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27日の阪神11Rで行われた第63回神戸新聞杯(3歳オープン、GII、芝2400メートル、15頭立て、1着賞金=5200万円、菊花賞トライアル=3着までに優先出走権)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の3番人気リアファル(牡、栗東・音無秀孝厩舎)が逃げ切って重賞初制覇。2着リアルスティール、3着トーセンバジルとともに、菊花賞(10月25日、京都、GI、芝3000メートル)の優先出走権を獲得した。タイムは2分26秒7(良)。
底を見せていない良血馬が、重賞の壁も楽々と突破した。断然人気のリアルスティールを寄せ付けずに逃げ切ったのはリアファル。初めて芝に出走した前走を快勝した勢いに乗って、菊花賞トライアルも堂々と先手を取って押し切った。
横一線のスタートからハナを切ったのがリアファル。外からティルナノーグが2番手につけ、レッドソロモン、ゼンノブレーメンが3番手に続く。人気のリアルスティールは中団でスムーズに折り合って追走した。リアファルはマイペースの逃げに持ち込んで、直線に向いても後続の追撃を寄せ付けない。外から脚を伸ばすリアルスティールが追いすがるものの、終わってみれば2馬身差の完勝。2003年にこのレースを制した父ゼンノロブロイに続く父子制覇を成し遂げ、春の2冠馬ドゥラメンテが故障で不在の菊花賞に芝無敗のまま乗り込む。2着がリアルスティールで、さらに2馬身1/2差の3着には、外から脚を伸ばした7番人気トーセンバジルが入っている。
リアファルは、父ゼンノロブロイ、母クリソプレーズ、母の父エルコンドルパサーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)キャロットファームの所有馬。通算成績は8戦4勝。重賞初勝利。音無秀孝調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに神戸新聞杯は初勝利。
ルメール騎手は「いいスタートが切れました。すぐにリラックスしてペースも速くなかったから、直線でまた伸びてくれました。大きいストライドで、すごいスタミナです(距離が延びる菊花賞は)大丈夫です。スタミナがありますから、3000メートルも問題ないです。(ローズSに続く2週連続のトライアルVについて)とても楽しみです。いい馬に乗りますから、たぶん秋はGIを勝てると思います」と早くも秋の主役になることを宣言していた。
★27日阪神11R「神戸新聞杯」の着順&払戻金はこちら
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