2016年3月27日()メイダン競馬場 ダート2000m

最新出走予定馬情報 ~ドバイワールドカップ 2016~

 栗東・松永幹厩舎のアウォーディー(牡6)とラニ(牡3)兄弟が、選出されれば来年3月25日のドバイワールドC(メイダン、GI、ダ2000メートル)に向かうことを6日、松永幹調教師が表明した。

 チャンピオンズC2着のアウォーディーは、状態が良ければ、東京大賞典(29日、大井、交流GI、ダ2000メートル)へ。同9着のラニは6日に放牧に出され、マクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、メイダン、GI、ダ2000メートル)を使って、ワールドCに向かうプランだ。

 また、同厩舎で2頭を兄弟にもつアムールブリエ(牝5)は名古屋グランプリ(15日、名古屋、交流GII、ダ2500メートル)で引退。来年、キズナを交配し、その後は米国で繁殖生活を送る。

【ドバイWC】レースを終えて…関係者談話03月28日(月) 05:03

 ◆幸騎手(ホッコータルマエ9着) 「外のカリフォルニアクロームや他の馬も速くてあの位置(後方)になったし、外から来た馬にかみつきにいってスピードも鈍った」

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【ドバイSC】レース前に右前落鉄…“裸足”ドゥラ2着03月28日(月) 05:03

 【ドバイ(UAE)27日】メイダン競馬場でドバイ国際諸競走が26日に行われ、シーマクラシックに挑んだドゥラメンテ(美・堀、牡4)はレース直前の落鉄が響き2着に終わった。

 ドゥラメンテは馬場入場後に右前脚の蹄鉄(ていてつ)が外れた。興奮状態で再装着できず、そのまま走り2着に終わった。

 「ツイてなかった。蹄鉄がなかったので何度も手前を替えていたし、直線はいつもの瞬発力じゃなかった」とM・デムーロ騎手は肩を落とした。

 今後について、サンデーレーシングの吉田俊介代表は「まだ分かりません」としたが、凱旋門賞(10月2日、シャンティー、GI、芝2400メートル)は「登録しますよ」と前向き。デムーロ騎手も「あの状況での2着はすごいパフォーマンス。もちろんポストポンドにリベンジしたい」と再戦を望んでいる。

◆モレイラ騎手(ラストインパクト3着) 「僕の馬もすごく強い競馬をしてくれたけど、上位2頭がもっと強かったということ。次も乗せてほしいですね」

武豊騎手(ワンアンドオンリー5着) 「先行して勝負にいったのは思い通り。4コーナーで置かれるのは覚悟していたし、最後はもう1回伸びてくれた」

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【ドバイSC】ミルコ自信!ドゥラ、いざ世界に衝撃03月26日() 05:06

 【ドバイ(UAE)25日=板津雄志】26日、いよいよドバイミーティングがメイダン競馬場で開催される。今年は過去最多となる10頭の日本馬が参戦。シーマクラシックのドゥラメンテは、現地到着後から順調にメニューを消化してきた。日本のエースは、英国馬ポストポンドをはじめとする海外の強敵相手にどんなパフォーマンスを見せるのか、世界中が注目している。3度目のワールドC挑戦となるホッコータルマエ、ターフでGI制覇を狙うリアルスティールなどもチャンスは十分だ。

 「ドゥラメンテは本当に強い馬。今まで乗った中で一番強い。勝ちたいし自信を持っている」。ミルコ・デムーロ騎手がはっきりと口にした。世界が舞台であろうと、皐月賞を大きく外へ斜行しながら勝ち、日本ダービーキングカメハメハディープインパクトを0秒1しのぐレースレコードで2冠を獲得したパートナーの能力に絶大な信頼を置く。

 決戦前日、ドゥラメンテはデムーロ騎手を背にダートを1周し、装鞍所もスクーリングした。鞍上は「調子は大丈夫。テンションもいつもと同じくらい。前走を使って良くなっているし、気持ちがリラックスしてくれるのが一番。今回は少しやせるみたいだけど、前走が18キロ増だったからやせるのは問題ない」。骨折休養でダービー以来9カ月ぶりだった中山記念V後も順調で、さらに調子を上げているようだ。

 そのデムーロ騎手が今回のメンバーで「怖い。一番強い相手」と警戒するのが、英国馬ポストポンドだ。昨年の“キングジョージ”の優勝馬で、ロジャー・ヴェリアン厩舎へ転厩後の前哨戦、シティオブゴールドを3馬身差で楽勝。今年の国際レーティングではドゥラメンテと121で並んで世界トップだ。

 その鞍上を務めるのは、レース当日のきょう25歳を迎えるアンドレア・アッゼニ騎手(英国拠点)。デムーロ騎手にとって同郷イタリアの親友で、滞在先のドバイでもビーチにいったり、食事をともにしたりした。「ミルコはベストフレンドであり、良き競争相手だ」と語るアッゼニは「お世辞抜きでドゥラメンテが一番の強敵。皐月賞、ダービーを含めて全部レースを見ているよ」とライバルのことはチェック済み。その上で「ポストポンドはどんな位置でも競馬ができるし、加速力もすごい。勝つ自信? 110%だよ」と超強気だ。

 日本の大将格であるドゥラメンテにとっての世界デビュー。英国の大きな壁を越えたとき、かねて言われている秋の凱旋門賞挑戦も、現実味を帯びてくる。

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【ドバイSC】レース展望03月26日() 05:05

 近年の日本馬の国際的な活躍から判断して、ドゥラメンテも世界トップクラスなのは明らか。骨折明けの中山記念を勝ってから中3週。長休明け2戦目にしては少し微妙な間隔だが、約半年の休み明けだったモーリスマイルチャンピオンシップ、そこから中2週だった香港マイルと連勝させた堀厩舎だけに、反動より上積みを見込んでいい。

 最大のライバルは昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS優勝馬ポストポンド。前哨戦・ドバイシティオブゴールドを楽勝と、同じ舞台を経験しているのも強みになる。

 安定感を欠くが、ジャパンC2着のラストインパクトもスムーズなレースができれば、上位を狙える。米セクレタリアトS、香港ヴァーズとGI2勝のハイランドリールは坂のないコースは好材料だ。

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【ドバイSC】日本馬との戦い!ラストインパクト03月26日() 05:05

 ラストインパクトはダートをキャンターで1周。前日調整を見届けた角居調教師は「とてもいい状態。頭数が少ないので枠((1)番)はどこでも関係ないでしょう。出走馬の3分の1が日本馬ですし、日本馬との戦いになるかもしれません。(馬券発売があれば)買いたくなるようなレースになると思いますよ」と語った。

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【ドバイSC】ワンアンドオンリー、スタミナ生かす03月26日() 05:05

 昨年3着のワンアンドオンリーは、ダートの前日調整で鞍上をグイグイとリードするくらいやる気満々。今月に開業したばかりの橋口調教師は帯同していた昨年の遠征時と比べ、「併せ馬で追い切りができたのが大きい。きょうも気合が乗ってハミを自分から取っていたし、いい傾向です。日本より力の要る芝はこの馬に合っているので、一番の武器であるスタミナを存分に生かす競馬をしたい」と前年以上の成績も期待できそうだ。

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【ドバイWC】レース展望03月26日() 05:04

 3年連続で挑戦するホッコータルマエは一昨年が最下位16着で、昨年は1着から9馬身差の5着。オールウエザーが舞台だった2年前は度外視できるにしても、昨年は離されすぎたので強調しにくい。

 中心は一昨年の米国2冠馬カリフォルニアクローム。2着だった昨年より臨戦過程がよく、メイダンのダートは昨シーズンより速い時計が出るようになっているのもダートの高速決着に強い米国のトップホースには有利だろう。

 第1回優勝馬シガーなど、米GIドンH好走馬が強いのも特徴。今年のムシャウィッシュも有力だ。前哨戦のアルマクトゥームチャレンジラウンド3の覇者スペシャルファイターはコースレコード勝ちだったが、超スローの逃げがはまったので、あまり評価できない。

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【ドバイWC】タルマエ、西浦師「最高の状態」03月26日() 05:04

 世界最高賞金レースのドバイワールドカップで一昨年16着、昨年5着。今年が3度目の挑戦となるホッコータルマエに好ムードが漂う。枠は希望通り末広がりの(8)番で、調教のゼッケンも実は(8)番。さらに西浦調教師は「最高の状態」と付け加え、「運が味方している」と手応えを明かす。

 主戦の幸騎手も「去年は内枠((2)番)に入ってハナに行かざるを得なかったし、内のカメラを気にしていたのも誤算だった。でも今年は行く馬が内にいて、それを見ながら競馬ができる。3度目でもちろん勝つのが一番だけど、去年よりいい成績を目指したい」と静かに闘志を燃やす。

 前評判ナンバーワンは一昨年の米2冠馬カリフォルニアクローム。管理するアート・シャーマン調教師は「馬は健康そうですごく良く見える。力は十分に出せる状態」と余裕の笑みを浮かべる。前年の2着馬でもあり、タルマエの野望の前に最大の壁として立ちはだかりそうだ。

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【ドバイ国際諸競走】3頭出し前田オーナー夢語る03月25日(金) 05:06

 【ドバイ(UAE)24日=板津雄志】26日のドバイ国際諸競走の舞台となるメイダン競馬場で、関係者やファンを集めた朝食会が開かれた。ラニ(栗・松永幹、牡3)、ワンアンドオンリー(栗・橋口、牡5)、ベルカント(栗・角田、牝5)の3頭を送り込むノースヒルズの前田幸治代表は、レースに向けて抱負を語り、今後の海外挑戦についても言及した。

 ダービー馬キズナ凱旋門賞挑戦をはじめ、海外へ意欲的に挑戦するノースヒルズ代表の前田幸治氏にとって、“遠征”という言葉は似合わない。今年も中東・ドバイへ3頭を送り込み、「20、30年前とは違う。今、世界は小さい。そこにレースがあるから挑戦するんですよ」と“マエコウ節”で切り出す。

 特にUAEダービーのラニは、2着以内ならケンタッキーダービー(5月7日、米チャーチルダウンズ、GI、ダ2000メートル)挑戦を公言する期待馬。母である秋の天皇賞馬ヘヴンリーロマンスが米国へ渡ってからの3番子で「距離は一番いいし、こちらのダートにも合うみたい。兄のアウォーディーもだけど、アメリカの空気を吸ったら(兄弟がみな)ダート馬になったわ」と豪快に笑う。

 手綱を取る武豊騎手も「潜在能力は相当ある。力を全部出せれば本当に勝てると思う。ケンタッキーダービーに行きたいね」とその気。UAEダービーは有力馬が2頭回避して7頭立てだけに、前田オーナーの夢プラン実現の可能性は高い。

ワンアンドオンリー凱旋門賞狙う

 前田代表はアルクオーツスプリントベルカントに関し「直線競馬では速い持ちタイムもある。結果が良ければ…」と英国遠征を示唆した。ジュライC(7月9日、ニューマーケット、GI、芝・直線6ハロン)などが候補だ。

 シーマクラシックに臨むのはワンアンドオンリーで「左回りもこちらの馬場も合う。昨年3着でナイターも経験しているのは大きい。結果次第で凱旋門賞(10月2日、仏シャンティー、GI、芝2400メートル)だね」と力を込めた。

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過去10年の結果 ~ドバイワールドカップ 2016~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2015/03/28 プリンスビショップ セ8 UAE 2.03.24 W.ビュイック S.ビン・スルール
2014/03/29 アフリカンストーリー セ7 UAE 2.01.61 S.デソウサ S.ビン・スルール
2013/03/30 アニマルキングダム 牡5 アメリカ 2.03.21 J.ロザリオ G.モーション
2012/03/31 モンテロッソ 牡5 UAE 2.02.67 M.バルザローナ M.アル・ザルーニ
2011/03/26 ヴィクトワールピサ 牡4 日本 2.05.94 M.デムーロ 角居勝彦
2010/03/27 グロリアデカンペオン 牡6 フランス 2.03.83 T.ペレイラ P.バリー
2009/03/28 ウェルアームド セ6 アメリカ 2.01.01 A.グライダー E.ハーティー
2008/03/29 カーリン 牡4 アメリカ 2.00.2 R.アルバラード S.アスムッセン
2007/03/31 インヴァソール 牡5 アメリカ 2.00.0 F.ハラ K.マクローリン
2006/03/25 エレクトロキューショニスト 牡5 UAE 2.01.3 L.デットーリ S.ビン・スルール

歴史・概要 ~ドバイワールドカップ 2016~

ドバイワールドカップはアラブ首長国連邦のメイダン競馬場で行われる3歳以上のダート2000mの競走。1996年にシェイク・モハメドによって創設され、サウジカップが新設される2019年までは世界最高賞金のレースとして広く認知されている。日本を含む世界各地の一流馬が出走する。
日本馬では2011年にヴィクトワールピサが日本馬として初優勝。2023年のウシュバテソーロの勝利と合わせて計2勝を挙げている。

挑戦した日本馬 ~ドバイワールドカップ 2016~

ヴィクトワールピサ 1着(2011年)
血統
父:ネオユニヴァース
母:ホワイトウォーターアフェア(Machiavellian)
成績
15戦8勝
10億8502万円
主な勝ち鞍
ドバイワールドカップ(GI)
有馬記念(GI)
皐月賞(GI)
日本に勇気を与えた歴史的快挙

 日本馬史上初のドバイワールドカップ制覇、2010年度最優秀3歳牡馬に選出されたヴィクトワールピサ。デビュー前から多くの期待を集め、それに応えて続けたネオユニヴァース産駒の傑作である。1人気の支持を集めた新馬戦では後のジャパンカップ勝ち馬ローズキングダムに惜敗したものの折り返しの未勝利戦を難なく勝利で飾ると続く京都2歳ステークス、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスと3連勝。翌年の弥生賞も直線詰まり気味で正味100mほどしか追えなかったが、エイシンアポロンを抑え込んで完勝した。迎えた皐月賞では最内を通る形でレースを進めると直線では絶望的な位置取りも僅かなスペースをこじ開けて優勝。父・ネオユニヴァースとの父子2代の皐月賞優勝となった。続く東京優駿では3着に敗れ、秋には海外遠征を敢行したが、ニエル賞(GII)で4着、凱旋門賞では7着に敗れた。帰国後初戦のジャパンカップでは3着となり、挑んだ有馬記念では好位を追走し、鞍上ミルコ・デムーロの強気のスパートに応えて早めに先頭に立つとブエナビスタらの追撃を振り切って優勝した。この年の皐月賞、有馬記念のGI2勝を挙げた実績を評価され、最優秀3歳牡馬に輝いた。
年が明けると選出されたドバイワールドカップへの出走に向け、ステップレースとして出走した中山記念を4馬身差の勝利。迎えたドバイワールドカップではスタートで後手を踏み、最後方からの競馬となるが、ペースが遅いと見るや向こう上面で一気の大まくりで2番手に進出。直線では今でも語り継がれるトランセンドとの日本馬2頭による激しい叩き合いを制して優勝。日本馬史上初のドバイワールドカップ制覇となった。鞍上のミルコ・デムーロは『震災で大変なこの時期、日本の皆様のためにも絶対に勝ちたかった』と馬上インタビューで涙ながらに答えた。日本に大きな勇気、希望を与えた日本競馬史に残る快挙としてファンに語り継がれている。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1996年ライブリマウント牡5石橋守柴田不二男6着
1997年ホクトベガ牝7横山典弘中野隆良競走中止
1998年キョウトシチー牡7松永幹夫中尾謙太郎6着
2000年ワールドクリーク牡5加藤和宏新井仁6着
2001年トゥザヴィクトリー牝5武豊池江泰郎2着
レギュラーメンバー牡4松永幹夫山本正司9着
2002年アグネスデジタル牡5四位洋文白井寿昭6着
トゥザヴィクトリー牝6O.ペリエ池江泰郎11着
2004年アドマイヤドン牡5安藤勝己松田博資8着
リージェントブラフ牡8吉田豊大久保洋吉9着
サイレントディール牡4武豊池江泰郎12着
2005年アジュディミツオー牡4内田博幸川島正行6着
2006年カネヒキリ牡4武豊角居勝彦4着
スターキングマン牡7O.ペリエ森秀行7着
2007年ヴァーミリアン牡5C.ルメール石坂正4着
2008年ヴァーミリアン牡6武豊石坂正12着
2009年カジノドライヴ牡4安藤勝己藤沢和雄8着
2010年レッドディザイア牝4C.スミヨン松永幹夫11着
2011年ヴィクトワールピサ牡4M.デムーロ松田博資1着
トランセンド牡5藤田伸二安田隆行2着
ブエナビスタ牝5R.ムーア松田博資8着
2012年エイシンフラッシュ牡5C.ルメール藤原英昭6着
スマートファルコン牡7武豊小崎憲10着
トランセンド牡6藤田伸二安田隆行13着
2014年ベルシャザール牡6C.ルメール松田国英11着
ホッコータルマエ牡5幸英明西浦勝一16着
2016年ホッコータルマエ牡7幸英明西浦勝一9着
2017年アウォーディー牡7武豊松永幹夫5着
ラニ牡4R.ムーア松永幹夫8着
アポロケンタッキー牡5C.ルメール山内研二9着
ゴールドドリーム牡4J.モレイラ平田修14着
2018年アウォーディー牡8武豊松永幹夫6着
2019年ケイティブレイブ牡6J.モレイラ杉山晴紀出走取消
2021年チュウワウィザード牡6戸崎圭太大久保龍志2着
2022年チュウワウィザード牡7川田将雅大久保龍志3着
2023年ウシュバテソーロ牡6川田将雅高木登1着
テーオーケインズ牡6O.マーフィー高柳大輔4着
クラウンプライド牡4D.レーン新谷功一5着
パンサラッサ牡6吉田豊矢作芳人10着
ジオグリフ牡4C.ルメール木村哲也11着
カフェファラオ牡6J.モレイラ堀宣行12着
ヴェラアズール牡6C.デムーロ渡辺薫彦13着
ジュンライトボルト牡6R.ムーア友道康夫15着