山崎エリカさんの競馬日記

本日の見所(マイラーズCなど)

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2019年 フローラS、マイラーズC
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●フローラS

フローラSは、みなさんもご存知のオークストライアル。このレースは桜花賞から中1週で行われるため、桜花賞組の参戦はほどんどありません。そのためレベルが低い年もありますが、一昨年の優勝馬モズカッチャンなどのように、遅れてデビューした大物が出現することもあります。

2016年のオークス2着馬チェッキーノも、2013年オークス3着馬デニムアンドルビーも、2010年に史上初のオークス同着を決めたサンテミリオンも、このレースの優勝馬です。ただ、今年は桜花賞トライアルのアネモネSやフラワーCで敗れた馬が上位人気に支持されるメンバー構成。オークスに繋がるかどうかは「?」です。

また、フローラSのペース傾向は、いたってワンパターン。ストレートが長い東京芝2000mの舞台は、本来、緩みないペースが発生しがちですが、このレースはまだ体力のない3歳牝馬の対決。しばしばスローペースが発生し、前から押し切りが決まっています。実際に過去10年を見ても、パンパンの良馬場(超高速馬場)で行われた年でハイペースになった年は一度もありません。(緩みの少ない流れとなった2016年度は良馬場発表も、午前中の雨の影響あり)

実際にこのレースの過去10年を見ても、1番人気を裏切っているのは、2017年ホウオウパヒューム、2016年ビッシュ、2014年マジックタイム、2009年ミクロコスモスなどのように、4コーナー10番手以下だった馬たちばかりです。

中団くらいで立ち回れば前まで届く場合もありますが、その場合は2014年のサングレアルのように、終始内々でレースを進めて、直線で外に持ち出すような乗り方でないと勝ち負けするのは厳しいです。確かに、昨年のこのレースでは、サトノワルキューレの大外一気が決まりましたが、出走においてよほど素質が上でないと、なかなか厳しいものがあります。

今年の東京芝コースも、開幕週らしくかなりの高速馬場。今年は逃げ馬ジョディ―を始め、前に行きたい馬が揃ってはいますが、それでも前を意識して動いて行ける馬を本命にするのがベストでしょう。


●マイラーズC

安田記念のステップレースの位置付けとなるマイラーズC。このレースは4月の阪神最終週から、4月の京都開幕週に舞台を移して、今年で8年目。しかし、京都に移してから、全く本番・安田記念には繋がらなくなりました。京都で行われるマイラーズCをステップにして安田記念で連対した馬は、これまで皆無です。(昨年のモズアスコットは、マイラーズC・2着→安土城S・2着→安田記念1着)

これは、なぜか? 良馬場ならば走破タイム1分32秒台は当然、1分31秒台でも平気で出るほどの超高速馬場で、スピードばかりが求められるからです。前哨戦で求められるのは「負荷」。つまり、心肺機能(持久力)の強化です。しかし、マイラーズCではそれを補えないのだから、本気で安田記念を勝ちたいのであれば、ここをステップにするのはタブーでしょう。

それだけスピードが問われるレースだからこそ、コーナーロスは致命的。一昨年のイスラボニータとエアスピネルの勝敗を分けたのも、終始インにこだわて騎乗したイスラボニータ&ルメール騎手と、外から来られて外に出しながらの競馬になったエアスピネル&武豊騎手の差。また、昨年のこのレースを制したサングレイザーは、終始中団の内々でレースを進めて、直線で外に持ち出した福永騎手の完璧騎乗によるものでもありました。

今年の京都芝コースも、昨日の彦根S(準オープン)で、前半3F34秒3-後半3F33秒0の後傾ラップで1分07秒3で決着していますから、超高速馬場であることは間違いなし!! 今年は逃げ馬不在だけに、ロジクライが緩みないペースで逃げて1分31秒3で決着した昨年ほど速くはならないはずですが、それでも1分31秒台後半の決着にはなるでしょう。1分31秒台~32秒台前半の決着を想定するのであれば、どれだけロスのない競馬ができるかが重要。今回もそこにポイントを置いて予想を組み立てたいです。


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