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福島、阪神、函館の3競馬場のメーンレースが10日、3日に亡くなったオグリキャップ(牡25歳)の追悼競走として実施された。また、阪神では中央馬時代のオグリを管理した瀬戸口勉元調教師のトークショーが行われたほか、全国の10競馬場で献花台と記帳台を設置。来場したファンは伝説の名馬の思い出に浸り、冥福を祈った。
オグリキャップを中央競馬時代に管理した瀬戸口勉元調教師(73)が10日、阪神競馬場の昼休みに行われた追悼行事に出演。VTRを見ながら思い出を語った。
「最後に会ったのは5月29日。すごく元気で2、3枚、写真を撮って帰ったが、まさか最後になるなんてね」と、しんみり。「本当の名馬に出会えて幸せでした。皆さんも思い出として、胸の中にしまっておいてください」と伝えた。
この日から全国のJRA10競馬場に献花台と記帳台が設置された。福島ではスタンド1階あっぷる広場で500人近いファンが記帳。函館では、オグリに騎乗して89年マイルCSでバンブーメモリーとのハナ差を制し、続くJCでホーリックスにクビ差で泣いた南井克巳調教師が一番に記帳した。「本当に素敵な馬だった。あれだけ戦って、最後(90年有馬記念)も勝ったんだからね。今でもファンが多くて、すごい馬でした」と、かつての相棒を懐かしんでいた。
10日の福島、阪神、函館のメーンレースの勝馬投票券には、特別レース名ではなく、「オグリキャップ追悼」の文字が記載された。献花台と記帳台は競馬場のパークウインズにも設置され、全国で計2500人以上のファンが別れを惜しんだ。11日と、17、18日の開催日も設置され、集められたメッセージ等は29日に北海道・新冠町のレ・コード館で行われるお別れ会に届けられる。
同時に追悼写真展もスタート。福島、阪神、函館は11日までで、17日から8月8日までは新潟、小倉、函館の3競馬場で開催。17、18日のレーシングプログラムで追悼特集も組まれる。
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