師が2015年ショウナンパンドラに次いで2勝目。戸崎圭太騎手は14年マイネルラクリマに次いで2勝目。馬名は「煌めき(スペイン)。母名より連想」。
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