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★ヒザクリゲが3連勝の勢いで重賞初挑戦
お盆シーズン真っ最中の14日(水)に佐賀競馬場で、恒例の交流重賞・第19回サマーチャンピオン(交流GIII、3歳以上オープン、ハンデ、ダート・右1400メートル)が行われる。昨今の交流重賞戦では珍しくJRA勢に交流重賞タイトルを保持する馬がおらず、例年以上に混戦模様のメンバーとなった一戦を展望していきたい。
傑出馬不在のJRA勢5頭の中でも一番手に取り上げておきたいのは、500万下(現1勝クラス)から一気の3連勝でオープン入りを果たしたヒザクリゲ(栗東・牧浦充徳厩舎、牝4歳)。
4歳とはいえキャリアはわずか10戦で、馬体重を増やしつつ連勝を伸ばしてきたように、ここにきての充実度は目を見張るものがある。初オープン挑戦で53キロのハンデはやや見込まれた印象を受けるが、相手には恵まれた印象で、いきなり通用する可能性がありそうだ。
★武豊騎手とのコンビで挑むスマートレイチェル
2017年にラインシュナイダーに騎乗してこのレースを制している名手・武豊騎手が、昨秋以来のコンビ再結成となるスマートレイチェル(栗東・西園正都厩舎、牝5歳)とのコンビで登場する。
2歳暮れのデビューから一貫してダートの短距離戦を使い続けると、前走のシドニーTを制して待望のオープン入り。3歳春以来のオープン挑戦となるが、52キロのハンデなら通用してもいいのではないか。
過去の成績を見ると、3カ月ぶりの実戦復帰になるのはややマイナス要素と言えるかもしれないが、惜しまれつつもこの世を去った父キングカメハメハの思いも乗せて奮闘してもらいたい。
★グランドボヌールが久々のダートで一変なるか
2走前のCBC賞(GIII)は6着、前走の中京記念(GIII)で5着と、芝の重賞でもまずまずの走りを見せていたグランドボヌール(栗東・鈴木孝志厩舎、牡5歳)が、さらなるステップアップを狙って3歳春以来となるダート戦に挑む。
ダートは1800m戦を2度使って13、6着と結果は出ていないが、当時は未勝利の身で適性を探っている段階だったといえる。短距離戦で成績が安定してきた今なら、違った結果が出てもいいのではないか。
JRAからは他に2頭が参戦する。田中勝春騎手とのコンビで挑むシャインヴィットゥ(美浦・小野次郎厩舎、牡5歳)は、オープン昇級後の2戦が13、15着だけに過度な期待はかけづらい。
もう一頭は、中央でオープン特別2勝がありこのメンバーでは実績上位の存在と言えるナンチンノン(栗東・中竹和也厩舎、牡8歳)だが、トップハンデの56キロを背負う上に目下6戦連続2ケタ着順と往年の勢いを失っている。8歳の高齢馬でもあり、全盛期の走りをどこまで見せることができるか気になるところだ。
★兵庫勢の回避で地元・佐賀勢に出番があるか
例年なら主役級の能力を持つ馬がズラリと並ぶJRA勢だが、今年に関しては全馬が重賞未勝利。交流重賞Vの実績があるエイシンバランサー、エイシンヴァラーなどが名を連ねていた兵庫勢も揃って回避となると、地元・佐賀勢に出番が回ってきても不思議ではなさそうだ。
とはいえ今年は、上位2頭に優先出走権が与えられる地元・佐賀のトライアルレース・吉野ヶ里記念が大雨の影響で中止になっている。例年ならここで結果を出した好調馬が出走表に名を連ねるが、今年に限れば実績、勢いに勝る面々が揃ったとは言い切れない。
一応、仕切り直しとなった池田湖賞で2、3着しているハクユウスターダム(佐賀、東眞市厩舎、牡6歳)、マサヤ(佐賀、東眞市厩舎、牡8歳)を推したいが、果たしてどのような走りを見せてくれるだろうか。
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