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【菊花賞】サブちゃん祭りだ! ブラック菊を制す!
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25日の京都11Rで行われた第76回菊花賞(3歳オープン、GI、芝3000メートル、18頭立て、1着賞金=1億1200万円)は、北村宏司騎手騎乗で、5番人気キタサンブラック(牡、栗東・清水久詞厩舎)が直線内から抜け出してV。GI初制覇を果たした。タイムは3分3秒9(良)。
秋の京都が祭りになった。大混戦となった4コーナー。そこから繰り広げられた直線での激戦を、内から鋭く抜けた鹿毛馬に場内がドッと沸く。歌手の北島三郎さんが実質的なオーナー(名義は有限会社・大野商事)のキタサンブラックが人気馬2頭を退けて、見事に先頭でゴール。クラシックの大舞台で、5番人気の伏兵が大仕事をやってのけた。“オーナー・サブちゃん”にとってはうれしいGI初制覇だ。
レースは、スティーグリッツがゲートで立ち上がって大きく出遅れるアクシデント。注目の先行争いは、スピリッツミノルが大外から気合をつけて先手を奪った。人気のリアファルは2番手に控え、ミュゼエイリアンが3番手に続く。レッドソロモンが4番手で、その後ろにキタサンブラック、タガノエスプレッソが続いた。序盤は縦長になったが、流れが落ち着きかけた中盤にアルバートドックが外から進出。これに合わせて各馬も一気に動き、ここでミュゼエイリアンが先頭に立つ。勝負どころからは後続も前との差を詰め、4コーナーではほぼ一団。密集した集団の中から人気のリアファル、リアルスティールもじわじわと伸びるが、そのインを突いて鋭く末脚を伸ばしたのがキタサンブラックだった。勝負どころでいったん位置取りを下げたが、そこから冷静に内寄りのコースを選択。ロスのない立ち回りで3000メートルを克服し、菊の大輪を射止めた。セントライト記念優勝馬による菊花賞制覇は、1984年のシンボリルドルフ以来、31年ぶり。また、530キロという馬体重でのVは、デルタブルース(2004年=526キロ)を上回り、史上最高となった。
クビ差2着が2番人気のリアルスティール。さらに1/2馬身差の3着が1番人気のリアファルだった。
キタサンブラックは、父ブラックタイド、母シュガーハート、母の父サクラバクシンオーという血統。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬で、(有)大野商事の所有馬。通算成績は7戦5勝。重賞はGIIフジテレビ賞スプリングS、GIIセントライト記念(2015年)に次いで3勝目。清水久詞調教師、北村宏司騎手ともに菊花賞初勝利。
クラシック初制覇となった北村宏騎手は「うれしいです。本当にうれしいです。1回(馬群から)抜けた後、外に(他馬が)いたので、何とか頑張ってくれと思いながら追いました。とにかくあわてないで乗ろうと思っていました。(オーナーには)ずっと乗せていただいて、応援してもらって、その期待に応えられてうれしいです。3冠全てに出席して一生懸命に頑張ってくれて、最後に獲れてうれしいです」とサブちゃんへの“恩返し”ができたことを喜んでいた。
★“公約”通り、サブちゃん歌った! 「キタサン祭りだよ~♪」
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