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【新種牡馬連載(3)】ヴィクトワールピサ

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【新種牡馬連載(3)】ヴィクトワールピサ

(1)競走成績 日本、フランス、ドバイで2~4歳時に15戦8勝。デビュー戦でローズキングダムの2着に敗れたものの、その後は5連勝で皐月賞を制した。ダービー3着後は渡仏。ニエル賞4着、凱旋門賞7着と結果を出せなかったが、帰国してジャパンC3着、有馬記念で1着と見事に立ち直った。4歳になると中山記念Vをステップに、ドバイワールドCに参戦。東日本大震災の直後というタイミングで堂々たる差し切り勝ちで、同レースの日本馬初制覇を成し遂げた。その後は香港、フランスといずれも現地到着後に順調さを欠いて出走を断念。帰国後、ジャパンC有馬記念に出走したものの、結果を出せず引退となった。

(2)血統 父ネオユニヴァース皐月賞、ダービーの2冠馬。種牡馬としては本馬の他にロジユニヴァース(ダービー)、アンライバルド皐月賞)を出している。母が日本に輸入される前にイギリスで生まれた半兄アサクサデンエン(父シングスピール)は安田記念の勝ち馬。もう1頭の兄スウィフトカレント(父サンデーサイレンス)も、重賞勝ちこそ小倉記念の1勝のみだが、天皇賞・秋で2着に好走している。近親には2歳女王のローブティサージュの名も。また、母自身も英GIヨークシャーオークス2着という活躍馬で、芝の中距離で結果を出すのは必然といえる配合だ。

(3)適性診断 サンデーサイレンス系は総じて芝向きだが、その中でもネオユニヴァース産駒は特に芝に特化した戦績を残している。地方競馬での活躍馬もいるが、中央でオープンまで出世した馬はほとんどが芝巧者。中央のダート重賞を勝っているのはゴールスキー1頭しかいない。ヴィクトワールピサの産駒にもこの特徴は伝わるだろう。母方の配合種牡馬はマキアヴェリアン×バスティノで、スピードと底力も十分。極端に短い距離は疑問も残るが、マイルくらいなら問題なく対応できる。

(4)初年度産駒 母にGII2勝馬ゴールデンジャックを持つクラウンドジャックが先週の阪神で2着。福永祐一騎手の評価も高く、今後の活躍が期待されている。その他にも、今年の内国産種牡馬では最も多い産駒数を誇るだけあって、配合相手のラインアップも豪華な顔ぶれだ。母が米国のGIを勝っているオープンユアアイズ(牝、栗東・松田国英厩舎)はすでに入厩済みで注目の的。ほかにも、母サプレザの牝、母クィーンスプマンテの牝、母エリモエクセルの牡など、活躍した母馬の産駒がズラリと並び、ローマンレジェンドの妹にあたるパーソナルレジェンドの牝、ミッキーアイルの弟にあたるスターアイルの牡、キャプテントゥーレの妹にあたるエアトゥーレの牝などGI馬の弟や妹もスタンバイしている。同期でデビューする内国産種牡馬としては実績でも最右翼。ルーキーサイアーチャンピオンの有力候補といえるだろう。

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