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【東西現場記者走る】キセキ、復活へ落ち着き戻った

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【東西現場記者走る】キセキ、復活へ落ち着き戻った

 GI連載『東西現場記者走る』で、東京サンスポの板津雄志記者(38)は引き続き栗東トレセンで密着取材中。最終追い切りが行われた3日目は、菊花賞馬のキセキに注目した。陣営は気持ちを制御できず9着に敗れた前走の日経賞を踏まえて、中間の調整に変化を加えた。修正してきた効果で復活Vがあるか。

 サッカーW杯で日本代表が、前評判を覆してコロンビアを撃破。水曜朝は『サランスクの奇跡』の見出しが躍った。前夜の記者はというと、うたた寝をしてしまい、日本戦は後半20分から観戦。それでも、半端ない決勝ゴールを見逃さなかったのは「栗東の奇跡」だった。

 さて、競馬界のキセキ菊花賞以来の復活Vがあるのか。前走の日経賞はコントロールがきかず自滅して9着。折り合い面に注目して、雨中の最終追い切りを見守った。

 CWコースの単走追いはやや頭が高く映ったが、ハミをかんで力んでいた前走時と比べると、折り合いはスムーズにみえた。外ラチ沿いを回って5ハロン65秒0、3ハロン38秒6-12秒3の時計も優秀だった。角居調教師の目にはどう映ったのか。

 「日経賞は馬の後ろで我慢できなくなって、人と馬との約束が壊れた感じがした。(帰厩後は)もう1回、約束事の構築、確認作業を中心に。単走だったが、きょうは落ち着いて走れていた」

 中間は気持ちの面を大事にメニューを組んできた。気が乗りやすい坂路にはほとんど入れず、トラックコース中心で全て単走の調整。6日、13日の追い切りはM・デムーロ騎手を乗せて人馬の呼吸を確かめ、「ミルコは『折り合いはつきそう』といっていた」とトレーナー。着実に折り合い面に進境が出ているようだ。

 担当の清山助手も「ミルコは『2000メートルあたりがベスト』と。乗る方も今回の距離なら(馬の気持ちを)収めやすく結果も出しやすいのでは」と明かす。馬自身も4歳を迎えて古馬の体つきになった。能力が高いのは確か。折り合いさえつけばあっさりまであるか。

 ただ、併せ馬をやっていないだけに、極端な位置での競馬になってしまわないかの懸念もある。阪神の内回りというコース形態上、あまりに後方だと挽回が難しい…。

 頭を悩ませていると、調教スタンドに来ていた白井元調教師から「新聞でよう見てるで。(結論を)楽しみにしてるわ」と笑顔でプレッシャーをかけられた。期待に応えてVゴールを決めるために、もう少し穴っぽいところまで取材を進めたい。



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