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【毎日王冠】イスラボニータ、復活の蹄音
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今週から舞台は中山から東京へ。開幕週のメーンである毎日王冠(11日、GII、芝1800メートル)は、秋のGIにつながる重要な一戦で、出走馬すべてが重賞ウイナーという豪華な顔ぶれになった。なかでも注目は昨年の皐月賞馬イスラボニータ。春は脚元の不安でGI参戦を見送ったが、休養でリフレッシュ。重賞2勝を含む3戦全勝の東京の芝1800メートルで完全復活を遂げる。
クラシックホースが十分な休養を経てターフに帰ってくる。昨年の皐月賞馬イスラボニータが、満を持して4歳の秋初戦を迎える。
今春は中山記念5着後、左前脚の球節の不安で出走を予定していた産経大阪杯を見送り、6月の安田記念もパス。放牧に出て、勝負のシーズンとなる秋に備えた。
思い切って休ませたのが功を奏し、不安は解消。9月2日に宮城県の山元トレセンから帰厩後も、順調に乗り込めている。9月30日に美浦Wコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン82秒5をマークし、3頭併せで最先着。「先週よりも今週の方がよくなっている」と蛯名騎手は手応えをつかみつつある。最終追い切りの動きで合格点が出れば、復権への気運はぐっと高まる。
約7カ月ぶりになるが、「気がいいので、休み明けが割り引きになる感じではない」と横田助手はきっぱり言い切る。実際に3カ月以上間隔があいたレースでは共同通信杯、セントライト記念と重賞を2勝。陣営の言葉通り、休み明けでも能力を全開できるタイプなのは頼もしい。
東京の芝1800メートルは東スポ杯2歳Sでのコースレコード勝ちを含め、3戦全勝と相性は抜群。持ち前のスピードと瞬発力を生かすのに最良の舞台といえる。さらに開幕週で絶好の馬場状態が望めそうなのは願ってもない。「跳びがきれいなので、(中山記念のような)上滑りする馬場はよくない。東京の1800メートルは合っているし、開幕週の良馬場なら力を発揮できる」と横田助手は期待を込める。
ライバルもほとんどが休み明けだけに条件は互角。前哨戦とはいえ、ここで好結果が出なければ、昨年3着に惜敗した天皇賞・秋のリベンジなどとは言っていられない。実りの秋へ、イスラボニータが好スタートを決める。 (藤沢三毅)
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