Tip coliseum > E.Yamazaki's TipKIKUKA SHO G1 - 22/10/2017 Kyoto11R |
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この頃は、世界がすっかりショート化。例えば、SNS界。フェイスブック→ツイッター→インスタグラムとどんどん文字をショート化するものが流行っています。これは競馬界も同じで、菊花賞の模倣となった欧州・英セントレジャーも廃れて毎年小頭数。米国では、一昨年にBCマラソン(ダート14F)がメンバーが集まらずに廃止されたほど。 一方、豪州は、2歳のG1ゴールデンスリッパーS(芝1200m)で、総賞金世界一の350万豪ドル(約2億8千万円)を用意したことで、世界的な注目を集める形。一昨年には、このレースの優勝馬バンクーバーをクールモア牧場が約36億円で購買して話題になりました。なぜ、ショートがブームなのかというと、距離が短いほうが競走馬のレース後の疲れが少なく、連闘、中1週と短いレース間隔で効率よくレースに出走させることが出来るからです。 だから、日本でも「紛れのない東京を」だとか「左回りのほうが走る」だとか、もっともらしい理由をつけて菊花賞を回避するダービー上位馬が、年々、多くなるのは当然のこと。仮に菊花賞を目指して長距離仕様に馬を作ったとしても、その先に使えるレースはステイヤーズSや有馬記念など、レースが限られています。生産性や効率性を重視する現在においては、ダービー1~3着馬が不在の菊花賞というのも仕方がないのでしょう。 ダービー1~3着馬不在の菊花賞は、クラシックとして考えるとつまらないかもしれませんが、馬券はそのほうが楽しめます。菊花賞は、2014年のワンアンドオンリーの例もありますが、基本的にダービー上位馬が活躍する舞台。昨年、ダービー2着のサトノダイヤモンドが1番人気に応えて菊花賞を勝利したように、歴史的に見ても、菊花賞はダービー上位馬が大活躍しています。 しかし、菊花賞ではダービー上位馬が活躍することは、多くの競馬ファンの共通認識。菊花賞では、ダービー馬が1番人気、ダービー2着馬は2番人気、ダービー馬が不在ならば、ダービー2着馬が繰り上がって1番人気に支持され、結果もそれらが勝って堅く収まることがほとんど。正直、ダービー連対馬を本命にしないのは、的中の可能性を狭める行為ですが、それらが不在の今年は、荒れる確率が大幅にアップします。 実は、過去にもダービー1~3着馬が不在だった年がありました。その年は、当然、前哨戦の上位着順馬が人気を集めましたが、結果は揃ってドボン。3着こそ3番人気のダービー4着馬が死守したものの、二桁人気馬がワン、ツーを決めて馬連9万6070円、3連単34万4630円の大波乱になりました。さて、この年の勝ち馬は何でしょうか? ミラクルおじさんが誕生した年といえば…。そう、優勝馬は前走の神戸新聞杯6着のヒシミラクル、2着馬は前走の札幌記念13着のファストタテヤマだった2002年の菊花賞です。 この年の菊花賞を大波乱にした一番の理由は、ダービー馬タニノギムレットが故障して戦線離脱したこと、2着馬のシンボリクリスエスが菊花賞を回避して天皇賞(秋)へと駒を進めたことに違いありません。しかし、ヒシミラクルが弱い馬だったかというと、けっしてそうではなく、阪神芝2200mの売布特別(500万下)を圧勝したほどのステイヤーでした。この時点で古馬1000万下の平均勝ち上がり指数を、上回るものがありました。 2着のファストタテヤマも京都芝2200mの京都新聞杯を水準レベルの指数で勝ち上がっており、ダービー上位馬不在の前提ならば、けっして狙えない馬ではなかったはず。また、ダービー馬不在の2004年の菊花賞も馬連万馬券決着ですが、この年に8番人気で勝利したデルタブルースも、前走・中山芝2500mの九十九里特別(1000万下)を高指数で勝ち上がった馬でした。例年、菊花賞でアドバルーンを打ち上げるタイプは、芝2200m以上のレースで高指数をマークしているという共通項があります。 確かに近年の菊花賞は、馬場高速化により上がり勝負が多くなり、かつてほど長距離適性が重要視されないようにはなりました。内枠が断然有利であり、2週目の3コーナーである程度、前の位置を確保していなければ勝つのは厳しいという、ワンパターンでつまらない菊花賞。しかし、今回は道悪をとおりこして極悪馬場で行われるとなると、これまでとは全く違う菊花賞が行われることでしょう。例年よりも外枠の馬にもチャンスがあるし、より長距離適性が重視されるはず。 個人的に今回のダービー1~3着馬不在、極悪馬場という状況は、「大波乱菊花賞」を意味するものだと思っています。しかも、前哨戦で好成績を収めたタイプに人気が集中している状況下もヒシミラクルが優勝した年と類似。その年同様に、前哨戦で力を使い果たしてまとめてぶっ飛ぶパターンも視野に入れて馬券を組み立てます。 よって、◎には、デビュー3戦目、雨の影響を受けてやや時計が掛かる馬場で行われたすみれS(阪神芝2200m)を優勝した(4)クリンチャーを推します。この馬がすみれSでマークしたPP指数は、ダービー4着、5着と同等のもの。また、直線でも差して、差し返されたりしながら、各馬がラスト1Fで失速する中で最後まで伸び続けていた内容は、この馬のステイヤー適性の高さを意味するものでもあります。前哨戦のセントライト記念で、この馬の能力を出し切っていないのも好ましく、極悪馬場の菊花賞で条件好転のパターンに賭けます。 ○は、ここへ来て地力をつけてラジオNIKKEI賞・2着、新潟記念・4着の(2)ウインガナドル。この馬は逃げること、距離を延ばすことで良さが出て来たようにスタミナがある馬。また、道悪の夏木立賞で逃げ切り勝ちをしているように、時計の掛かる馬場は歓迎のタイプ。しかし、大逃げをして勝ち切るまではどうか? マイスタイルが大外枠に入ったことや陣営のコメントからも逃げる可能性が高く、マイスタイルを壁にしてレースを進める前提で、対抗評価としました。 ▲は、ダービー4着馬の(14)マイスタイル。この馬はダービーでメンバー中で最先着しているにもかかわらず14番人気。おそらくダービーが前残りレースだと判断されているからと見ていますが、実は、そんなことはありません。ラスト4Fで11秒台が連発する流れで、前残りに見えるレースはあっても、実際は異なります。それに前残りだったならば、ダービーで早めに位置を上げて3番手から押し切ったレイデオロは、神戸新聞杯では完勝していません。 マイスタイルは逃げこそスタイルなのに、神戸新聞杯では逃げられなかったから皐月賞同様に凡退しているのです。確かに菊花賞を逃げ切るのは楽ではありませんが、この馬の気性面を考えれば、逃げこそベスト。陣営も「逃げたい」とコメントを出しています。逆にアダムバローズは前走の神戸新聞杯で逃げて結果を出せなかったことで、今度は控える競馬をする可能性大。マイスタイルの逃げ切り一発の可能性は十分あるでしょう。 以下、特注馬としてこの夏に成長力を見せた(13)キセキ。前々走の信濃川特別では、前と後ろと馬群がまっぷたつに別れましたが、この馬は後方から5F近くいい脚を持続させて勝利しました。今回も中団勢が手薄なことから、スタミナを生かしたい前と脚をタメたい後ろと馬群が分かれると見ていますが、信濃川特別の内容からおそらく後方勢で最先着するのは、この馬でしょう。また、前哨戦好走馬の中では、ミッキースワローほど無理をさせていない点でもいいです。 △に皐月賞馬の(16)アルアイン。この馬が崩れたのは、道悪の消耗戦となったシンザン記念のみ。そのシンザン記念では、直線でメイショウソウビが内によれて進路が失い、ポジションダウンする致命的な不利を食らったもの。それゆえに毎日杯では本命に推したわけですが、毎日杯どころか皐月賞まで制しました。つまり、この馬は、意外と底を見せていないということ。 また、その後のダービーでは5着、セントライト記念では2着に敗れていますが、ともに速い上がりを要求され、瞬発力で見劣ったもの。ある程度レースが流れた場合、どこまでの能力があるのか、まだ証明されていないので、この馬には不気味さを感じています。馬格もある馬なので、案外と道悪のほうが合っている感もあります。 あとは前哨戦のセントライト記念の勝ち馬(12)ミッキースワロー。正直、この馬のように前哨戦で力を振り絞って菊花賞出走権を手にした馬というのは、本番では9割方ドボンするのであまり狙いたくないです。これまでにも神戸新聞杯やセントライト記念の優勝馬がしばしばこの舞台でも活躍を見せて来ましたが、それらの大方は、一昨年のキタサンブラックや昨年のサトノダイヤモンドのように、クラシック上位というバックボーンがしっかりしたタイプ。前々走の1000万下で勝てなかった馬をここで本命にするというのは、競馬を知らないか、すでにミッキースワローの素質を見抜いている天才かのどちらかでしょう。 確かに、この馬が勝ったひめさゆり賞は、抜群の瞬発力を見せつける強烈なものがありました。前半5F60秒8のスローペースの中団の外からレースを進め、4コーナーの外から先頭と約2馬身半差あった差を約1馬身半差まで詰め、そこからどんどん後続を引き離しての勝利。だからひめさゆり賞と同じく超高速馬場のセントライト記念では迷いのない本命◎を打てたのですが、相手強化のここでも通用するかと問われると半信半疑です。 しかも、セントライト記念は前半5F61秒8の信じられないスローペース。速い上がりが要求された中で、ラスト1Fでグンと加速してアルアインを差し切ったものであり、スタミナの裏付けを証明するものではありません。前半でしっかりと脚をタメているから、最後に強烈な決め手が使えるのであって、道悪で前半から脚をなし崩しに使った場合に、あの決め手が使えるかどうかは、未知です。この馬を買い目に加えているのは、歴史的に見た場合は9割方はドボンでも、この未知の部分が怖いからです。 他では皐月賞の3着馬(15)ダンビュライト。皐月賞は1番人気のファンディーナを外から蓋をしに行くロスの多い競馬。ファンディーナ潰しのお役目を買って出たわりに、自身も勝ち馬アルアインと0.1秒差の際どい競馬が出来ていたことを評価しました。この馬はきさらぎ賞や弥生賞でも本命◎にして、ともに「ペースが上がり過ぎて、複勝しか当たらないー( ノД`)」という状況。しかし、デビュー2戦目のサウジアラビアRCでブレスジャーニーに0.2秒差(2着)に迫り、この時点で古馬1000万下レベルの高い指数をマークしていることを考えると、素質が高くなかなか強い馬と言えます。 さらに爆穴候補として、3走前の500万下を勝った後の近2走の負け方が不気味な(3)スティッフェリオ。前々走の松前特別は、1番ゲートだったために終始コーナーで包まれて、直線でやっと外に出せたものの、仕掛けが遅れてしまう形。外に出してから勝ち馬バルディスと同じ脚色でしぶとく伸びていたあたりに、スムーズ競馬ならば互角の競馬が出来ていた可能性もあります。また、前走のセントライト記念は、前記したように極端な決め手比べになったもの。重賞レベルでラスト1F最速の11秒0というレースは、滅多にないし、そういったレースでは能力の本質を図ることは出来ないので、スティッフェリオは警戒したほうがいいでしょう。 最後に春はトライアルレースで結果を出せずに涙を呑んだものの、夏を休養にあてたことで、前走の日高特別では変わり身を見せた(5)トリコロールブルー。前走の日高特別は、2開催連続の札幌開催最終週で、時計の掛かる馬場状態。タフな馬場を早めに動いて勝利した点は、この馬の道悪適性を示すもの。確かに前走は、鞍上ルメール騎手が3コーナーで中目まで動いて、そこから馬場の良い外まで誘導したことが勝利をもたらした部分も大きく、それゆえに信頼しきれない部分もあります。しかし、成長力を見せたのは紛れもない事実であり、軽視は禁物。今回で休養明け好走の反動が出なければ、上位着順が拾えそうです。 |
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