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【阪神JF】レースの注目点
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★3勝以上馬不在の2歳牝馬戦線 世代初のGIタイトルを目指す19頭が登録
12月2日現在、今年のJRA2歳戦で3勝を挙げているのは牡馬のマイネルグリット、マイラプソディの2頭で、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)は3勝以上馬不在の戦いとなる。阪神JFが牝馬限定戦となった1991年以降、3勝以上馬不在の年は12回あったが、そのうち1番人気馬が勝利したのは1999、2010、2015、2018年の4回となっている。
また、3勝以上馬不在の年は、前走、重賞で連対していた馬が8回連続で連対しており、昨年はファンタジーS(GIII)勝ち馬のダノンファンタジーが1着となった。今年の登録馬は、前走で重賞を制しているウーマンズハート(栗東・西浦勝一厩舎)、リアアメリア(栗東・中内田充正厩舎)、レシステンシア(栗東・松下武士厩舎)など19頭だが、この世代初のGI馬となるのはどの馬だろうか。
★“世代最初の新馬戦”勝ち馬は阪神JFで2戦2勝 アルテミスSを制したリアアメリア
リアアメリア(栗東・中内田充正厩舎)は6月1日、この世代最初の新馬戦となった阪神・芝1600mの新馬戦を8馬身差で勝ち上がると、約5カ月の休養を挟み出走したアルテミスS(GIII)では単勝支持率61.3%という圧倒的な1番人気に応え、重賞初制覇を遂げている。アルテミスSの勝ち馬が阪神JFを勝てば、2017年ラッキーライラック以来2年ぶり2頭目となるが、リアアメリアは無敗で2歳女王の座に就くことができるだろうか。
ちなみに、牝馬限定戦になった1991年以降、阪神JFに出走した“世代最初の新馬戦”勝ち馬は1995年ビワハイジ、2013年レッドリヴェールの2頭だけだが、いずれも無敗の2歳女王となっている。また、リアアメリアには引き続き川田将雅騎手が騎乗予定だが、「中内田充正厩舎&川田将雅騎手」のコンビは今年のJRA重賞で8勝を挙げている。
★阪神JF連覇を狙う中内田充正調教師 リアアメリア&クラヴァシュドールの2頭を登録
ダノンファンタジーで昨年の阪神JFを制した中内田充正調教師(栗東)は、2歳重賞で通算14戦8勝(勝率.571)という高い成績を残しており、今年の阪神JFにはアルテミスS(GIII)を制したリアアメリア、サウジアラビアロイヤルC(GIII)2着クラヴァシュドールの2頭を登録している。調教師の阪神JF連覇は角居勝彦調教師(2006、07年)、松田博資元調教師(2010、11年)、須貝尚介調教師(2012、13年)の3人が記録しており、中内田調教師には史上4人目の連覇がかかる。
また、クラヴァシュドールに騎乗予定の藤岡佑介騎手は、昨年のNHKマイルC(ケイアイノーテック)以来のJRA・GI2勝目を目指している。同騎手は、今年のJRA2歳重賞で4戦1勝、2着2回と好成績を挙げているが、クラヴァシュドールを2歳女王に導くことができるだろうか。
★“騎手&調教師”でVの西浦勝一調教師 新潟2歳Sを制したウーマンズハートを登録
西浦勝一調教師(栗東)は、騎手時代の1985年にカツラギハイデン(当時は阪神3歳S)で、調教師としてもテイエムオーシャンで2000年の阪神3歳牝馬Sを制している。レース名が阪神ジュベナイルフィリーズに改名された2001年以降は優勝経験がないが、“騎手&調教師”双方で優勝しているレースで、2014年チャンピオンズC(ホッコータルマエ)以来5年ぶりのJRA・GI制覇を果たすことができるだろうか。西浦勝一調教師は、デビュー2連勝で新潟2歳S(GIII)を制しているウーマンズハートを登録している。
また、ウーマンズハートを所有する本邦外居馬主のゴドルフィンは、今年のJRA競走での獲得賞金が18億9994万1000円(12月2日現在)で、前年の獲得賞金(15億4598万7000円)を既に大きく上回っている。なお、同馬主は今年のJRA重賞で5勝を挙げており、タワーオブロンドンでスプリンターズS(GI)を制している。
★2007~12年の6連覇を含む阪神JF9勝マーク ノーザンファーム生産馬は3頭が登録
生産牧場のノーザンファームは12月2日現在、今年のJRA・GI競走で16勝をマークしており、秋華賞~チャンピオンズCまで実施機会7連勝中となっている。同牧場の生産馬は阪神JFで通算9勝を挙げており、2007~12年にかけての6連覇は生産牧場の同一JRA・GI最多連勝記録。ノーザンファーム生産馬は、今年の阪神JFにはアルテミスS(GIII)勝ち馬のリアアメリア(栗東・中内田充正厩舎)、ファンタジーS(GIII)勝ち馬のレシステンシア(栗東・松下武士厩舎)、クローバー賞を制したオータムレッド(美浦・手塚貴久厩舎)が登録しているが、阪神JF10勝目を挙げることができるだろうか。
また、抽選対象となっているものの、もみじS2着のロータスランド(栗東・角居勝彦厩舎)はPoint of Entry産駒の米国産馬で、今年の登録馬で唯一の外国産馬。外国産馬が阪神JFを勝てば、1993年のヒシアマゾン、1994年のヤマニンパラダイス以来3頭目となるが、ロータスランドは抽選を突破して2歳女王の座を射止めることができるだろうか。
★今年は重賞6勝、JRA・GI2勝をマーク 北村友一騎手はレシステンシアに騎乗
今年デビュー14年目を迎えた北村友一騎手は、3月の大阪杯でJRA・GI初制覇を飾った。その後、同騎手は10月の秋華賞(GI)にも勝利するなど、12月2日現在、今年のJRA重賞で6勝を挙げている。北村友一騎手は、阪神JFにはファンタジーS(GIII)を制したレシステンシア(栗東・松下武士厩舎)とのコンビで参戦予定だが、今年3度目のJRA・GI制覇を遂げることができるだろうか。
また、レシステンシアを管理する松下武士調教師は、開業5年目でJRA・GI初制覇を目指している。松下調教師は12月2日時点でJRA通算98勝を挙げており、節目となる通算100勝も目前に迫っているが、初のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。
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