Tip coliseum > E.Yamazaki's TipVICTORIA MILE G1 - 14/5/2017 Tokyo11R |
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秋のエリザベス女王杯が芝2200mならば、春のヴィクトリアマイルは芝1600m。秋がステイヤーも出走する長距離指向の強い中距離戦ならば、春はスプリンターも出走する短距離指向の強いマイル戦。この秋と春の古馬牝馬路線の距離やレースの質の違いから、これまでにヴィクトリアマイルとエリザベス女王杯を連覇した馬はいません。 例年、中距離路線の実績馬が上位人気に支持されますが、あのウォッカやブエナビスタも後方からレースを進めて、取りこぼしたのがこのレースです。なぜならヴィクトリアマイルは、1分31秒台が飛び出すほどの超高速馬場で行われることもあり、前半2F目に10秒台半ばが計測されることがしばしば。これにより中距離路線を主体に使われて来た馬は、序盤ゆったりのレースに慣れてしまっているため、スピードに乗り損なって置かれてしまうことが間々あります。 2007年のこのレースでは、前年のエリザベス女王杯を1着降着したカワカミプリンセスが、このレースでは追走一杯の10着に凡退したこともありました。また、昨年のショウナンパンドラも休養明けの大阪杯(芝2000m)で3着と好戦した後の一戦で出遅れ、2F目でも押して押して出して行った分、最後はミッキークイーンとの叩き合いに敗れる形での3着でした。 つまり、前走で中距離戦を使われている馬、特に中距離戦で後方からレースを進めているような馬は、追走に苦労することが多いため、この一戦においてはマイナスであるということ。良馬場なら基本的には短距離戦でも通用するスピード、そこからもうひと足使えるような馬が有利です。マイル戦で先行して結果を出しているような馬が、このレースには向くでしょう。 ただ、今年は昨日、土曜日の雨の影響を受けてパンパンの良馬場ではありません。この時期には珍しいほど雨の影響を受けてしまったので、馬場が回復しても標準的な馬場状態が濃厚。これだとテンの2F目が11秒台が濃厚で、そこまでスピード適性が問われることがなくなります。短距離指向の強い馬はマイナスだし、逆に中距離指向の強い馬はプラスになります。 しかし、今年は先行馬揃いで内枠の馬が競り合った昨年とは一転して、逃げ、先行勢が手薄。さすがに追い込み一辺倒の馬が届くかどうかは微妙なものがあります。イメージとしてはマイル戦で差して結果を出している馬や中距離戦で先行して結果を出しているような馬を狙うのが好ましいでしょう。 よって、◎には、休養を挟んで昨年のエプソムC、毎日王冠を連勝した(7)ルージュバックを推します。この馬はエプソムC、毎日王冠ともにメンバー最速の上り3Fをマークしているように、後半型の馬ですが、始動戦の前走・金鯱賞では1番枠を引き当ててしまったために、先行策を余儀なくされました。 ただ、前走は押して出して行ったというよりも、無理せずじわっと行かせたら、楽に2列目に行けた形。これならば、今回でテンに置かれることはないはず。また、久々の先行策だった前走の金鯱賞で勝ち馬と0.4秒差のところまで粘れているように、ある程度先行させても悪くないし、この馬の形どおりに差しても通用すると見ています。 昨秋は、牡馬王道路線に挑んで結果を出せませんでしたが、牝馬同士ならば能力上位。休養明けをひと叩きされての上積みに期待します。 〇は、昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬(8)クイーンズリング。昨年のエリザベス女王杯は、2着がシングウィズジョイだったように、G1レースとしては凡戦でしたが、昨秋の府中牝馬Sで正攻法の競馬で、マジックタイムやスマートレイアーを撃破した内容&指数はここでは上位のものがあります。 しかし、前走・阪神牝馬Sはいくら道悪で先行したと言っても、劇的にペースが厳しかったわけでもないのに、勝ち馬と2.2秒差では、崩れ過ぎと言わざるを得ないのも確か。落鉄の影響云々と言っても、落鉄しても勝つ馬もいますから、大きくは影響を及ぼしていないはず。ただ、普段決め手を生かす馬が、時計の掛かる馬場で先行して崩れるパターンはけっこうあります。巻き返しは期待できるでしょう。 ▲は、今年に入って1000万下、準オープンを連勝し、前走の阪神牝馬Sでも2着の(5)アドマイヤリード。前走はラスト3F目に11秒2の最速ラップが刻まれたように、逃げ、先行馬が早仕掛けしたことで展開には恵まれました。ただ、勝ち馬ミッキークイーンよりも早仕掛けしたわりに、0.3秒差に粘ったあたりは評価できます。 以下特注馬として、▲アドマイヤリードと同じく4歳馬で、似たような成長曲線を描いている(3)ジュールポレール。前走の阪神牝馬Sで、正攻法の競馬で3着に好戦したことは、ミッキークインやアドマイヤリード以上とも言えますが、この中間の追い切りが先週坂路で1本、今週も坂路で1本というのは明らかに少な過ぎ。 前走で自己ベスト指数をマークしているだけに、ダメージが強く出ている可能性もあると見て、ここまで狙い下げました。3走前から体重がどんどん減っているだけに、馬体重維持のために追い切りを手控えた可能性もありますが、けっしてプラス材料ではないでしょう。 △に昨年のこのレースの2着馬で、エリザベス女王杯でも3着の(11)ミッキークイン。始動戦の前走・阪神牝馬Sでも1着と結果を出しましたが、2戦連続で好走が難しいのが牝馬限定戦。実際に過去10年の結果を見ても、前哨戦の勝ち馬がこのレースを制したのは、芝路線で軌道に乗り、前走・阪神牝馬Sを逃げ切りVを決めた2008年のエイジアンウインズのみです。 昨年は前哨戦の阪神牝馬Sで、本来、逃げ馬ではないスマートレイアーが逃げ切る前有利の流れを、差し損なっての2着。さらに昨年のこのレースでは逃げ、先行馬揃いで、内枠の馬が競り合って淀みないペースになったことで、ミッキークイーン向きの展開になりました。 しかし、今年は前哨戦の阪神牝馬Sで、逃げ、先行馬が早仕掛けしてバテたところを差しての1着と展開に恵まれ、指数も自己ベストのものを叩き出し、今回を迎えます。さらに今年は、逃げ、先行馬が手薄となるとこの馬にとっては安泰ではないでしょう。 前走では五分のスタートから、それほど置かれることなくレースを進められた点は褒められますが、昨年よりも強調できる材料がそれだけでは…。並みの馬ならば、消しているろころですが、この馬はここでは実績ナンバー1。なんだかんだしぶとく食らいついて善戦しているので、ここは買い目に加えました。 あとは△に出遅れ癖が快勝されて、昨年の東京新聞杯から逃げ、先行馬となった(2)スマートレイアー。昨年のこのレースでは逃げ、先行馬が総崩れの中で4着に粘り、この馬の底力を見せました。前走の京都記念で2着に善戦しているように、ここでは能力上位だし、展開も向く可能性も高いでしょう。ただ、今回は休養明け。ぶっつけ本番で通用するほどG1レースは甘くもないので、ここまで評価を下げました。 他では昨年のスプリンターズSの2着馬(4)ソルヴェイグ。前走の高松宮記念では、オーバーペースに巻き込まれて9着に失速していることもあり、高速馬場ならば、もっと上の印を打ちたかったろころですが、前記したように今年は中距離指向の強いレースになりそうなところがあるので狙い下げました。 最後に今回1番枠に入り、昨日の京王杯SCのヒルノデイバローのような乗り方をされた場合が怖い(1)アットザシーサイド。昨秋のローズSでは、淀みない流れの2番手を追走して5着と意外とがんばれていたあたりから、本来は前にいってこそのクチ。横山典騎手をリスペクトし、安田記念でロゴタイプを逃がした田辺騎手なら、いかにもやりそうなので、ここは少し買ってみることにしました。 ※狙いたい馬が、都合よく同枠に入り、さらに配当も付くのでここは枠連で! |
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